1話 同じ人間
・・・ここ
・・・どこだ?
・・・知らない部屋?
・・・見たことのない天井?
友達の家でも
親戚の家でもない
・・・頭が重い
・・・トイレに
・・・行くのもつらい
・・・僕に
・・・何が起きた?
目覚めたのね?
医師?
そうとしか
見えないような
レイア「私は
あなたの担当医のレイア
緊急で
この病院に運ばれてきたの」
ノイエ「・・・緊急?
・・・なんで?」
レイア「診断名をつけたいけど
何にすればいいか
わからない
ノイエ「・・・診断名?
・・・僕 病気なのか?」
レイア「なんでしょうね」
ノイエ「・・・医者って
・・・そんな患者相手でも
・・・冷静なんだな?」
レイア「そうよ?
だって
死んでいった患者を
数百と見ているからね?
ノイエ「・・・・・死んでいった」
レイア「そうならないように
最善を尽くすから」
翌日 病室
ノイエ「・・・・・・・
・・・頭が重い
・・・目がピリピリする
・・・歩くのも困難だ
ノイエ「・・・・・何が
・・・・・起きた?
・・・これ
・・・一生
・・・続くのか?
・・・ノイエ?
ノイエ「・・・・・母さん?」
フィス「・・・・・・・
・・・気分転換する?
そう言って
母さんは車イスで
僕を病院案内した
フィス「・・・身体は?」
ノイエ「・・・自分の身体じゃ
・・・ないみたいだ」
フィス「・・・・・そう」
向こうから
僕のように
車イスで
こちらに来る少女
ノイエ「・・・・・・
・・・僕と
・・・同じみたいな
少女「・・・・・
・・・まるで
・・・私のようね?
ノイエ「・・・・・え?」
少女「名前は?」
ノイエ「・・・ノイエ」
少女「そう
私は
ラナ・ミール
ラナ「覚えておいて?」
ノイエ「・・・・・わかった」
不思議な少女に出逢った
病室
ラナに逢いたいって?
ノイエ「・・・あぁ」
レイア「逢って
どうするの?」
ノイエ「・・・・・・
・・・その子が
・・・まるで
・・・僕みたいなんだ
ノイエ「・・・僕に
・・・逢ったみたいだ」
レイア「・・・・・・・・
・・・まあいいか
レイア「・・・・・あの子も
・・・独りだからね
ラナの病室
ラナ「待ってたよ?」
ノイエ「まるで
来ることが
わかってたみたいに
言うのな?」
ラナ「そうだよ?
だって
あなたのことが
わかるから
ノイエ「君は
エスパーなのか?」
ラナ「そんな
便利な存在に
なりたいわね」
ノイエ「・・・・・・
・・・聞いていいか?
ノイエ「頭は重いか?」
ラナ「重いわね」
ノイエ「目はピリピリするか?」
ラナ「痛いくらいに」
ノイエ「歩けるか?」
ラナ「車イスよ?
わかるでしょ?」
ノイエ「診断名は?」
ラナ「わからない」
ノイエ「・・・・・」
ラナ「どうしたの?」
ノイエ「・・・・・いや
・・・まるで
・・・僕だ
ノイエ「僕も
そんな感じ」
ラナ「同じ痛みを持っている
運命かしら」
ノイエ「こんな痛み
味わいたくないけどな」
ラナ「それには同意」
ノイエ「・・・・・・
・・・同じ
・・・年齢くらいか?
ラナ「女の子に歳を聞くのは」
ノイエ「聞かれて応えても
問題ない数字だろ?」
ラナ「14歳よ?」
ノイエ「僕もだ」
本当に
僕なのか?
ラナ「ねえ?
ヒマなの
話し相手になってよ?
これからも ずっと
ノイエ「いいけど
僕もヒマだし」
ラナ「相性も良さそうだし
そんな感じがする」
ノイエ「僕もだ」
翌日
レイア「どちらとも
なんとか歩けるように
なったのはいいけど
二人の様子を見る
レイア「朝から夜まで
遊んでばかりね
ラナ「どうして
分かり合おうとしない?
だから人は交われない
否定し拒絶し
理解しようとしない」
ノイエ「想い想い合い想いを共有する
そんなことができたら
人は次の進化に行けている」
ラナ「・・・・・悲しいわね
・・・・・今の人にはムリか」
レイア「・・・何してるの?」
ラナ「ヒマだから
脚本創って
演じてました」
ノイエ「時間だけはあるので」
レイア「・・・・・そう」
ラナ「つぎは
何して遊ぼうか?」
ノイエ「・・・う~ん
・・・そうだな」
レイア「・・・・・まあ
・・・悲しみで
・・・塞ぎこむよりは
・・・良いか
ラナ「まるで
あなたは私」
ノイエ「まるで
君は僕
同じ人間みたいだ




