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第44話 竜王

インダス帝国軍参謀総長 マルファス・スリートン

────────────────────────

指揮を任せていたリービッヒから連絡が途絶えた。


最後に報告をした竜騎兵は異常なしと言っていた。


その後騎士団に再度竜騎兵を偵察に出すよう頼み竜騎兵を送って貰ったがその竜騎兵すらも帰ってきていない。


竜騎兵による偵察が敵に露呈したのだろう。


そして敵の迎撃も失敗したのだろう。


どうしたものだろうか。


これにより少なくとも敵は亜竜とそれに乗る騎士を倒せる程の力を持つということだ。


やはり悪魔も竜や吸血鬼と並ぶ最強種の一角なのだろう。


それが万単位で群れをなし襲ってきているとすれば最早どうすることも出来ないだろう。


帝国騎士団の団員のLvはおよそ3000程、その上数も500人と到底太刀打ち出来ないだろう。


団長のアーバイン・ユトレイならばいくらか善戦は出来るかもしれんがそれでも1000程の悪魔を倒すのが限界だろう。


だがもし同じ最強種が我々の味方ならばこの局面をひっくり返せるやもしれん。


私は皇宮へと向かった。


「これはこれは、参謀総長殿がどうしてこちらへ?噂では帝国軍を全滅させたとか。

皇帝陛下に謝罪として首でも献上しに来たのですかな?」


この男は帝国騎士団の団長で有るアーバイン・ユトレイだ。


「アレは出せるか。」


「はて?あれとはなんの事ですかな。」


「とぼけるな。竜王だ。捕獲したのだろう。」


「なっ..なぜ貴様がそのことをッ!」


「もはやこの国を救うには竜王を使うしか無いのだ。」


「残念ながらアレはまだ調教出来ておりません。」


「そもそも誰も竜王を調教出来るなどと思ってはおらん。

やつを放ち敵にぶつける。」


「なるほど。こちらとしても持て余していたのですよ。

捕まえたは良いものの、調教も出来ずかといって殺処分も出来ない。

丁度良い機会です。有効活用と言ったところですかな。」








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