9月6日 全国大会(笑顔)
相変わらず、体育祭の練習はめんどくさいな。さっさと、終わってくれないかなぁ。みんなは、体育祭の練習の方がいいのかもしれないけど、私は、断然普通の授業の方がマシだ。でも、そんなこと言ったらみんなからひかれるんだろうな。
ー8月31日ー
スタンドからは、大きな声援が響き渡っていた。
一ノ瀬「これで、わからなくなったな」
新田 「そうだな」
右腕を大きく下から突き上げ満面の笑みを浮かべている沢田は、やはりただモノではないようだった。
私 「沢田とはいつから知り合いなの?」
一ノ瀬「小学校の時からかな」
私 「そんな前なんだ」
これで得点は、1対2となった。
楓 「じゃあ、サッカーできるの?」
一ノ瀬「まぁ、そこそこな」
楓 「凄いんだね」
一ノ瀬「全国に出てるアイツらの方が凄いよ」
一ノ瀬の話を聞いていると、いかに全国大会に出ることが凄いことがわかる。さっきまで完全に京都西高校のペースだったが、今は聖徳高校の流れに変わっている。時間は、後半20分が過ぎようとしていた。
私 「私、ちょっとトイレ行ってくるね」
真紀 「わかった」
なんとなく、この後どうなるのか私の中では想像がついていた。だから、これ以上いても意味がないんじゃないだろうかと私は思ってしまう。ゆっくりと階段を上がりながら出口の方へと歩いていく。なんで、こうなってしまったのだろうか?いろいろなことがこみ上げてくる。すると、私と同じように階段を登ってくる音がした。振り返ってみると、そこには、先ほど一ノ瀬と一緒にいた新田がいたのだった。
新田「どうも」
私 「あっ、どうも」
新田「どうしたの?浮かない顔して」
私 「いや、全然大丈夫ですけど」
新田「そうなの?ならいいんだけど」
この男、何か言いたげだな。
私 「どっか行くんですか?」
新田「俺、サッカー興味ないんだよ」
私 「そうなんですか」
新田「ああ。だから、どうしようかなってね」
私 「じゃあ、なんで来たんですか?」
思わず聞いてしまった。
新田「あの男、行くって言ったらきかないから」
あの一緒にいた一ノ瀬は、クセモノということだろうか。まぁ、わからなくはないけど。
私 「そうなんですね」
新田「よかったら、一緒に話そうよ」
この男が何をしたいのか、私にはイマイチわからなかった。




