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日常で世界を変える(新谷編)  作者: mei


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8月25日 観戦


 お父さん「本当に行かなくてよかったのか?」

 私   「大丈夫だよ」

 お父さん「なんか、悪いな」

 私   「別にお父さんのせいじゃないよ。昨日、宿題も出したし問題ないと思うよ」


 あれだけあった宿題は、今日から休むこともあり徹夜で終わらせたのだった。


 お父さん「まぁ、ここでの生活もあと2日だと思えば大したことないよ」

 私   「2日でちゃんと退院できたらいいけどね」

 お父さん「嫌なこと言うなよ」


 お父さんは、少し笑っていた。でも、必ずしも後2日で退院できるわけではない。退院には、明日の検査で異常なしがマストだ。


 私   「本当のことだし、仕方ないでしょ」

 お父さん「絶対に9月からは、仕事復帰するからさ」

 私   「えー、やめときなよ。まだ、余裕あるんだしさ」

 お父さん「余裕なんて、ないよ。明日、職場の人来るって言ってたよ」

 私   「職場の人?」

 

 本当に仕事やる気なんだ?なんでそこまでするのだろうか?


 お父さん「そうだよ」

 私   「お父さんも大変だね」

 お父さん「お父さんだけじゃなくて、穂波も大変だろ?」

 私   「まぁ、そうだけど」


 しんどいという様子は、まったく見せられなかった。


 お父さん「今はしんどいくらいの方がいいさ」

 私   「なんで?」

 お父さん「しんどいってことは、逆にこれからよくなる証拠だろ?」

 私   「まぁ、そうなんだけど」


 お父さんは、お母さんが亡くなってからは調子が悪い時でも決して下を向かなかった。おそらく、私にそうした姿は見せたくないと思っているのだろう。


 お父さん「お父さんもさっさと退院するから、お前も早く学校に行けよ」

 私   「退院したら、ちゃんと行くよ」

 お父さん「サッカー部の初戦決まったらしいよ」

 私   「そうなの?」

 お父さん「たしか、31日だったかな」

 私   「へぇー、そうなんだ」


 そういえば、クラスの連絡でサッカー部の応援にいく連絡がきていたことを思い出した。


 お父さん「行かないのか?」

 私   「友だちが行くかによるかな」

 お父さん「せっかくだし、行ってこいよ」

 私   「だって、暑いでしょ?スタジアムなんて」

 お父さん「でも、サッカーなんて見にいく経験ないだろ?」

 私   「そうだけど」


 私は、スマホを取り来ていた連絡を確認し始めたのだった。

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