8月23日 サッカー部
机の上には、スマホと私が持ってきていたタブレットが置かれていた。
お父さん「今日も来て大丈夫なのか?」
私 「大丈夫だよ。そんな大したことはないし」
これからも、できるだけ見舞いには行こうと思う。もう、私にはお父さんしかいない。ワカさんにも言われたしちゃんとしないと。
お父さん「宿題は、終わったのか?」
私 「そんなすぐ終わらないよ」
お父さん「じゃあ、やらなきゃダメじゃないか」
まぁ、今からやっても終わる量じゃないというのが本音だった。
私 「昨日より進んでるし大丈夫だよ」
お父さん「そうなのか?」
私 「うん。気にしないで。ちゃんとやってるから」
すると、お父さんは少し体勢を変え私の方を見つめた。
お父さん「そう言えば、聖徳高校のサッカー部全国大会行くらしいな?」
私 「そうなの?」
お父さん「知らないのか?」
私 「うん」
お父さんは、雑誌を見るように渡してきた。あのサッカー部が全国大会かぁ。
お父さん「凄いな」
私 「そうだね」
まさか、私が知らない間に全国大会が決まっていたとはな。
お父さん「サッカー部はクラスにいるのか?」
私 「あー、サッカー部なら3人くらいいるよ」
頭の中に沢田や中沢の顔が浮かんできた。
お父さん「へぇー。でも、全国大会に行くくらいならプロからも注目されてるんじゃないのか?」
私 「んー」
どうなんだろう?サッカーでプロに行くってどんな感じなんだろう。私は、お父さんから受け取ったスマホを見つめていた。スマホに載っていた聖徳高校サッカー部の県大会優勝記事についてだった。5試合12得点というのは思ったよりも凄いみたいだ。全試合2得点以上。さらに、長野県サッカー選手のランキングには、聖徳高校の選手が3人も掲載されていたのだ。全員で22人載るとは言っても、なかなか簡単ではないじゃないかと思っていた。ネット記事には、10点中何点かのプレーが記されており、その後ろには、県大会でのスコアがあった。決勝戦は、2点先制されてからの逆転勝ちかぁ。相当凄かったんだろうな。
【県大会スコア】
1回戦 2対0 河野高校
2回戦 2対0 山田高校
3回戦 3対1 海美高校
4回戦 2対1 江陵高校
5回戦 3対2 純新学園高校




