第三十六章 亮太、スナックのPRする
隆一は、島谷外務大臣の息子の名前を名乗り、麻里を襲おうとした犯人が持っていたナイフから、数年前、暴漢に襲われて死亡した女性のDNAが検出されたので上司に報告した。
捜査の結果、殺害された被害女性は石川照子の姉、裕子と判明し、捜査して容疑が固まったので、家族、マスコミに連絡した。
職場の食堂で食事していた麻里は、「陽子さん、あの犯人、善一さんの偽物じゃないの?殺人て、私も陽子さんに助けられなかったら殺されていたのかしら。」と絶句していた。
その話を聞いていた照子が、「陽子さんに助けられたって、陽子さんが、あの犯人を捕まえたの?」と意外そうな様子でした。
麻里が、「そうよ。私はあの犯人に付き纏われて困っていたので陽子さんに相談すると刑事さんを紹介してくれました。その後、再び絡まれて刑事さんに助けを求めましたが、警察が到着した事を知った犯人にナイフを突き付けられて人質にされたのよ。でも陽子さんが助けてくれたわ。」と説明した。
その日の夕方、照子がバイトに出かけようとしていると母から、「照子、先ほど警察から裕子を殺した犯人を一般市民の協力で逮捕したと連絡がありました。私もスナックに一緒に行き、伊藤さんに報告するわ。」と照子とスナックに向かった。
報告を聞いた裕子の彼氏である次郎は、「犯人が逮捕されても裕子は戻って来ないが、本日は無料サービスデーにする。」と喜んでいた。
照子は、「伊藤さん、逮捕に協力した一般市民は陽子さんです。陽子さんも呼んで良いですか?」と亮太に御礼がしたい様子でした。
次郎と照子の母が、「勿論だ。私からも御礼させてくれ。」と了承した。
照子から話を聞いた亮太は、「その犯人に麻里が襲われそうになり私が助けて警察に引き渡した。都合が良ければ、麻里も連れて行って良いか?」と確認した。
照子は、「勿論よ。その話も聞きたいので是非連れてきて。」と亮太と麻里をスナックに呼んだ。
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亮太は麻里に電話して、「麻里、突然だがアルコールは飲めるか?是非麻里を連れて行きたいスナックがある。」と麻里をスナックに連れて行こうとしていた。
麻里は、「何?そのスナックに何かあるの?」と私を連れて行きたいスナックの意味が不明でした。
亮太は、「先日麻里が襲われそうになった善一の偽物は、殺人も犯していたとニュースで報道していただろう。殺されたのは総務部の石川照子さんの姉だ。照子とその関係者がスナックで犯人逮捕を祝っている。私と麻里にも祝ってもらって、その時の話を聞きたいそうだ。」と説明した。
麻里は了承して亮太とスナックに向かった。
その途中、麻里は電車の中で、「こんな山奥にスナックなんてあるの?」と半信半疑でした。
亮太は、「客は殆どいない。金儲けではないので赤字だそうだ。資金がなくなれば閉店するらしい。」と裕子の話など、全てを説明した。
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亮太と麻里はスナックに到着して色々雑談していた。
麻里は、「そうか。私も陽子さんに助けられなかったら、裕子さんと同じ運命を辿っていた可能性があるわね。陽子さん、刑事さんまで紹介して頂いてありがとうございました。陽子さんは私の命の恩人ね。しかし、資金がなくなれば閉店するだなんて悲しいわね。」と亮太に感謝していた。
照子の母親が、「私がそんな事をさせないわ。裕子の同級生など、裕子の関係者に声をかけて、理由を説明してこのスナックに誘っているわ。来週の週末、貸し切りで裕子の高校時代の同窓会がこのスナックであります。その時は裕子の写真を飾るそうよ。今では客も少しずつ増えてきているのよ。」と母親が客引きをして、このスナックを守ろうとしていた。
照子も、「私も給料は、全てオーナーに返していて、一銭も貰ってないわ。」とボランティアとして協力していると説明した。
次郎は、「交通費だけは受け取って貰っている。赤字では申し訳ないから。」と補足説明した。
照子の母が、「しかし、いつまでも裕子の事に縛りつけておくのは申し訳ないわ。御結婚は?いま、付き合っている人はいるの?」と次郎の将来を心配していた。
照子が次郎の横に来て、「母さん、私達結婚します。この店は生活が可能な限り続けます。」と発表した。
亮太は、「本当か?おめでとう。でも考えてみれば客は殆どいないから、二人っきりになる事が多いと思われる。その間に二人でイチャイチャしていたのか?」と納得して全員で二人のお祝いもした。
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数週間後、亮太は翔子の柔道の指導した後で、「翔子、明日は休みだろう?たまにはスナックでアルコール飲まないか?」と誘った。
翔子は、「良いの?今私には数週間マスコミが密着しているわよ。スナックに迷惑ではないですか?」と心配していた。
亮太は、「その逆よ。是非世間に公表したいスナックがある。」とスナックの事を全て説明した。
翔子は、「そんな事をしなくても、SNSで発信すればどうなの?」と提案した。
亮太は、「それも考えている。今晩、オーナーの伊藤さんに相談するよ。」とスナックの宣伝をして存続させようとしていた。
やがてPR活動が功を奏して、赤字から黒字に転換した。
翌日照子が会社で、「陽子さんがスナックのPRをしてくれたので、今月は黒字になったわ。ありがとう。」と御礼されて亮太も安心していると、真一が不愉快そうな顔をして亮太の所に来た。
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真一は、「陽子さん、大日本電気の啓子さんの、もう一人の親友を紹介して頂けるのは嘘だったのですか?」と催促された。
亮太は、「そうね。色々とあったので忘れていたわ。来週にでも紹介するよ。」と安心させた。
あかりと他部署との打ち合わせまでしていたので多忙で、助手をつけてほしいと結城課長に依頼した。助手については、男手が欲しい事もあると説明して真一を希望した。
結城課長が真一に指示して、真一が陽子の助手になる事になった。
真一は、「何故私なのですか?あかりさんは堅物女で、とっつきにくいと聞きました。」と不満そうでした。
亮太は、「大日本電気の啓子のもう一人の親友はあかりだよ。紹介してくれと頼んだのはお前じゃないか。今さら逃げるのか?」と笑っていた。
真一は、「騙された!以前の販売イベントの売上数字の件、昌子さんが調べていたからばらしてやる!」と怒っていた。
亮太は、「別に騙してないよ。真一が紹介してくれと頼んだので、一緒に仕事ができるようにしただけじゃないか。売上数字の件は、今頃ばらしても、もう時効だよ。」と諦めるように促した。
真一から聞いた昌子は、「今更そんな昔の事を掘り返してどうするのよ。」と黙っているように忠告した。
真一は、昌子があれだけ調べていたのにどうしたのか納得できませんでしたが、今更どうにもならないので諦めて、苦手な堅物のあかりの相手をする事にした。
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昌子が真一から聞いたと亮太に確認した。
亮太は、「あの時、私は生理だったらしいのよ。それで、あかりの車に乗せられて、生理の処理をしてもらったのよ。」とその当時の事を思い出していた。
昌子は、「陽子さん、あなた、自分が生理になっているかどうかもわからないの?泉さんから陽子さんの生理の処理を依頼されたのよ。先が思いやられるわ。」と呆れていた。
亮太は、「なんかムズムズすると思っていたのよ。あかりに、ぐちゃぐちゃじゃないのと怒られたよ。」と笑っていた。
昌子は、「笑いごとじゃないわよ。泉さんの苦労がわかるわ。そんな事をしていると病気になるわよ。婦人科系の病気を甘く見ないで!泉さんがきつく叱ってやってと言った意味がわかったわ。」と心配して忠告した。
亮太は、「そうなのか?婦人科系の病気は怖いのか?そういえば、あそこが少しムズムズするが生理じゃないよな?」と確認した。
昌子は、「泉さんから、自分の生理の周期を覚えなさいと、何度も忠告されてなかった?」と心配して、泉に電話して確認した。
泉は、「まだ生理ではなけれども、トイレの後、ちゃんと拭いたのか、トイレで女性器を確認して。」と依頼した。
昌子はトイレでチェック後、泉に電話した。
「確かに、ちゃんと拭いていなかったわ。パンティーが汚染していたので感染しないように脱がせたわ。今はノーパンよ。次回から、ナプキンを使用するとか、何か方法を考えたほうがいいと思うわ。」と報告した。
泉は、「ありがとう。でも亮太はナプキンという柄じゃないわ。尿漏れパットで充分よ。その件は亮太と相談するわ。」と亮太が病気にならないように手を打とうとしている様子でした。
亮太は帰宅後、泉から話を聞いて、「尿漏れパットだなんて嫌だよ。パットがずれて皆にばれたらどうすんだよ。」と尿漏れパットは嫌がっていた。
泉は、「それじゃ、パットがずれないように、お淑やかにすれば問題ないじゃないの。だから亮太にピッタリなのよ。」と説得した。
次の休日、亮太は泉にドラッグストアに連れて行かれて、「一番小さなタイプは、粘着でパンティーに固定可能だから、これにしなさい。尿漏れパットに汚染が見られなくなるまでこれを使いなさいね。」と買わされた。
第三部はこれで終了です。次回から、第四部の投稿を開始します。
次回投稿予定日は、8月1日を予定しています。




