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メインヒロイン降板

「離して!」


 アマテラスは叫ぶ。俺は韋駄天の「飛んで!」と言われるままアマテラスを抱えたまま上空に飛び立ったのだがどうやらこのお姫様はお気に召さないらしい。アマテラスは俺の顔面に向けて睨みを効かせる。アマテラスの場合、熱視線といって視線の先に超高温度を発生させることが出来る。読者諸君も幼少の頃に虫眼鏡で太陽の光を集めて発火させる例のお遊びを経験したことがあるのではないだろうか。アマテラスの熱視線というのはこれを遥かに強大にしたものだと言えば想像がつくのかもしれない。その熱視線を俺は至近距離でモロに食らっている。もし俺が普通の男だったならあっと言う間に全身が炎に包まれ即死していることだろう。いや一瞬で炭と化すね。間違いなく。


「不意に似合わないことを言って済まなかった!お前はあの瞬間に不意に目を褒められ赤面していた。普通の女の子ならただの萌えシーンで済む話だ。だが太陽人間であるお前の場合どうなると思う?つまり俺は耐えらるし韋駄天は超高速で逃げられるがその他の自衛官はどうなってたと思う?その超高温で焼き尽くされて死ぬ!つまりはだしのゲンの原爆投下シーンみたいなトラウマシーンになっちまう!それがわかっていたから韋駄天は俺にお前を避難させるように言ったんだ」


「そもそもあんたが余計なことを言わなければ・・・!」


 アマテラスが叫ぶ。こうした今も俺たちの身体は雲を突き抜け上空に向かって飛翔し続けている。


「なあ、アマテラス。俺は思うんだ。ラブコメアニメなんかを見る度に主人公とヒロインが最初は犬猿の仲だけどこいつら結局は最後はイチャラブで結ばれてチュッチュしてどうせ薄い本でズッコンバッコンすんだろうと。というわけてここで俺らの口喧嘩も前戯みたいもので余興に過ぎないと。しかし俺はこんなお前みたいなアホみたいなツインテールは全くタイプじゃない。どうせならもっとマシなメインヒロインを用意してもらいたいと」


「あんたは一体何を言っているかわからない!さっさと腰に回した手を話やがれクソ野郎!」


 アマテラスは叫ぶ。もう全身はすさまじい高温だから俺がもし普通の人間だったらあっという間に全身が焼けて炭になってる。とはいえお姫様の要望に従うとしよう。俺は彼女のほっそりとした腰から手を離す。


「あああああああああああああっーーー!!!!」


 急に手を離されたアマテラスは間抜けな声を上げながら真っ逆様に落ちて行く。こちとらお姫様のいう通りにしただけだ。彼女の姿が次第に豆粒のように小さくなっていく。作者よ今度はメインヒロインとして俺好みのセミロングの黒髮で清楚系で従順で処女だけど床上手の感度3000倍のヒロインを用意してほしい。


 と思った矢先、真下の雲がオレンジ色に照らされる。あの様子だとお姫様は相当に怒ってらっしゃる。下方から全身が炎に包まれたアマテラスが上昇してくる。そういやこいつ飛べるんだもんな。実際は両手両足からロケットみたく炎を噴射することにより俺同様、空を飛ぶ事が出来る。


「死ねっ!」


 アマテラスは火球を生み出し俺に向かって放り投げてくる。あいつは流石の俺もあんまり食らいたくはない。彼女の放った火球を空中で身を捻ることによりかわしていく。アマテラスは今度は火球をいくつも出し俺に向かって放つ。俺はそれらをかわすもののホーミング機能があるらしく執拗に俺を追尾してきやがる。


「ちょっと!そういうファンネル攻撃みたいのズルくない!?」


 俺は叫ぶ。お姫様は怒りでいっぱいだ。次々と火球を俺に向かって放ってくる。それをかわすだけで手一杯だ。俺とお姫様はこんな感じで空中のランデブーを過ごしたわけだった。






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