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9話:猫は外界と交信しているのやもしれぬ

 そんなとある日、また急に猫が消えたのである。


 これで三度目になるが故、特に心配することでもなかろうが、今日はご飯の時間になってもなかなか姿を現さぬ。


 猫というものは、なんと気まぐれな生き物であるのだろうか。


 少し、腹立たしさも覚えずにはいられぬ。仕方ない。猫の思うツボであるのだろうが探してやるとするか。


 吾輩は、重たい腰をあげながら家の中を探し回った。しかし、今回ばかりはすぐには見つからぬ。


 台所の引き戸の中も、風呂場も寝室も、何処にもいないのである。


 これはとうとう、溶けて消えてしまったのではなかろうか? 猫は思った以上に伸びる生き物と常々思い知らされることが多くなったが故、そんな不安が脳裏から離れない。


 猫や〜、猫や〜! どこにおるのだ? そう呼んでも、猫は一向に姿を現さぬ。


 吾輩に愛想尽かして出ていたやも知れぬ。そう思うと心が寒くなってくる。この感情がなんなのかはまだ分からぬが、猫が決めたことならば仕方ないのだろう。


 そう諦めた途端、ふと目に留まったカーテンが少し膨らんでいる気がする。


 吾輩、内心おどろおどろしながらもソッとカーテンを覗いてみると、そこには猫が丸くなっていた。


 なんだ、こんなところにいたのであるか。そう安堵しながらも、外を眺める猫の背を優しく撫でていると、窓際に小さな穴が空いていることに気づいた。


 もしや、猫は外に出たいのやも知れぬ。元々猫は野良の身。外の世界には仲間がいるやも知れぬ。


 お前は外に出たいのか? 吾輩はそう問いかけるも、猫はミャオ〜、ミャオ〜! と鳴くだけ。


 やはり吾輩にはその言葉が理解出来ぬ。 しかし、猫が外に出る事で、何か変化が起きるやも知れぬ。


 猫が外に出たいと言うならば、ここに閉じ込めておいて良いのだろうか?


 まこと、参った、参った。猫の考えが何一つとして分からぬが故、悩まされてばかりの我輩である。

次の更新は、10月31日を予定しているのであるが、


『今日は、はろうぃんとやららしいのである!』


『はろうぃんとやらを猫と乗り切るのである!』


というタイトルらしいのである!


これはおまけ要素らしく、20:00頃にあげると言われたのである。


期待して待っておるのだぞ!

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