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吾輩は猫を拾ってまいった。《更新不定期》  作者: 月末了瑞
おっさん視点

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25/26

リアイベ⑥:今日は一年の最後の日なのである!



 雪がしんしんと降り始めた頃、もう今日で今年も終わりなのである。


 一年とはあっという間に過ぎ去り、もう直ぐ新年を迎えようとしている。


 そういえば、金之助を家族に迎えてからまだ半年も経っておらぬ。にも拘わらず、もうずっと長いこと一緒にいるような感覚を覚えてしまうのである。


 これはまこと不思議なのであるのだが、きっと金之助が吾輩のことを受け入れてくれているからそう感じるであろう。


 まこと感謝の念しか湧かぬ。だがまあ、未だに虫や鼠なんかを吾輩に“ぷれぜんと”だと言って持って来るのは辞めてはくれぬが……。


 本当に悪戯が過ぎるのであるが、そこも愛らしくなってきて、怒るに怒れぬのが最近の悩みなのである。


 もしかすると、金之助もそれを理解してわざとやっているのやも知れぬが、吾輩はもう諦めたのである! 男たるもの、時に流れに身を任せることも必要であるのだ。


 さてはて、今日は一年の締めであるが故、吾輩は“紅白歌合戦”を観ながら蕎麦を啜っている。


 何故、年越しには蕎麦なのかは分からぬが、これはこれで風情があって良いのであるから、深く考えるのは無粋というもの。


 金之助はというと、吾輩の食べる蕎麦に少し興味は示していたものの、貰えぬと分かったからか、大人しくこたつの中で暖を取っている。


 猫用の蕎麦なるものもあったのだが、以前おばはんが持ってきてくれた“くりすますけぇき”すら興味を示さなかったのだ。買うだけ無駄であろうと思い、金之助にはちゅ○るを食わせてやったら、まことがっついて食べるものだから、今年最後に目一杯笑わせて貰った。


 そんな今年最後の今日も残り僅か。


 金之助よ、来年もまた吾輩のことを宜しくのだぞ!


 こたつの中で丸まる金之助の背を優しく撫でながら吾輩は、そうポツリ漏らすと、金之助も言葉を理解しているのか、振り返りミャオ〜。と一鳴き、こたつから出て伸びをした後、家の探索に行ってしまった。


 しんしんと静かに降る雪は温度を急激に下げ、寒く感じるのだが、何故か今年は去年とは違った温かさがある。


 きっと来年も良い年になるだろう。吾輩はそんな漠然とした予感を胸に落とし、今年最後を楽しんだのである。


なぜリアイベ⑥かというと、クリスマスの回をあげ忘れたからです。本当は、24or25にあげる予定でしたが──すっかりこっきり忘れておりました。


ということで、5はまた来年覚えていればあげようかと思います!

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