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`日本を救う会  作者: アクチウヌス
51/57

日本を救う会(政党日本を救う会、佐藤内閣。ピアノの個人レッスン料1回5万円)

 

 本田幹事長は、自分の経験を話し出した。


「私の娘は、ピアノが趣味で、ある高名な先生の個人レッスンを受けていた。」


「その先生は、日本1を何人も育てた先生で、特に音大を受験する高校生が教えてもらいに来るそうだ。」


「その先生の個人レッスン料は1回5万円だ。時間は、1時間程度だ。」


「だから、大変なお金がかかる。その後、ユーロッパへも音楽留学に行った。」


 佐藤総理大臣は、話を聞きながら、感心した。


「本田幹事長は、お金持ちですね。それだけの音楽教育を受けさせられたら、お嬢さんは、ピアノで食っていけるんじゃないですか?」


 本田幹事長は、首を振って、


「そうじゃない。それでも、ピアノで食えるわけじゃない。そういうふうに、日本から音楽留学している子供が、ヨーロッパには一杯いるよ。」


「みんな、音楽では、食えないんだ。」


「音楽で食えるなんて人は、一握りの天才だけなんだ。みんな親の援助だ。」


「野球とおんなじで、一郎の後ろには、死骸累々だ。」


「その、野球特待生と同じだ。」


佐藤総理大臣は、話を聞きながら、そうなんだと、自分の知らない世界に、引き込まれた。


「その高名な先生は、ピアノで、食べてるわけですね。」


 本田幹事長は、まあ、そうかなあ?と言う感じで、


「ピアノで食っていると言えば、その通りだが、実際は、個人教授とかで稼いでいるわけで。。。」


「どこかの学校の音楽の先生だという話だ。」


「その娘さんが、音大の助教授だ。ピアノのコンサートをやれば、1回50万だそうだ。だが、声はかからず、何年かに1回あれば良いそうだ。」


 佐藤総理大臣は、不思議そうな顔をして、


「何か違います。私が、イメージしている音楽家というのは、ピアノのコンサートをやれば、観客がたくさん集まり。。。。」


「それで、充分生活できるというイメージなんですが。。。」


 諸田財務大臣は、笑いながら、


「ピアノのコンサートで食える人もいるが、そういう人は、本当の天才なんだ。大半のピアニストは、そんなもんだ。」


「それに、本田幹事長のお嬢さんの、その高名な先生は、ピアノの世界では、それなりの人で、有名人だ。」


「日本1を何人も育てたというし、1回のレッスンが5万円で、何十人もの生徒を抱えているわけだし。」


 佐藤総理大臣は、それが、実体なのかと感心しながら、耳を傾けた。


 本田幹事長は、付け加えるように、





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