名前を決めた
今日は忙しかったので短めです。
俺は魚を取りに来ていた。
「見て猫、沢山取れたよ」
「にゃぁ〜〜!」
「猫も沢山取ったね」
「にゃぁ‼」
昨日の晩飯を食べた後に、魚の在庫が切れてしまったので、猫と一緒に取りに来ていた。
「猫、君の名前も決めないとね」
「にゃぁ!」
うん、やはり猫って素晴らしい。
魚のてりやきと刺し身を食べ、猫にはねこまんまを与えた。
「名前何が良い?」
「にゃぁ?」
「希望なんてあるわけないよな〜」
「にゃぁ〜〜」
う〜ん、名前,名前かぁ〜
ナポちゃん、名付けの魔法って無いの?
『無いわけではありませんが、』
が?
『その時は、権三郎一世みたいな名前になりますが、よろしいですか?』
駄目だ‼そんな名前猫にふさわしく無い!
『では、自分で考えてください』
やっぱそうなる〜
『はい』
青い猫型ロボット?駄目だ、こいつはメスだ。
猫………メス………ネス?
良いかもしれん‼
「猫!」
「にゃぁ?」
「お前の名前は今日から”ネス”だ」
「にゃぁ‼」
これで無事に名前が決まり、懐かれたのであのクソ神の伝言は終わりかな?
スマホが鳴った。
「もしもし?」
《もしもし、凄いわね!貴方‼》
やっぱりネスの話だった。
「で?何が凄いんだよ?」
《この猫の居た世界ではこいつ、最強の猫って有名なのよ?》
「え?何その情報」
《え?知らなかったの?てっきり知ってると思ってたんだけど?》
「何?猫ってそんなに強いの?」
《えぇ、強いはこの世界じゃなかったらどんな世界でも最強だったでしょうね。》
「おい、クソ神」
《クソとは何だ、クソとは》
抗議していたが、今のお前にはそれがちょうどいい。
「報連相って知ってるか?」
《えぇ、”報告”連絡”相談”でしょ》
「わかってるじゃないか」
《これがどうしたの、どの世界でも常識じゃない》
この言葉を聞いて俺はキレそうになるが、しょうがないよね。
「でだ、お前これ1個でも守ったか?」
《えぇ〜っと、なんと言いますか》
「守ったか?」
《守ってないです!」
言い切りやがったこいつ、これでも神か?
《神よ?》
「じゃあ俺の言いたいことわかるよな?」
《すいませんでした、次からは報連相を守っていこうと思いました。」
「。じゃあねよ、守れよ、分かったな?」
《はぁ〜〜い》
大丈夫か?こいつ?
《大丈夫よ‼》
「心を読むな‼」
そしていつものように雑談が始まった。
《じゃあね》
「あぁ、じゃあな」
俺は電話を切った。
「ネス」
「にゃぁ?」
「ごめんな?あのクソ神のせいで、よくわからない場所に住んでいる、よくわからない人間のとこに送られて、ごめんな?」
「にゃぁ!にゃぁにゃにゃにゃにゃぁ‼」
「そうか、ありがとな」
「にゃぁ!」
何を言っているのかは、分からなかったが気にしてなさそうなので、頷いておく。
するとネスは安心したような顔をしていた。
猫の言ってることが分からないはずがなかった、それは”自動翻訳スキル”によって、意志に関係なく翻訳してしまうからだ。
しかし、隼人にはネスの言ってる意味が分からなかった、何故か?
ナポが邪魔をしていたのだ。
しかし、本来ナポは神によって作られたスキルであり、マスターに不都合なことはしないように組み込まれている。
では何故?ナポがネスの言ってる事を隼人に告げなかったのか、それはネスの言っている言葉が悪かったのだ。
『まさか、ですね』
何度翻訳しても同じ結果になってしまう。
『まさか、ネスが主様に恋心を抱いているとは』
そう、ネスは最後の会話の時に口走ってしまったのだ。
「貴方の元に来られたのなら、どうでもいいことなのです。」
直接的には言っていない。
しかし、同じ感情を持つナポにとってそれは、宣戦布告と同じ意味を持つ。
幸いこのスキルは主様に届けるには、ナポの許可がいるためこの言葉が隼人に告げられるのは、しばし後のお話である。
大丈夫?ナポちゃん?
『あ、あぁ?すいません、少し考え事をしていましてね』
それなら良いけど、困ったときは相談してね?
『は、はいわかりました』
当然本人には相談のできない話である。
『で、どうなさいました?主様?』
いや、俺強くなってきたじゃん?
『そうですね、1日目に比べたらそれはそれは』
でしょ!?
『で?どうしたんですか?』
力試しにこの森にいる奴らをしばこうかなと思ってね?
『探せば良いんですか?』
流石、話の分かる〜大好き
昔の私は変な声を出していたが、私は更に進化した。
主様を守りたい一心でだ。
『少し離れたところに群れが4つほどありますがどうしますか?』
そんなことは決まっている
「もちろん潰す一択だ!」
主人公最強が始まります。今更ですが