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底辺種族の逆転  作者: ナオフミ
二章生徒会戦編
10/49

子供

朝黒鉄聖也はいつもどうりに起きた、違いといえば今日は太陽が雲に隠れていることだ。

聖也はベットから起きて動きやすい格好に着替え家を出る。

「おっと!忘れるところだったな」

そう言ってもう一度家の中に入りお守りをポケットにいれミサンガを腕につけて家を再度出発した。

いつもの場所に一番乗りでついて、軽く準備体操をして二人を待つ。

そして五分くらい待つと遠くから待っていた二人が来た。

「おはよう」

「おはよう聖也」

「おはようございます、黒鉄君」

「あっ!聖也それ」

シャーロットは聖也の腕につけているミサンガを指さした。

「せっかく貰ったものだ、しっかり使わないとな、もちろんお前のもあるぞ」

そう言って聖也はポケットからお守りを出してシャーロットに見せた。

「昨日の今日で早速使ってくれてありがとうございます」

「なんも礼を言われることはしてない、それより今日はレベルを上げるからついて来いよ」

「わかったわ」

「はい!」

そうして三人は訓練を開始するのであった。

まずはいつもどうり走って体を温める。

聖也は昨日のショッピングの疲れをぶつけるようにペースを上げて走る。

シャーロットとサテラとの差がどんどん開いていき二人は頑張って縮めようとするが聖也のスピードはどんどん加速していき追いつけない。

そして二人との距離が大きく開いたところで聖也は走るのをやめて次の訓練に移った。

二人も息を切らしながらも走り終えて、膝に手をつきながら肩で息をしていた。

そんな二人に休む暇を与えず聖也は座禅に入った。

二人はへとへとになりながら座禅に入った。

座禅でもたった十分程度のものだがサテラとの訓練の時の倍の蝋燭を使って聖也の場合は平気だが、二人はかなり苦戦した。

そして残りの時間は勝ち抜けの組手をやって訓練を終える。

「ふぅー、そろそろ終わるぞ」

「はぁはぁ、了解」

「はぁはぁ、わかりました」

今日の組手も聖也がずっと残って二人の相手をしていた、もちろんいつもよりレベルを上げて聖也は心がスッとした感覚があった気がした。

その後いったん家に帰えりシャワーを浴びて、朝食を済ませ、制服に着替え、家を出る。

聖也はその時、今日は午後から雨が降る予報だったのを思いだし傘を持って行った。

学園に行く途中でシャーロットと出会いそのまま登校してさらに途中でサテラも合流した。

「今日の訓練レベル上がりすぎじゃない?」

「何言ってんだ、もともとは俺のための訓練なんだぞ、それにお前らがついてきてるだけだ」

聖也はこんなことを言っているがしかっりと二人のことを考えていることは内緒だ。

「ねぇ黒鉄君あれは何ですか?」

サテラが指を指した方向には何やら聖也達と同じ一年生から上級生の生徒たちが固まっていた。

「何なんだ?なんかのイベントか?」

「ねえねえ二人とも行ってみようよ」

「そうですね、行きましょう黒鉄君」

「そうだなまだ時間に余裕があるからな」

聖也達は生徒たちが集まるところに近づいてみた。

近づくにつれて生徒たちの声が大きくはっきり聞こえてくる。

「今年もか、今度は誰になるんだろう」

「やっぱり、三年のエグゼ様よ」

「いいや、今年は二年のエミリー様だ、ああエミリー様~」

「今年は一年かもしれないぞ」

先輩たちはものすごく盛り上がっていて聖也達は何を話しているのかちんぷんかんぷんだった。

話してる内容から予想してみれば何か大きな大会でもあるのかと思ってしまう。

「ん~と、なになに生徒会戦?なんだそりゃ?」

「え~と、今大会はこの実力魔法学園の古くから伝わる行事で、()()()()()()を決める大会、らしいです黒鉄君」

「う~ん見えない・・・・」

貼ってあるポスターに書いてある文字を読めばこれは会長を決める大会らしい細かいことは、一年生から三年生まで誰でも参加することができるらしい、大会は来週の水曜から金曜の三日間で行われ、この大会で優勝したら景品として会長の座と一つ願いをかなえてくれるらしい。

ちなみにシャーロットは一生懸命に背伸びをしているが前の先輩の頭を超えることができず見ることができなかった。

「変な行事だな」

「そうですね、でも優勝すれば会長になって願いを一つかなえてくれるらしいですよ、黒鉄君出てみませんか?」

「いいや俺は会長なんてめんどくさい役職はやりたくない」

「ちょっとあんた達何を話してるのよ」

聖也はシャーロットが何か言っているがあまり関係ないなと決めて流した。

「それに会長なんてやってたら訓練ができなくなっちまう」

「ねぇ」

「そうですか、残念です、黒鉄君ならいい生徒会長になれると思ったんですが」

「ねぇって!」

「俺が会長になったらろくなことが起きないぞ」

「無視すんなー!」

「ったく、うるせえな」

聖也はいい加減イライラしていたのでシャーロットの方を向いた。

「何なんだよさっきから」

「何なんだよじゃないわよ、私も話の内容教えてよ!」

「自分で見て判断しろ」

「うるさいわね!」

「もしかして、小さすぎて届かないのか(笑)?」

「~~~!」

シャーロットをいじって聖也はとても心がスッキリした。

そしてふと時計を見た。

「おっといけない学園に遅れる」

そう言って聖也は急いで学園に向かって走りだした。

「ちょっちょっと待ちなさい」

「黒鉄く~ん」

シャーロットとサテラもせいやの後を追って学園に行くのだった。

その後にサテラがしっかりとシャーロットに説明してくれた。


学園につきシャーロットは自分の教室に行き、聖也とサテラも自分たちの教室に向かった。

教室に入ればみんな生徒会戦の話をしていた。

「いいなぁ~、願いが一つ叶うんだよな、俺出てみようかな・・・」

「バカやめおとけって、お前じゃ到底無理だって二年や三年の先輩方も出るんだぞ、しかも今回は二年のエミリー先輩や、現在の生徒会長エグゼ先輩も出るんだぞ」

「うっ・・・、トホホ」

「ねね、一年生で誰か出る人いるのかな?」

「わからないわ、けど締め切りは三日後までだからその間に誰か参加するかもね」

「これに出る人って、強くて絶対イケメンよね~」

教室のみんなが盛り上がって話していると「ガラガラ」と扉が開き担任のガイア先生が入ってきた。教室の中が一瞬で静かになった。

「みんなおはよう、今日の予定は特にないからしっかりと授業に取り組むように」

「「「はーい」」」

「それと知ってると思うがあと三日で生徒会戦の締め切りだから参加したものは担任の私に伝えるように、それでは今日も頑張っていこう」

そう言って朝のホームルームが終わり授業が始まった。

授業をしっかりと受けて最後のチャイムが鳴った。

聖也はいつもと同じく荷物を素早く片付けて教室を出た。

「あっ、待ってよ黒鉄君!」

その後ろにサテラもついてくる、そして玄関でシャーロットと出会い帰りもこの三人で下校することになった。

「ちょっと聖也、文句言ってないで生徒会長になっちゃえばいいじゃない」

「・・・嫌だとサテラにも言ったぞ、俺は自分が強くなればいいと思ってこの学園を選んだ、なのになんでこの学園を支えなくちゃいけないんだ」

「もしも生徒会会長になったら副会長とかはあんたが指名してもいいのよ、よかったら私がなってあげようか」

「・・・黒鉄君ぜひ私も仲間にいれてください」

「まてまて、だからやんないって言ってんだろ、そんなに言うならお前らがなれよ」

「嫌よ、そんな面倒なこと」

「俺と同じじゃね~か!」

前の聖也なら考えられない、こんなに人と話したり、怒ったり、笑ったりしてとても楽しいと聖也は感じた。

そうしてシャーロットとサテラと別れた聖也はいつもどうりの裏道を通って帰る途中「ポタっ」水の雫が聖也の頭に当たりその雫はどんどん落ちてきた。

聖也は持ってきていた傘をさして家に帰るのだった。

「んっ?」

聖也はあと少しで家に着くというところで壁に寄り掛かってる小さな女の子を見つけた。

この雨の中傘も差さずにびしょ濡れになっている女の子に聖也は無意識のうちに近づいていた。

女の子は見る限り四から五歳で恰好はかなりひどいものでまるで奴隷のようだった、腕や足には鞭でやられた跡があり、裸足で何かから逃げてきたのかかなり傷ついている。

「おいっ大丈夫か?」

すると女の子は聖也の声に気づき聖也の方を向いた。

「こんなところで何やってるんだ?親はどうした」

「・・・・」

女の子の目はとても暗かった、希望の光など一切見えないほどの闇を持った目だった。

聖也は自分から傘を外して女の子の上に差した。

「話したくないなら別に無理して話さなくていい、とにかく俺の家に来い」

「・・・・いや」

「どうしてだ?」

「また痛いことされる・・・、もうやめてくださいお願いします!、もう痛いのは嫌だよ、ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなっ!」

女の子はいきなり何か温かいものに包まれた。

聖也がとっさに女の子を胸に抱きしめたのだ、女の子の身だしなみと言葉を聞く限り多分この子は人身売買されている子だろう。

聖也は村を襲われて住むところをなくし家族までもなくして今のこの女の子ととても良く似ていた、そのせいなのか無意識のうちに聖也は女の子を抱きしめていた。

聖也の温かさに包まれて女の子は落ち着きを取り戻しそして聖也の胸元で泣いてしまった、今まで抑えてきたものが一気に解放されたのだ。

聖也は女の子の頭をなでながら泣き止むまで待っていた。

そして女の子はそのまま眠りについてしまった。聖也は女の子を抱っこして家に帰ろうとしたとき一一人の男が聖也に近づいてきた。

「おい兄ちゃん、その女の子を俺に渡せ」

「いきなりなんだ?この子は傷ついているから家に連れていく」

すると男はポケットからナイフを取り出して聖也に向けた。

「抵抗すればどうなるかわかるよな?それは大事なうちの商品なんださあ返せ!」

「うちの商品ってことはあんたは奴隷商人か?」

「ああそうだ、いいからその商品を渡せ!」

「嫌だ、今日からこいつは俺がもらう金はいくらだ」

聖也の突然の言葉に奴隷商人は驚いたものの、商品が売れるのに関してはこちらはとてもいいことなので話に乗ることにした。

「その商品はドワーフでしかも小さい女だから金貨七枚ってとこだ、お前に払えるか?」

「そうか、悪いが少しついてきてくれ」

そう言って聖也は奴隷商人に向かって背を向けて歩きだした。

奴隷商人は聖也が何か仕掛けていないか警戒しながらついて行った、もしなにかあれば後ろから毒を塗ってあるナイフで仕留めればいいと考えてた。

聖也は自分の家まで歩きカギを開けて男を外で待たせ家の中に入りすぐにまた外に出た、そして聖也は奴隷商人に向かって小さな袋を投げつけた。

「そら金貨七枚だ確認しろ」

奴隷商人は渡された袋の中身を見てしっかり七枚入っていることを確認した、もちろんすべて歯でかじってみて本物か調べた。

「確かにしっかり七枚ちょうだいするぜ、これでその商品は兄ちゃんのものだ」

「ああ、もうこの子に絶対に近づくなわかったな」

「はいはいわかりました、お買い上げありがとうございました」

そう言って奴隷商人は帰っていった。

家の中に入りしっかりと家の鍵を閉めて女の子の看病に移った。

ケガをしているところにはしっかりと薬を塗り包帯を巻き、来ている服を脱がせて濡れた体をふいて聖也の服を着させてそのままベットで寝かせた。

寝ている女の子の顔はとても安らいでいた。











































































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