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東方楽々記  作者: COPPE
第四章 竹林の奥の怪しい建物。つまり永遠亭
120/223

小さな戦争勝つのは誰?

さあ永夜組も終盤です。


10万ユニークを達成しましたが、PVの10分の1というのはリピーターが多いのを喜ぶべきなのか、人数でみると少ないと落ち込むべきなのか…


ですが感謝の気持ちは忘れません。

本当にありがとうございます!



物語は急な展開を迎える。


昨日と同じようにお風呂に入り、楽冶と妹紅が一緒に寝ていた。

ところが妹紅はハッと目を開くと、苦々しい表情をしながらも外に出ていった。


そこにいたのは永遠亭の主要メンバーである輝夜・永琳・鈴仙・てゐ。




「一昨日ぶりかしら?妹紅」

「……何の用?そんなに怖い顔して」

「妹紅さん分かっているはずですよ?」

「そうね。ラクヤの事でしょ?」

「分かってるのなら話は早いわ。早く永遠亭に返して貰おうかしら」

「ウッサッサッサ」

「けれど……そんな簡単に渡さないわ」




会話だけ聞くと非常にシリアスであるが、その中身は楽冶を愛でたいだけである。

何だかんだ妹紅も気に入ってしまったようだ。


五人が睨み合う。だが決着はつかないであろう。何故なら誰も譲らないだろうから。

だからといって戦う訳にはいかない。もし楽冶が起きてきて見られてしまった時に、三人も蓬莱人が存在すると本気の戦いになってしまい、血まみれの人物が存在しかねない。


そんなものを楽冶に見られれば、怖がられるのが当たり前である。よって睨み合うしかないのだ。

と。そこでてゐが一言。




「じゃあこうするウサ」




一同が一斉にてゐの方を向く。




「楽冶にまた決めさせるウサ。そうすれば誰も文句ないでしょ?」

「それだとまたあなたに有利でしょう?」

「あの時は私としか遊んでなかったウサよ。仕方ないウサ。だけど今は皆と交流があるからそんな事ないウサよ」

「……そうね。てゐの言うとおりだわ」




結局それに落ち着いたのである。

まあ確かに楽冶が決めるのだから、納得しない訳にはいかない。不満はあるだろうけど。




「じゃあ、また朝に来ましょうか」

「いや。今日はここに泊まりましょう。妹紅が何するか分からないわ」

「何もしないわよ……」




そうして妹紅の小屋に、永遠亭一同は泊まる事になったのだった。













見た感じはお泊り会だったが、特に書いて得するような内容は無かったので、朝まですっ飛ばす。


あえていうならば、誰が楽冶の隣で寝るか静かに争ったり、場所が決まって寝よう寝ようとなっても空気が若干ピリピリしていたり、よく分からない牽制をしていたりと、非常に寝苦しい夜であった。と言っておこう。


それは置いといて朝である。


最初に起きたのは鈴仙。いつもの癖で朝食を作ろうとするが、勝手に人の家の物を使えないと思い断念。非常に良識のある人物であった。

特にやる事が見つからないのか、ぼーっとしているようだ。


次に起きたのは楽冶。うーん。と伸びをしたものの、まだ眠いのであろう。目を擦っている。

朝食を作ろうかと考えたが昨日妹紅に怒られたため断念。やはり素直であった。


そんな楽冶の心情を知ってか知らずか。鈴仙は楽冶に手を伸ばす。

これはただ単に朝の挨拶をしたいだけであり、触れたいだけであり、愛でたいだけである。疚しい気持ちなど微塵も無い。


そんな鈴仙の手が楽冶に触れそうになったところで、バシッっと手を叩かれた。叩いた人物はいつの間にか起きていた永琳だった。


ムッとする鈴仙と小さく笑う永琳。楽冶が二度寝してしまったので、静かに戦いが始まる。


勿論その隙を見逃す者がいない筈もなく……次に動き出したのはなんと輝夜である。

いつもはゲームで夜更かし。朝に寝て昼に起きる夜型月人。その輝夜が起き上がり楽冶に近づいていく。いや、起き上がる。というのは間違いであり、皆に気付かれないようにする為か、這っていく。

楽冶のすぐ近くまで辿り着いた輝夜。さあ一緒に寝るわよ。と手を伸ばす。が現実はそんなに甘くない。


その手に絡まってきたのは妹紅の手。あんたの行動なんてお見通しよ。と言うと、騎馬戦のように取っ組み合う。

……ただ。楽冶が寝ているので静かにだが。



永琳と鈴仙の師弟争い。輝夜と妹紅のライバル争い。


静かに。だが周りが見えなくなるほど本気の戦い。

だから気付く者がいなかったのだ。


幸運を齎もたらすハズの素兎。だが悪戯好きの素兎。因幡てゐが動くのを……




「さて。皆にも同じめに合って貰うウサ」















永琳とて失敗する事はある。だから風邪薬などの 身体を治す薬 には無いが、 身体に悪影響を及ぼすかもしれない薬 は、一緒に解毒剤も作るようにしている。


失敗するのなら、解毒薬にも失敗作があるのでは?と思うかもしれないが、解毒薬は、飲ませる薬の成分を元に作っているため、失敗する事は99%ない。


そして今回楽冶に飲ませた薬は 身体を小さくする薬 つまり 身体に悪影響を及ぼすかもしれない薬 なのである。

その為てゐは解毒剤を作っていると考え、こっそりと探し出していたのである。


まず楽冶を外に連れ出し、着替えを用意。

そしてその薬を飲ませた結果。いつも通り。99%の確率の方になった。




「おお?」

「しー。楽冶。とりあえず服を着て」

「ああ。そうか。そうだったな……今回の件にてゐは関与していないよな?」

「私は師匠のミスで小さくなった時に、遊んだせいで仲間はずれにされたからね。それに……小さいときの事を覚えられてるんじゃねえ……」

「そうかそうか。じゃあ三人を叱ってくるかな」

「存分にやっていいウサよ」

「分かってるよ」



そして元に戻った楽冶は、妹紅の家へと入っていく。

顔がいやーな感じに笑っているのは、なんでだろうねえ……


このままいけば19日がNOSラスト投稿


記念小説は移転して、落ち着いてから書きますかね

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