狙った物が当たると嬉しいよね
やべ。超ほのぼのになってしまったww
そして後書きまでよろしくです。
頬が温かい。
何かフニフニされてるような気がする。折角気持ちよく寝ているのに何?
それは別に苛められている訳ではなく、遊んでいるような感覚である。仕方ない。起きるとしよう。
「んん?」
「あ。もこたん起きたー」
どうやら頬を摘んでいたのはラクヤのようで、まだ手が頬を摘んでいた。
私は両手を掴むと
「こーら。そんな事したらダメでしょ?」
「だって。もこたん起きないんだもん」
「違うの。女の人の顔をそんな風にしちゃダメなの。分かった?」
「はーい……」
ふう。よく分からないけれど、こんな感じでいいのだろう。小さい子を泣かせたり怒らせたりしないように叱るのは難しい。慧音に聞いた「言い聞かせるように、小さい子が納得するように言わなきゃダメだぞ?」というのが大事らしい。
「それで?どうしたの?」
「朝ご飯作ったんだ!食べよう!」
「一人で!?」
「うん!」
「えいっ」
「あいた!」
デコピンを一発
「何するの?もこたん……」
「いいラクヤ?勝手に火を使っちゃダメ!危ないから」
「ええー。一人で大丈夫だよ!」
「ダメ!火はラクヤが思っている以上に危ないのよ?下手したらこの竹林全部燃えちゃうんだから」
「本当?」
「本当よ。だから絶対勝手にやっちゃダメ。分かった?」
「うん!」
「じゃあ朝ご飯食べましょう?ありがとうラクヤ」
さて語り手を作者に戻して
昨日言っていた通り、妹紅は楽冶の家に行く事にしたのだが……
「な、なに?あの禍々しい妖気は……」
「もこたん怖いよう……」
何故か楽冶の家から、凄まじい妖気が感じられた為に退散。人里に行く事になったようだ。
だが妹紅である。行くあては一つしかなかった。
「やっほー。慧音」
「慧音お姉ちゃん!」
「ん?今日も来たのか。仲がよさそうでなによりだ」
寺子屋である。
まあ慧音も妹紅のことを放っておけないらしく、ちょくちょく姿を現さないと、逆に慧音が妹紅の家にいったりするので丁度いいのかもしれない。
「そういえばこんな物を貰ったんだが……」
「何何?『一番くじ!一等は外界旅行券!?ハズレなし?』別にいらなくない?」
「いや。三等は中々魅力的だぞ?」
「三等?えーと。チゲ鍋十日分……いらないでしょ」
「私は欲しいんだが……」
「こんなもの五等のティッシュ十箱でいいのよ」
「まあ。行ってみたらどうだ?ラクヤにくじを引かせてみたらいいのが当たるかもしれないぞ?」
「くじ?」
「ガラガラ回して、色の着いた玉がでればいいのよ」
「えらく簡単な説明だな……」
「うん分かった!行こうもこたん!」
「ええ?やりたいの?」
結局寺子屋滞在期間は十分くらいで、地図に書いてある場所に、くじを引きにいく事になった。
楽冶は早くやってみたいのか、いつも行きたがるお店に目もくれず、里の中心に行こうと妹紅を引っ張る。
「もうラクヤ。そんなに引っ張らなくても……」
「もこたん早くー」
「はいはい。そこの人が集まってるところね」
人だかりを見つけても楽冶は止まらず妹紅を引っ張る。
「着いたー!」
「まったく……はいラクヤ。これをあのおじさんに渡すのよ?」
「うん!」
カランカラン! と。くじ引きの券を渡している時にベルが鳴る。
「ついにでたよ!今回の一等賞!おめでとうございまーす!」
「あら?もうでちゃったんだ。まあ私達は別に何も狙ってないけれど」
「もこたん!早くやろう!早くやろう!」
「しょうがないわね。行きましょうか」
特に何も狙ってないが、券があるから引こう折角だし。というやつである。
できれば五等がいいのだろうが……
「はいおじさん!」
「お。ぼうや。さっき一等はでてしまったけど、二等三等はまだあるからな。頑張れよ!」
「うん!」
「ほら。ラクヤ。ここを持って回すのよ」
「もこたん一緒に回そう!」
「ええ。いいわよ」
二人で一緒に取っ手を持ってガラガラ回す。
そしてでてきた色は……
「これが当たれば上出来よ」
「そうなの?もこたんが喜んでくれるならいっか……」
結局当たったのは五等。慧音に五箱寄付して帰宅する二人であった。
「チゲ鍋……」
皆さんありがとうございます。
えー。この度。東方楽々記は・・・
100万PVを達成しました!
いや、何とか20日までに間に合いましたね。これでどこに移転しても100万PV達成記念小説が書けます。
何とか考えて100万PVに相応しい小説を・・・無理だ。私にそんな技術と文才は無い・・・
今まで読んでくれた方。また、これから読み始め、この後書きを読んでくれるかもしれない方の為に一言
本当にありがとうございます!




