過去話の過去話
なんて書ける訳がなかった
朝起きて、目を擦りながら考える。
今日はどこに行こうかな……楽冶の家でいいや
実際のところ私は暇人である。
そんな私は、朝起きたら今日どうするか。選択肢が殆ど無い。
バ輝夜のところに乗り込むか。慧音のところに行くか。楽冶のところに行くか。
最近は近い為か、楽冶の家に行く事が多い。
「おはよう楽冶」
「また妹紅か。暇人だなお前」
「あなたに言われたくないわよ」
「俺はこれでも忙しいんだよ。毎日の生活に」
「働いてないくせに」
「働いてないんじゃない!働き口が見つからないんだ!」
「はいはい」
最近。楽冶の駄々っ子状態にも慣れてきた。
それは私にしては珍しく、仲良くなった証拠ともいえる。何でなんだろうか。楽冶にはあまり 壁 というものが感じられないのは。
「永遠亭にでも雇ってもらうか……」
「っ……!」
何気ない一言が、私の心を抉えぐる。
それは明らかに、憎い相手と楽冶を会わせたくない感情。私の親しい相手とアイツが、仲良くなって欲しくない心。
「妹紅」
「……何?」
「そんなに輝夜が嫌いなのか?」
「何言ってるの?そんなわけないじゃない」
「思いっきし顔にでてたぞ?」
そんなに顔を顰めていたのか?とか割と敏感なんだ。と色々思いつつ諦める事にする。
「そんなに顔にでてた?」
「純粋な笑顔と同じくらい顔にでてた」
「……分かりやすそうで分かりにくい説明をありがとう」
「いやいや。それよりも……理由を聞かせてくれるか?」
そうよね。そうくるわよね。
楽冶の顔を見ても全然分からなかった。心の中で嘲笑っているのか。好奇心なのか。はたまた助けようとしてくれてるのだろうか。
私には分からない。
けれど親友……とまではまだと思うけれど。信頼はできるし、仲のよい楽冶には話してもいい気がした。
私の生まれていた時代。その時の輝夜のこと。そして父のこと。
作者の文章能力が無い故に私の説明は殆ど省かれた。
まあ楽冶には伝わったからいいけれど……
そしてその楽冶の感想
「八つ当たりじゃん」
そう。そうなのだ。それに気付いてもその気持ちを殺し、生きる為に。生きている実感を得る為に。私は輝夜と殺し合いをしてきた。
けれど、改めて言われると再認識する。八つ当たりだなあ……って。
「そんな事言われても仕方ないけど……殺し合いは重要なのよ」
「そうなのか?」
「私も輝夜も蓬莱人。長く生きすぎて……口では説明できないけど、生きているって実感を得たいのよ」
そう。口では言い表せないけれど、心の中はそんな感じ。
何かを欲しているというか……
「ふむ。よく分からないが……本人がいいのならいいのか?」
「…………」
「それでもできるだけやめてくれよ?物騒な事は」
「分かったわよ」
慧音にも言われてるし、他に何か見つけたほうがいいのかもしれない。
だから今日は、この後に人里まで行ったのだ。何かを見つけるために。
「くっ。輝夜のやつ……」
永遠亭の兎が一匹来たかと思ったら、わらわら現れて運ばれてしまった。
そう。永遠亭へと。
「よく来たわね妹紅」
「来てない。目は大丈夫か?」
「連れて 来た のよ。私が」
「強制連 行 だ。行かされたのよ」
相変わらずムカつくやつだ。
「それで?何の用?」
「あなたが最近来ないからね。暇だったのよ」
「奇遇ね。私も暇だったのよ。最近イライラしててね!」
「ふふ。今勝ち越しているのは私よ?そう簡単に勝てるかしら?」
「ほざけ!たった三回の差!私達にとっては大したものではない!」
久しぶりの。輝夜との殺し合いが始まった。
その頃の楽冶
「あっれ?確かこっちだったような……」
短いけれど許してちょw
あー。眠い。午後1時30分起床




