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番外編1 セリーヌ先生のその後

私の予想をはるかに上回る皆様にお読みいただき、ありがとうございます。

感謝の気持ちを込めまして、番外編1です。




「私は野菜姫よ!今こそ、あなたを倒す時が来たわ!観念することね。」


「そんな~野菜なんかより、肉の方が百倍おいしいのに...」


「それじゃあ、これを食べてみなさい。」


「な、なんだこれ!うまい!どうしてなんだ?」


「肉だけでは生きていけないのよ。野菜を大事にしないと長生きはできないのよ。」


「私が間違っていた。これからは、大事にすると誓う。戻ってきてくれ...」


「ごめんなさい。私はもう、ベジー星に帰らなければならないの。さようなら...」


「そんな~」



私の一冊目の書籍『憎々しい肉王子との戦い!果たして野菜姫は...』がありがたいことに、ベストセラーとなった。


それに伴って、街中では本の最後の場面を劇にして遊ぶ子供たちまで出てきた。


そんな時、私の親友アリシアが結婚することになった。


前回会った時には、アリシアの領地でロラン様との婚約を解消したいなんて言っていたのに、いつの間にか解消されて、本当の王子様をゲットしてしまうなんて。手紙を読んだ時には、本当に驚いたんだから。


それに、次に学園でアリシアに会った時には私が見たこともないくらい幸せそうな表情をしていたもの。うれしかったな。なんといってもお相手のグレイス様。本当にアリシアが好きで仕方がないって感じで微笑ましかった。


もうこれは二人のお話を書くしかない。そう思ったら筆がまた止まらなくなってしまった。二人のなれそめから結婚するまでを聞いて驚いた。


もうそれは、運命としか言いようがなかった。素敵!


あんまりロラン様の名前を出すと、グレイス様が悲しそうな顔をしちゃうから、肉王子と呼ぶことにしている。肉王子に好かれるための数々の作戦を遂行しているうちにグレイス様との恋が芽生え始めていたなんて、誰が想像する!?それも、あの素敵な野菜の刺繍が二人をつなぐ大事なアイテムだったなんて...まさに『Veggie Love!』運命だわ。ロマンチックすぎる。

恋が進行しているなんてまるで気づいていないアリシアもかわいいわ。でも、あなたの考えた野菜の刺繍や恋のポプリが二人をつなげていくのよ。


それにしても、恋のポプリ最強ね。


あなたがたまたま自分用に作った刺繍入りの恋のポプリが運命の糸に引き寄せられて、グレイス様にわたってしまうなんて。私この話を聞いたときに、あまりのロマンス具合にくらくらとして気が遠くなりかけたわ。


恋のポプリは、アリシアが匿名で肉王子にも贈ったのよね。なんか、そちらもうまくいきそうなんだって。


私も、恋のポプリを思わずゲットしてしまったわ。私にもロマンス小説みたいな恋が訪れるように大事にしてるの。



そうそう、アリシアたちの結婚披露宴で聞いた話も含めて、私の小説の二冊目が出来上がったの。『Veggie Love  恋のポプリがつないだ恋』


おりしも、アリシアたちのカフェ『Veggie Love 』が大繁盛しているときだったから、私の小説もかなりの売れ行きよ。これは、実話なんじゃないか?なんて、憶測も出始めているとか。だって、ロマンス小説みたいな恋なんですもの。本当に素敵!


このお話を説明するときの私、めちゃくちゃ早口になっちゃった。編集者に止められるまで気づかなかったけど、かなりの時間話していたみたい。でも、みんな「素敵な話ね!」って共感してくれていた。




そうしているうちに、アリシアとグレイス様のおうちに招待されたの。


「カフェでも食べられないおいしい料理をごちそうするわ。」なんて、嬉しいお誘いがあって、おめかしして出かけたのよ。そしたらなんと、そこにランバート商会のルシアン様もいたの。久しぶりにお会いしたルシアン様もまた、素敵。ちょっとぼ~っと見とれちゃった。


そしたらなんと、


「セリーヌ嬢。いや、セリーヌ先生か。本二冊もベストセラー作家だものな。すごいな。おかげでカフェも相乗効果で繁盛しているよ。今度はお店に本を置いてもいいな。」


「私の名前を覚えていてくださったんですか?本は何冊でも構いませんよ。なんなら、サイン入りにしましょうか?」


私は、嬉しすぎて身を乗り出してしまった。


「気になる子の名前は覚えているんだ。一番にサインをもらいたいぐらいには。」


「えっ。それって...」


「やっぱりおじさん過ぎて嫌かな?ーーーごめん。何でもない。忘れてくれ!」


顔を真っ赤に染めたルシアン様が必死に謝ってくる。


ここで、すぐに引き止めなくては!


「ルシアン様はおじさんではありません。王子様です。私だけの...


ーーーつまり...好きです。」


「ええええええっ。いいのか?」


「はい。嬉しいです。」



こうして、私たちはお付き合いを始めた。


アリシアとグレイス様は、私たちの気持ちにうすうす気づいていて、今回の場を設定したんですって。本当に素敵な親友だわ。



実は今日ーーー



私はこっそり持ってきていたの。



”恋のポプリ”



私の縁もつないでくれるなんて...



三冊目のお話も書き始めなくちゃ。



明日、もう一話出したいと思います。

たくさんのブクマや評価をいただきまして、本当にうれしいです。

明日もよろしくお願いします。

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