救済編
最後まで見てくださると嬉しいです
初めまして。僕の名前は「結城祐志」と言います。
あ、でも今は違いますね。
今の名前は「ユウ」でしたえ、
なぜかって?
何でかは僕自身もわかんないんです。
確かあの時僕は御伽話を書いていたんです。
世界の悪者を僕がやっつけてみんなから感謝されるお話
でも現実ってそうはいかないんです
友達がそのお話を見て「変なやつ」って馬鹿にするんです
だから僕は望んでいました。
「こんな世界に行きたい」と
その瞬間視界が真っ白になったんです
小説を書いていた筆を止めて視界を覆いたくなるほど眩しい光でした
どれほど手で覆い隠しても手の隙間から光は刺しこんできます
目を瞑ってようやく眩しくならないくらいの光でした
後ろから「大丈夫か」と声が聞こえます
どうやら彼は光が見えていないんでしょうか
それだったらきっと「変人」の枠に入ってしまったでしょう
いきなり叫びながら目を覆い隠すんですもん
そんなのどこかの有名映画でしか見たことありません
でもそれくらいその光は眩しかったのです
しばらくすると心配していた友達の声は聞こえなくなります
覆い隠すのをやめて目を開けても眩しくはありませんでした
しかし眩しくはありませんでしたがただ真っ暗でした
目を開けても、でした。
しかも体は動かそうとしても動きません
体は動かず目を開けても視界は真っ暗、しかもここはどこかわからず友達もいない状態
僕はただただ悲鳴をあげることしかできませんでした。
「助けて。誰か助けて」って
その瞬間どこかからか涙ぐんだ声が聞こえます
ゆっくりと暗闇から光が射しこんできます
その光は眩しかったのですが、じんわりと優しい光になりました
その光はぼんやりとしています。真ん中に黒いもやがありその光を抑えていました
僕は今どんな状況になっているかわからずまた悲鳴をあげてしまいます
「あっー!!!あっー!!!!」
自分の中でパニックになりました
なぜならどんなに喋っても子音しか出せません
何よりいつまでたっても視界がぼやけていました
恐怖のあまり泣いてしまっても黒いもやは喜んでいました
そして黒いそのもやは僕を抱きかかえこう言います
「おめでとうございます。男の子ですよ」
もうここまで言えば分かる人もいるかと思います
僕は赤ちゃんになったのです
この短時間で何故こんなことがあるかは自分でも理解ができません
しかし分かったことがあります
「今日から私がお母さんよ」
と聞こえました。しかしその声は僕のお母さんではありませんでした
はじめは抵抗しました。
泣きじゃくって手足をバタバタして
だって僕のお母さんの声じゃないですもん
しばらくして僕は生まれ変わったんだということに気がつきました
自分自身が赤ちゃんになったこと自分の母じゃないこと
そう考えるしかありませんでした
そしてそれを受け入れることしかないんです
涙ぐんだ声はお母さんでした
きっと産むとき痛かったんでしょうでも僕が生まれた後もずっと泣いていました
理解はなんとなくしていました。僕はこのとき生まれてよかったと深く実感しました
そして男の声が聞こえました
「生まれたのか!?」
「ええ、生まれましたよ。しかも男の子」
「本当か!それはよかった!」
彼の声は高らかになり本当に喜んでいるんだな。ということがわかります
そして彼はこう続けます
「俺とお前の子供なんだ。きっと村でも大活躍するぞ」
「そうね、でもこの子が‥」
その時言ったお母さんの発言は理解ができませんでした
「罪悪感を感じることなく人を殺せる子だといいんだけど」
それは真剣な声色で言った言葉でした。
ご閲覧ありがとうございました。次回は来週までには仕上げる予定です。次回も見てくださると大変喜びます




