リアの気持ち
今日はルリ達特別教室のクラスの報告会
ルリは身支度を整えて教室に向かっていると丁度レーナとバッタリ会ってしまい
お互い見つめ合っているとレーナが目を細めてルリを見下すように
「あら、今日はあなた1人なのね。いつもの獣人族の子はどうしたのよ」
「今日は月に1度のクラスの報告会なの。
だから、リーラとは今日別行動だよ。
レーナさんも今日は1人なんだね」
レーナの威圧的な物言いにもルリは気にせず答えるとレーナはふいっと顔を背けていやらしく笑えば
「そんなわけでないでしょう…クスクス
その報告会終わった後私はリア様と魔法実技の復習と応用をするのよ
だから、私はこれからその資料を図書室に入って集めますの」
「へぇ、そうなんだ。頑張ってね!」
いやらしい笑いにもルリは笑顔で応援するとレーナは身体を震わせながら喧嘩を売るような感じでルリに近寄り胸ぐらを掴むと
「悔しいんでしょ?認めなさいよ…今までリア様の隣にいたアンタからリア様が私を選んだ事を」
「……どうして?
悔しくないよ?リアはリアの考え方があるから私がどうこう言う必要ないよ
私もどうして急にリアがレーナさんと一緒にいるのかは分からないけど悔しいと思わないよ。それくらいレーナさんもリアを応援してるんだもんね
あと、レーナさん勘違いしてるよ?
リアが好きなのは私じゃないから」
ルリの言葉にレーナは驚き顔を近寄らせて誰なのかと問いかけると別に隠す事ないよなぁーっと思いレーナには教えてあげる事にして耳元で
「セシリ……セシリフィア姫だよ。私の親友なんだ…きっとリアが私の隣にいたのはセシリがリアに私を守るようにって伝えたからなんだよ。だから、レーナさん恋愛も魔法も頑張ってね!!」
笑顔で応援してレーナの手を掴んで握手するとそのまま去ろうとしたのでレーナが後ろに振り返りルリの肩をつかむ
「頑張ってって……アンタはリア様のこと好きなんじゃないの!?」
掴まれてルリは振り返りどこか切なそうなでも笑顔でレーナに答える
「……好きだよ。けど、私はセシリの事も好きだからそんな2人の仲を引き裂くようなこと出来ないんだ。
じゃあね、本当にそろそろ行かないと時間だから」
ルリが再び教室に向かおうと後ろを振り返ればレーナが大きな声で叫ぶ
「私はアンタなんかと違う!!どんな相手だろうと絶対にリア様を私のものにして見せてやるんだからね!!!」
その声にルリは振り返らないで口角を上げて歩いていくと、レーナも図書室へと向かい
ルリはなんだかレーナの言葉が引っかかって
急に報告会に行きたくなくなりそうになると
「よーせいちゃん!!!」
「わぁ!?リエウェカ!!!いきなり驚かせないでよ」
リエウェカがいつもの様にルリに抱きついてきて挨拶するとルリは驚くがエナやセシリと違ってそこまで怒らないでいると
リエウェカは先ほどの流れを聞いていて
「さっきの見ちゃったよ〜〜リア君も中々罪な男だね〜。妖精ちゃんやお姫様といった美少女がいるのに一般女性を虜にしちゃって
しかもまたしても美人」
「あははは、確かに…でも、私はリアの事好きだけどセシリやレーナさんみたいにはなれないかな」
どこか後ろ向きな発言のルリにリエウェカがどうしてなのか理由を伺うと、ルリはなぜか知らないが言葉がポツポツと出てくる
「リアが私をそういう目で見ないから……
きっとリアの隣にはセシリやレーナさんみたいな美人がお似合いだと思うから……」
「そうなんだ…それはとても悲しい事だね。でも…僕はそういう自覚をする妖精ちゃん……ううん、ルリが好きだよ
だから君はもっと素敵になっていくよ!
ねぇ、君はどうしてそんなに自分を卑下するんだい?君は充分可愛いしリア君の隣だって似合うし、リア君じゃなくても例えば僕でも似合うはずだよ…ニコ」
ルリの言葉にリエウェカがニンマリと微笑み言うと、ルリが何か掛かったかのようにリエウェカの顔を見て惚けていると
リエウェカがルリの顎を掴んでクイっとあげると耳を近寄らせて何かを言おうとするとリエウェカの体とルリの体を強引に剥がすリアの姿を見てルリは驚きリエウェカは微笑む
「おや、リア君。どうしてそんな怖い顔してるの?僕がルリちゃんに何をしようと君には関係ない事でしょ?」
「……関係ならある」
ルリを引き寄せて鋭く睨みつけていうリアの表情は真剣そのもの
その瞳にルリは先ほど何かにかかっていたかのようにハッと意識が現実に戻される
「リエウェカ……私に魔法使ったの?」
「魔法は一切使ってないけど……コレをしてあげたよ。ル・リ」
リエウェカが指を1つ取り出してゆっくり動かすとルリの意識が再びリエウェカへと戻されてリアから離れてリエウェカの方へと行ってしまうとリアはリエウェカがルリに何かをしたと察して
「……魔法糸か、魔力が使えなくても思うだけで自由に動かすことが出来る魔法道具
何故そんなものをお前が持っている」
「簡単だよ…君が魔法授業している時街で見かけて買っただけ。
まぁ、そんな事はどうでもいいか
さっきの続き聞かせてもらおうかな?
あぁ、安心しなよ。ルリは今意識がなくて僕の操り人形になっていてこのやり取りは聞こえてないからさ」
ルリの頰をいやらしく触るリエウェカにリアは激しい怒りが湧き上がると拳を握って
「……言葉の通りだ。ルリは大切な存在
お前みたいな奴が軽々しくルリに触るな
ルリは俺が守る」
「へぇ、その守るっていうのは君にとって突き放すような事も含まれているって事かい?
今までリア君の隣にいたこの子は急に違う女の所へ行ってどう思っただろうね
僕が女なら裏切られたっておもうんだけど?
それに、大切な存在?笑わせるなよ
君にとって大事なのはこの子じゃなくて姫の言葉だろ?姫がこの子を守るように言われたから守っているんだろう?」
リエウェカが目を鋭くさせてリアに言い放つとリアが睨みつけたままいつもの冷静な彼はどこへと思うくらいの声を出してリエウェカに怒りを向ける
「ギリッ……そんなわけねーだろ!!!
姫の言葉がなくても俺はルリが大事に決まってんだろ!!!
何も知らねーお前に俺の事を分かったように言うな!!」
「へぇ……ルリちゃんが関わってくるとリア君って本当に感情が荒ぶるんだね。
僕は冷静沈着ぶる君よりそっちの方が好きだよ…クスっ」
しかし、リエウェカはそんな様子のリアをからかうように見ては「あーきた」と言ってルリにつけていた魔法糸を外すとルリは再び意識が戻るとリエウェカはルリをリアに当てて
「リエウェカ?」
「こんな事してルリちゃんを手に入れてもつまらないからさ。今日の所は戦線布告って事で。余裕こいてると寝首を狩られるって所を覚えておくんだね。
あと、ルリちゃん……僕は君が欲しいんだ
だからリア君に傷つけられたりしたら僕の所へおいで。僕ならリア君より優しくしてあげるよ」
リエウェカの真剣な表情にルリは何も言わずに戸惑った表情を浮かべているといつもの軽い表情に戻って背を向けると指を鳴らしてその場からいなくなるとリアが強くルリを壁際に引き寄せて抱きしめる
「り、リア?」
「……一言だけ言っておく。俺はセシリ…姫が言ったからルリを守るんじゃない。
俺にとってルリはかけがえのない大事な存在だから守るんだ。
それだけは忘れるな」
リアがそう言って身体を離すと後ろを振り返り報告会の参加は出来ないと伝えておいてくれと言いリアはルリから離れていく
そしてルリは頰を赤くして自分の顔を触って離れていったリアとリエウェカの方向を互いに見てフラフラしながら特別教室に向かうのだった
次回をお楽しみに!




