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ミラクルカラー物語  作者: 水無月魅美
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入学試験

セシリフィアの移動魔法で3人はカルティルニア王国より西に離れた大陸[サリニルフィ]にある学園都市[ライトブロッサム]に来ていた

因みに魔法学園ウォーターリリーはライトブロッサムの中にあり警備が厳重で許可書又は入学通知書がなければ入ることができない。

もし、無理矢理入ろうとすると防具魔具と攻撃魔具が同時に働いて侵入者を撃墜。

それは例え帝国の兵士であっても一撃で倒せる程の威力であり、ミストクラウドの中で唯一の中立的な立場にある都市である


「ここが、魔法学園……私の住んでいた森の皆よりも大きい建物がそこら中にある」


セシリフィアの魔法でライトブロッサムに着いた3人は、魔法学園ウォーターリリーの入門前に並んでいた

都市というだけあって人や獣人や鳥人、商人、職人が沢山いてルリはその人の多さや建物の大きさに呆けているとリアがルリの頭を小突く


「よそ見をするな……都市には入ってはいるが安全とはいえない。呆けるなら学園に入ってからにしろ」


「う、うん……」


リアの言葉にルリは緊張しているのか声を強張らせて返事をすると、セシリフィアが振り返ってルリに微笑みかける


「ルリ、大丈夫ですよ。リアも緊張しているだけですから。リア、自分の緊張をルリにも移さないでください。」


「……緊張じゃない。警戒だ」


「どっちも同じ意味ではないですか。今からそんなだと入学試験で特別教室のクラスに配属されませんよ」


セシリフィアの言葉にリアは顔を背いて言うと、セシリフィアは困ったように笑う

ルリは自分とリアと違い落ち着いている彼女に話しかける


「セシリは随分落ち着いてるね……緊張しないの?」


「私は、幼い頃父に連れてきてもらいましたからその影響かと」


セシリフィアが落ち着いている理由を考え推察をあげると入門前について、入学通知書を3枚警備魔具に渡して赤色から青色に変わり、入門の扉が開いて矢印の光が現れる。

そして3人は魔法学園ウォーターリリーの扉を潜る


中を潜れば、そこに広がっていたのは空を飛ぶ数々の魔道具

地面には魔法の力で咲かせたと思われる花や草が生えていて町並みは壮大でブティックやカフェ、道具屋、ないものなんかないんじゃないかと思われるくらいお店が並んでいた


「……本当にここ学園の中?」


あまりの広さとお店の多さにルリは思わず呟くと、セシリフィアが指で街の中にそびえ立つお城なんじゃないかと思われる建物を指して説明をする


「はい、学園で学ぶ者が過ごしやすいようにここの創立者が設計、設定をしたみたいです。そして、あそこがこれから私達が学ぶ学舎になる場所です

今からあそこに行って入学試験を受けてクラスへと配属されて行きます」


「私、ずっと気になっていたんだけど入学試験ってどういう事するの?」


ルリは建物の中に入って、入学する人の多さを見てセシリフィアに質問すると「見ていれば分かります」とだけ答えてルリは首を傾げながら建物の中の椅子に座る

自分達が最後だったのか3人が座ると同時にドアが閉まって台座の上にフードを被って水晶玉を持った者が10人程現れる

そして、真ん中にいる1番背が小さいフードを被った人がフードを取って自己紹介をする


「ようこそ、我が魔法学園へ!!私はこの学園の校長 ジハメ・ブロッサム

この学園で多くの文学を学び文武を勤しみ生活をして成長しなさい。

そして、早速だがクラスを配属する為に今から入学試験を開始する

では、移動はじめ」


校長が挨拶兼入学試験開始をすれば、ルリ以外の人が立ち上がって一斉に先ほど水晶玉を持ったフードを被った者達の前に走って並んでいく

一斉に移動した為、リアとセシリフィアと離れてしまいルリは戸惑っていたが、とりあえず目立たないように自分も適当な列の中に入って並ぶ

校長は生徒の動きを確認すると入学試験の内容を説明する


「なに、入学試験は例年通りじゃ。そこの水晶を持っている者の前に行き手を翳して魔力を注入するだけじゃ。

それで試験は終わり、魔力を注入したら水晶玉が感知をしてその者の配属になるクラスに飛ばされる」


「えっ?それだけ??」


なんとも簡単な入学試験だなぁっと思っていると、ルリの後ろに並んでいた金髪で見た目が派手そうないかにも金持ちのボンボンみたいな少年がルリを馬鹿にするように話す


「ハッ!!君はなにも知らないでそんな事言えるのかい?」


「えっ?」


「簡単なように見えてこの試験はどの魔法学園の試験よりシビアなのさ。

そこの水晶玉に魔力を込める…つまりここで魔力がないもの又は才能がないものは一気に落とされる

今この試験会場には1300人程の者達がいる。そして、毎年この試験でクラスに行けるのは300人程なのさ」


後ろにいる少年が説明をしてくれていると、早速嘆きの声や水晶玉が反応して喜ぶ声が彼方此方から聞こえてくる

ルリはその様子を見ながらその少年に質問をする


「魔力があったりするから入学するんじゃないの?」


「君は、どれほどの田舎から来ているのか知らないが…。一般階級の者が魔力を持っている事なんて殆どないのさ。

でも、稀に一般階級でも魔力を所持している者もいるからこの学園は毎年この時期に一般も王族貴族も一斉に集めて試験をするんだ。

この学園の一番下のクラスに配属されただけでもう将来安定する事が確定、更に入学金や授業料全額免除生活も確保されるからこの学園に志願する者は毎年1000人越するのさ」


少年が一頻り説明した後、ルリは「なるほど」「確かに」と頷いて聞いていると、

少年がルリの顔に近寄り「ここだけの話」と言って囁くようにその情報を提供する


「何でも今年は、世界一美しいと噂されるセシリフィア姫も入学するそうだ。

まぁ、姫程の特別な存在は直ぐに特別教室のクラスに配属されるだろうな」


少年がまだ見た事がないセシリフィア姫を想像してウットリとした感じで言えば、ルリは

改めてセシリフィアは人気あるんだなぁと感心していると、ルリの頭を掴んでがルリと少年を引き離す者が現れてその存在にルリは笑顔になる


「リア、来てくれたんだ」


「な、なんだ?い…いきなり」


当然いきなり引き剥がされた少年はイラついて機嫌悪そうにリアを睨みつけて話すとリアはルリの頭に手を置いて


「コイツは俺の連れだ……あまり茶々を入れてもらうのは困る」


「ちゃ、茶々なんて失礼な…僕はこれでもノブレス・オブリージュを重んじる貴族なのさ。この子がこの試験の重要性をわかっていなかったようだから説明してあげたのさ」


リアの言葉に少年は自分の前髪をサッと払った後、ルリを手で指してリアに目を合わせると嫌味を含ませて微笑む。リアはそれに対して無表情で話す


「そうか…それは、良い心がけだな。

コイツにも説明は一応してはあったんだが、どうも忘れっぽいみたいでな。

後は俺の方で説明するから、君は試験に集中すると良い」


と言えばルリの腕を持って列を離れて別の水晶を持ちフードを被った人の所に並ぶ

そこでリアはルリの腕を話せば、少し機嫌を悪くして


「やはり思ってた通りになったな……」


「えっ?」


突然言われた言葉にルリは首を傾げているとリアはルリの頭に手を置いて髪をクシャクシャにする

クシャクシャにされてルリは「キャー」と小さく言うと手を離して


「なんでもない…それより、いきなりいなくなるな。ここは、貴族や王族もいる。

そこで娶ろうと企む奴も中には存在するんだぞ。

実際にさっきの男もお前を見る目が怪しかった」


「えっ?そうだったの??」


そういうのに経験がないルリは自分に対する危機管理能力がない為、リアはため息をついて今後は自分の側を離れるなと言うとセシリフィアも2人を探していたらしくて見つけて微笑む


「2人とも一緒だったのですね。良かった

一斉に走ったので3人バラバラになってしまいましたね。これからは気をつけましょう」


「うん。あ、あそこの所空いてるみたいだからあそこに並ぼう」


ルリは空いている列を見つければセシリフィアとリアの手を取ってならんでいれば

先ずはセシリフィアが水晶の前に立ちお辞儀をすると振り返って話す


「では、2人とも先に行って待ってますね」


そう言った後、フードを被った者が手をかざす前に名前をと言えば、セシリフィアはニッコリと微笑んで自分の名前を言う


「カルティルニア王国 セシリフィア・カルティルニアと言います。」


セシリフィアが自分の名前を言うと近くにいた入学生と目の前にいたフードを被った者は驚いた表情をした後


「なるほどあなた様が……では、セシリフィア水晶玉の前に手をかざして魔力を注入してください」



「…はい」


セシリフィアが手をかざして魔力を水晶玉に注入をしていると

周りのいた入学志願者はガヤガヤとセシリフィアを見ては何かを話している


「あれが世界1の美姫か…俺初めて見たぜ」


「確かに惚けるくらい綺麗」


周りがガヤガヤしていれば水晶玉は青く光り輝いた後にセシリフィアの前に浮かべば『T』と文字が現れて周りにいた入学志願者、そして目の前にいたフードを被った者はどよめきや歓声が上がる


「やっぱりそうだよな」


「見た目だけじゃなくて魔力の質も世界級だなんて完璧過ぎるだろ」


「入学おめでとうございます。セシリフィア、貴女は今日から特別教室のクラスにて勉学を務め将来世界の為に活動しなさい」


フードを被った者が告げれば、セシリフィアはニッコリと微笑んで「はい」と言えば水晶玉から魔法陣が浮かびセシリフィアはそれに乗って姿を消す


「特別教室に決まると文字が浮かんでくるんだね」


「そうみたいだな…次は俺か。ルリ、耳を貸せ」


リアがルリに言えばルリは耳をリアに近寄らせれば


「水晶玉の前に立って手をかざす時にリリーにも注入してもらえ。お前とリリーは一心同体だろ」


とだけ言ってリアは水晶玉の前に立って、フードを被った者の前に立ち名前を言う


「竜人の郷からきたリアと言う。手をかざしてもいいか」


「えぇ、では、リアよ。水晶玉の前へ魔力を注入してください」


フードを被った者に言われてリアは水晶玉に手をかざして魔力を注入していけばセシリフィアの時とは違い赤く輝いて強い光を放てばセシリフィアと同じように『T』の文字が現れる


「お、おい……あいつも特別教室行きかよ!?」


「今年はどうなってんだ!特別教室行きなんてここ20年でた事ないと言うのに…」


「てか、あの人カッコよくない?」


周りの入学志願者の声がザワザワと話し始めると、リアはその声が煩いと思ったのか機嫌を悪くして入学志願者を睨みつける


「「ひっ!?」」


睨みつけられると入学志願者は驚いて静かになると、ルリと目を合わせる

ルリもリアと目線を合わせれば「あとで」と口パクすると水晶玉から魔法陣が浮かびリアを乗せて姿を消す

2人が居なくなりルリの周りは再びザワザワとし始める


「あの子気の毒だよなぁ〜〜」


「よりにもよって、特別教室の行きが連続で出たんだからやりづらいよな」


「つーか、あの子可愛くねーか?」


等会話が聞こえてくると、ルリは目を閉じてリアが言ってくれた言葉を思い出して心の中でリリーを呼ぶ


『リリー、聞こえる?』


『ルリしゃま!聞こえましゅよ!!』


『良かった。それなら、リアが言ってたように魔力を注ぐ時リリーも一緒にしてくれる?』


『はいでしゅ!』


心の中で会話んすれば、ルリは進んでフードを被った者の前に立って名前を言う


「私の名前はルリと言います。ウッドノアという森のさらに奥から来ました」


「えっ!?ウッドノアって化物の住む森で有名の!?」


「てか、森って……メチャクチャ田舎出身じゃない…クスクス」


入学志願者は好きなように言っていればルリの中にいるリリーは怒っていて


『ルリしゃまの出身を馬鹿にするなんてなんて奴らでしゅか!!』


『まぁ、事実だからそんなに怒らないでリリー。怒ってくれてありがとう』


ルリは周りの入学志願者の言葉など気にせずに水晶玉の前へ立って手を翳す

その時リリーも魔力を込めて水晶玉にぶつけるように注入していくと、色鮮やかな緑色に輝きオーロラのような物が試験会場に出来上がればリリーは更に魅せつけてやる!っと気合を入れ


『ルリしゃまの力に魅了されるがいいでしゅー!!』


水晶玉に魔力を注入すると、水晶玉がカタカタと揺れ始めたと思ったら光が漏れて緑色に光るオーロラとぶつかり輝きを強めてそして…割れる


「わ、割れちゃった……」


「水晶玉が割れるなんて前代未聞だぞ!?」


ルリは割れた水晶玉を持ち上げればまだ輝きが残っていたのか緑色に輝きながら『T』の文字が浮かんで直ぐに消える


「こ、これは一体……」


「水晶玉を割れる程の魔力の持ち主を学園に入学させるのは危険です!!」


「学園に入れされるより、制御施設に入れたほうがいいのでは?」


と、突然誰かが言い始めるとそれに乗じるようにルリを見る目が一気に危険視するようなに集中する


『ち、ちょっとリリーやり過ぎだよー!

これじゃぁ、入学どころか学園を追い出されちゃうよ!?』


『や、ヤバいでしゅ。リアに密着魔法使われちゃうでしゅ……ガタガタ』


ルリが今の状況に焦っていると、ルリの前に校長が現れてルリを見つめて


「あ、あの……」


「その歳で水晶玉を割る魔力を持つ者がいるとはな……少し私の部屋に来なさい」


ルリが何かを言う前に校長は一言優しく言ったあと指を鳴らしてルリと一緒に魔法陣に乗って消える

さて、ルリは特別教室に入ることができるのか!?

続きをお楽しみに!!


次回の投稿は2日後!

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