2.この世界とは
「「「「はい!?」」」」
俺たち七海を除く、4人はふのぬけた声がでた。
「………え?」七海も混乱しているようだ。
「えー、この世界の事は分かりましたか」
「いや、頭の理解が追いついてないんだけど………。まあこんなとこに連れてこられた時点で変な所とは思ったしそこまで驚かない………かな?」と、桃華。
「いやそこまで冷静っておかしくね?」
「いや、ここで驚き焦ってもしょうがないと思うわ。それに皆、目を覚ました時に驚くべきだわ」
「たしかに、フィールが変人すぎてそういうこと気にしなかったな」
望月、七海、俺がつぶやく。
俺の言葉にみんな頷く。
フィールは黙ったままだ。
「あんた、自分が変人って認めてるんだ………」
「今更否定も出来ませんよ」
美空がちょっと引き気味で言うと、とても納得の出来る答が返ってきた。
「では、そろそろ出発してもよろしいでしょうか」
「どこいくの?」
みんなを代表してか桃華が聞いた。
「いまからギルドに行きます。あなた達にはこれから何か職業に就き、この街の外に湧くモンスター達を討伐に行ってもらいます」
なに?このラノベ的展開。
こんなの現実で有り得るのか?
ていうかここって現実なのか?
怪しすぎる………。
「RPGみたいでちょー面白そうじゃん!!」と雑巾。
お前に訝しむ心はないのか?望月さんよ。
「え?何それ?面倒くさいんですけど」
「とにかく行きましょうか」
華麗に美空をスルーし、フィールが俺たちを促す。
「ちょっと待って、流石に怪しすぎるわ。もう少し私たちが納得できる説明をお願いできないかしら」
「ではギルドまでの道のりを、散策がてら質問タイムとしましょう。まだ解らないこともあるでしょうし、何でも受け付けます。あ、あなた達どうしの質問もいいですよ」
俺は全員を見渡してみる。
全員(望月除く)戸惑っているようだ。
誰かが言わないと進みそうになかったので、
「とにかく、行くしかない………ようだな」
「そのようね」
「やっぱこうなるのかー」
「面倒くさい………」
「うぉーいくぞー!リアルRPG!」少し怪しめ!
「話はまとまったようですね。それでは行きましょう」
そして俺たち5人はフィールのあとについていった。
* * *
「さっ、何でも聞いてくれていいんだぞっ!お姉さんのあんなことやこんなことでもねっ!」
「あんたは何者なんだ?」と、俺。
あえて変態に戻ったことはスルー。
「お姉さん?お姉さんはねーピチピチの22歳っ!スリーサイズは上から、91,58,88だよっ」
「そういう意味で聞いたんじゃねーよ!あんたはこの世界でどういう存在なんだってことだ!」
もう俺はキレた。
「な〜んだ〜真面目な話なの〜?もっと面白いことはなしたかったのに〜」
「もーっはやくしてよー」と、桃華。
「はい分かりました。私が何者かですね?」
やっと分かったか。
「私はこの世界に呼ばれてやってきた人達のサポートを行う存在、といったところでしょうか。ゲームでいうチュートリアル進行人のようなものです。ここには私のような人が数人存在し、やってきた人達のサポートを行っています」
「えっこんな変人がたくさんいるの?マジ引くわー」
美空、それは超同意見だ。
「大丈夫です。私は真面目なときもあります」
真面目じゃない時なんとかならないのか?
「おい、そこの新人」
すると、後ろから声をかけられた。
「この世界で変な奴はそこのフィールだけだからな。みんな一緒にしたらダメだぞ」
35くらいのおじさんに言われた。
「なに?わたしたちハズレをひいたの?」
「ま、そういうこった。せいぜいがんばんな」
そう言うとおじさんは去っていった。
みんなの視線がフィールに集まる。
フィールはばつが悪そうにしながら話を進めた。
「………それでは他にはありませんか?」
せめてもの情けだ。何も言わないでやろう
みんなも同じ意見のようだし質問を再開することにした。
次は桃華が、
「フィールの事は大体分かったけど、ギルドとか職業とかモンスター討伐とか、なんなの?本当にそれしか気にならないよ」
「ほう。みなさんが疑問に思っていることを全てまとめましたね。まあ早く済ますのも無難な所みたいででしょう」
うん。一番気になるのはそれだな。
「この世界はほぼ終わりがありません。終わりが無いというのは場所もですし、モンスター達もです。職業というのは、ゲームをしてるならだいたい分かるでしょうが、ギルドで職業選択をして、その職業で戦っていただきます。あなた達5人にあたえられる職業は、攻撃専門の、剣で戦う『剣士』、杖で魔法を使って戦う『魔法使い』、剣士と魔法使いの融合体『魔法剣士』、あとはサポート役の、回復を専門とする『ヒーラー』、敵を惹きつけ見方を守る『タンク』の5つで戦っていただきます。職業は、お任せでも自分たちできめることもできます」
なるほど。だいたい分かった。
「でも俺たちが嫌だといったらどうするんだ?」
「そうだ。面倒くさいぞ」
「大丈夫です。絶対にしたくなる報酬があります」
「なんだ、それは」
「それはギルドで説明があるので割愛します」
なんて自分勝手な。
「まあ2回聞くのも何だしあとでもいいか」
「そうね」
「あ、一ついい忘れていました。本日はお試しで1日だけですが、これからは週に2回、この世界で一週間過ごしてもらいます。この2回は現実世界のあなた達に負担がかからないよう設定します」
「あのー、わたしちょっと理解できません」
「この世界から現実世界な戻される時はこちらに来た直後のほんの数瞬後に戻されます。それが週2回あります。大体分かりましたか?」
「えーと、要は現実世界でこっちに来たらわたしたちは、体感時間で一週間だけど、現実世界から見たら数瞬の間で戻される。それがこれからは週に2回あるってこと?」
「さすが桃華さん。理解が速くて助かります。ちなみにこの世界にいる時は年は全くとりません。現実世界でのみ成長するので、現実世界の同年代の人達よりも成長することは無いのでご安心を」
「ということは、今回帰ったら向こうでは数瞬しかたってないのか」
「うん。ウチも大体解ってきた」
「結構きめ細やかに設定されているのね。結構ご都合主義って感じね」
「ちょっとー、みんな解ってきたの?解ってないのオレだけかよー」
「雑巾には理解不能だろうな」
「ちょっと拓叶!いつまで雑巾ネタ続くんだよ!」
「気分」
「では、この世界の事も大体は説明し終わりました。これからは個人の質問タ〜イム!これは見物だね〜。それぞれのことをもっと深く知ろう!」
というわけで今までとは違う質問タイムが始まった。




