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第4話

1947年12月21日午前9時

扶桑帝国 第1首都東京 舞浜軍港 


この日とある超大型病院船が入港した

博愛型原子炉搭載式超大型病院船1番艦『博愛』

6隻の姉妹艦が同盟連邦機構海軍によって運用されていて、総排水量14万トンを超え有事の際には巡航速度18ノットという快速で現地に急行し大量に育成され配属されている軍医300名で2700名の重傷者を一度に手当・手術・検疫検査・それに伴うワクチンの生成すらも可能で大量の物資の積載し強襲揚陸艦にも採用されているウェルドック式の格納庫や飛行甲板まで備えている、扶桑帝国造船業の総力を結集し建造されると共にモジュール式で短期間で復帰可能な原子力機関を搭載しているという様々な新技術が導入されている超大型病院船だった

そしてその船からは


「やっと帰ってこれた...」


「早く家族に会いてえなぁ」


交渉終え、『博愛』で検疫検査を受け帰国した直哉を中心とした扶桑帝国海軍将兵や外交官達が故郷に戻って来た事から笑顔を浮かべながらタラップを降りたった

直哉はそう言いながら降りていく将兵達を見送ると


「迎えに来てくれたのか、陸よ...てかデカくなってないかお前?」


「ブルルルルゥ!」


近くに寄ってきた馬...今は輝夜の運動訓練の教官役を務めていて皇居の警備に就いている群れの先代の長で、軍用馬の突然変異種であり知能指数20歳越えとかいう完全に文明起こせるぐらい頭が良く巨大な菊花馬の中でも最強と呼ばれている陸王丸だった

陸(陸王丸の愛称)は久しぶりに帰ってくる直哉を仕事で離れられない神楽達に代わって迎えに来たのである

そしてその体の大きさは3メートル40センチから5メートル程にまで大きくなっており、足回りもそれに応じて巨大化していた


ともあれ直哉は膝を着いて乗れと促している陸に乗ると、随行してた外交官達に乗用車で移動するように指示を出すと皇居に向かった

その道中


「...なあ陸、お前もしかして色々と法則捻じ曲げてないか?」


「...ブルル。」


発展よりも住みやすいように再開発と整備が進む東京を眺めながらすごい速さを対して苦も無く進む陸の姿を見て話した直哉の言葉に、陸はノーコメントと言わんばかりに返した


―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

午後0時

皇居


『お帰り!』


「ああ、ただいま...」


着くやいなや飛びついてきた子供達や神楽を受け止め、並ぶようにして微笑みを浮かべている伴侶達を見て直哉は心の底から安堵すると共に、後ろでニヤニヤしていた陸に対し小石を目に弾いて対応した

陸が怒りの雰囲気を身に纏った妻に情けない声を上げながら連れられていった後、直哉達は食堂に向かい久しぶりに食べる直哉の好物を中心とした大量の昼食を食べ始めた

その間の会話で


「父上、あの新しい人達ってどんな格好でどんな船に乗ってたの?」


直哉は、目輝かせている輝夜の問いに食事の手を止めて話し始めた


「どんな格好か...昔のヨーロッパの王侯貴族の様な格好だったり宗教関係の服装だったな、船はそうだな...外輪式の装甲巡洋艦みたいな外見だったな、けど少し装飾過多で頼りなく感じた、けど兵員と対潜兵器関係は中々だった。」


直哉は完全に民間人のコゼットと赤ん坊2人以外は話の内容を理解できる為、すこし本格的な話をした

そして神楽達も話し始め、次第に打ち合わせとなりつつあった


「お主がいない間にこっちもあのデカブツの建造を急がせておいた、だいたい半年後には戦力化できるそうじゃ...後は折角発動した非常時大権使って各地の哨戒網を強化させておいた、暫くしたら抜き打ちで検査でもしようかの。」


「内政に関してはいつも通りの成長戦略に加えて、田沼総理にお願いしてハエ叩きお願いしました。」


神楽の話に追加する形で茜が報告した


「私からは国内の派閥関係の小競り合いを止める様に釘さしといた。」


輝夜はドヤ顔しながら報告すると、フリードリヒが


「とりあえず僕はいつも通りにプログラム作ってるかな、特に新作は無いよ!」


と元気よく報告した

そしてエルザは


「私からは近衛軍の訓練が完了して暇だから普通の機甲部隊の訓練と新米士官の訓練し始めてるわね、新しくほしい装備の開発要請書書いといたから後で目を通しておいて頂戴。」


と優雅ではあるが恐ろしい量の料理を食べながら、そう話した


「私は徴兵したチンピラ共で編成してる歩兵部隊の訓練と性格調教頑張ってますよ。」


「私は徴兵した引き籠りで編成してる後方担当官達の社会復帰も兼ねた訓練がんばってるわ、ヤオ大佐が是非とも欲しいっていうぐらいには鍛え上げてるわよ。」


と幸とグレイスもそう報告した

そして直哉はその話を聞き


「そうか、それなら良かった...所で聞きたいんだけどいつの間に俺が国家指導者的立場になってるのか聞きたいんだけど? 神楽達と政府だよね、指導者層って?」


と極めて純粋な問いを投げかけた

一同は目を見合わすと


「え? だってお主この中ではわらわと輝夜と茜除いて1番戦略眼もっとるじゃろうが。」(神楽)


「あなた近衛軍の階級でも近衛侍従武官で1番階級高いじゃない。」(幸)


「それ以外でも影響力すごいし。」(グレイス)


「父さんだし。」(茜)


「田沼のお爺ちゃん達も衆愚政治やる位なら父上にお願いすると思う。」(輝夜)


「私ここにいる皆以外の命令は受け付けないわよ、してきたら叩き潰す。」(エルザ)


「僕好きなだけ自由にプログラム組ませてくれるし、父さん好きだから従うよ?」(フリードリヒ)


「わ、私も直哉さん以外には従いたくないから...」


赤ん坊2人は不思議そうにのんびりしていた

直哉はその皆の言葉に頭を抱えた

さっさと引退してのんびり過ごす計画が吹き飛んだのが原因で、何よりも自身の頭でも冷静に考えると確かにそうだと納得してしまった

今この場にいるのはこの国でも分野毎ではあるが桁が違うほどの秀才で、幸とグレイスは突出こそしないものの広範囲で優秀な万能型のエリートだった


「(こりゃ、あの計画本格的に動かすか?...いや、まだ早いか、暫く様子をみるか? しかしこれは禁じ手に近い最終手段だし...)」


直哉の脳内には自身も考えてはいるものの個人的には取りたくない手段が幾つか頭に浮かんでいたが、その考えを脳内から振り払うと


「まあその話は後だ、料理が冷めちゃうから食べよう。」


と話し、口いっぱいに好物の海鮮丼を掻き込み味噌汁を啜った

その頃、遠く離れたとある土地でとある部族が行動を起こそうとしていた

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