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とある一つの物語  作者: 焔夢
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5/12

手作り

次の日、教室に入るといきなり大きな歓声が私を待っていた。

「ハッピーバースデー!!」

チヨコとクラス全員がお祝いの準備をしてくれたようだ。

私は風紀委員だから気が付かなかった。

多分、給食の時間に皆で打ち合わせしていたのだな。

「これ、プレゼント」

チヨコが渡してくれたのは蒼いリボンのついた包みだった。

「空けて良いの?」

「良いわよ」

包みを空けると中からハーモニカが出てきた。

「わーい、これ、ずっと家の父親が欲しがっていた物なんだ!!ありがとう」

「どういたしまして」

クラスの内の1人が進みでて、

「ずっと好きでした。付き合って下さい」

「はぁ?どこへ?」

「…それは無いでしょモナコ」

チヨコが突っ込む。

「えー私。自分のコトで手一杯で男子なんかと付き合って居る暇は無いのよ。何なのよ。いきなりびっくりするじゃない」

「ありゃりゃ」

その時、教室のドアがガラリと空くと、とくめい希望が入ってきた。

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