新連載作品『STATE;0―僕らが知らない「国家」が、そこにある。』
《あらすじ》
――20xx年。
日本には、表向きには存在しない「学生による国家参与制度」が施行された。
《特別学生国家参与制度》。
国立帝煌学園高等学校――通称「帝煌学園」には、その制度によって選抜された七人の高校生がいた。
彼らは生徒会直轄・特務部隊《国家参与特別委員会》に所属し、政府との政策交渉、国家機密への限定的なアクセス、行政機関への参与、そして国家規模の特殊案件への介入までを認められている。
学生でありながら、国家を動かす側に立つ者たち。
その中で、政府や企業との交渉を担当する渉外官――零宮司は、ある日、政府高官との交渉中に奇妙な違和感を覚える。
提示された資料と、政府が口にする説明が一致していないことにきづき仲間達と共に関連する法令を洗い出す。
すると、彼らは一つの不可解な事実に辿り着く。
《特別学生国家参与制度》には、現在の七人より前に存在した「前任者」がいる。
しかし、その記録はどこにも存在しない。
学校にも。
政府にも。
公文書にも。
まるで最初から、そんな学生たちは存在しなかったかのように。
やがて委員会は、国家機密の中に奇妙な文字列を発見する。
STATE;0
通常の国家機密区分には存在しない、正体不明のコード。
それを境に、彼らの活動を監視する政府機関が現れ始める。
政府は言う。
「君たちは国家の未来を担うために選ばれた」
しかし、別の人間は言う。
「君たちは、国家に利用されているだけだ」
さらに別の人間は告げる。
「国家参与制度は、君たちを守るために作られた制度ではない」
誰が嘘をついているのか。
国家が隠しているものは何なのか。
そして、なぜ高校生に国家へ介入する権限が与えられたのか。
戦略を組み立てる参謀官。
法律を武器にする法務官。
真実を追い求める情報官。
仲間を守る執行官。
国家そのものを疑う監察官。
そして、対話によって敵すら味方に変えようとする渉外官。
七人の高校生は、国家という巨大な存在と向き合うことになる。
最初は、ただの「制度」だと思っていた。
次第に、それは「陰謀」へと変わる。
そして最後には――
自分たちが信じていた日本という国家そのものが、巨大な嘘の上に成り立っていたことを知る。
それでも、彼らは問い続ける。
国家とは何なのか。
民主主義とは何なのか。
正義とは誰が決めるのか。
そして――
自分たちは、この国をどう変えるのか。
「話せるうちは、まだ敵ではない」
「国家が法を破ったら、誰が国家を止めるんです!?」
「知らないまま判断することこそが恐ろしい」
「最善なんてない。最も損失の少ない手を選ぶ」
「難しいことは任せる。俺はみんなを生きて帰す」
「信用することと、疑わないことは違うよ」
そして、委員長・戰國暁は最後にこう言う。
「全員を帰す。それが私の責任だ」
これは、国家に選ばれた高校生たちが、国家の真実を知り、それでも自分たちの意志で未来を選ぶ物語。
――僕らが知らない「国家」が、そこにある。
新長編連載作品です。
近日連載開始。乞うご期待ください!!




