↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
86/101

クラウディアのレーザー攻撃

 車の中でクラウディアの力に目を見開いていた男が、ドアを開けて、車を降りる。


 「クラウディア。あれだ!」


 車から降りてきた男が、目的の家をクラウディアに指で指しながら、自分もその家を目指して歩き始めた。


 男がその家のドアを開ける。

 人気のない建物の中は暗く、埃っぽかった。

 その床の上には埃が積もっていたが、埃が無い場所が点々と存在し、ここから出てきたガンビーナのソルジャーたちが残した足跡が読み取れる。

 その足跡は二階へと続く階段につながっており、二人がその後を追って、二階に上がって行く。

 その足跡は二階の奥の一つの部屋に続いていた。

 二人がその部屋に入ると、その足跡はその部屋のクローゼットにつながっていて、クローゼットの扉を開けると、そこには地下に続く階段が隠されていた。

 クラウディアがどけと男を押しのけ、自分一人だけ、そこに入っていく。

 男はクラウディアに続いて進む命令は受けていない。

 クラウディアが階段を下りて行く姿をじっと見つめていた。



 その頃、屋敷の中ではまだ戦闘が続けられていた。

 守る側も大勢力のガンビーナファミリーである。そう簡単には落ちはしない。

 そんな中、突然屋敷の中から激しい銃撃音と悲鳴が聞こえ始めた。

 屋敷の外で迎撃をしていたソルジャーたちが、攻め込んできているベルッチのソルジャーたちを銃撃しながら、不安げに屋敷に目を向ける。

 止まぬ銃声と悲鳴に、外にいたソルジャーたちが後ずさりしながら、屋敷の玄関を目指しはじめた。

 一人、二人と外で迎撃していたソルジャーたちが屋敷の中に消えて行く。

 ベルッチ側のソルジャーたちが、屋敷の玄関を目指して進み始める。

 迎撃が手薄になった中、屋敷の玄関を目指すのは容易なことだ。

 やがて攻防の最前線は屋敷の玄関を抜けたエントランスとなったが、ガンビーナのソルジャーたちの多くは銃撃と悲鳴が聞こえる上階に進んでおり、エントランス付近を守るソルジャーの数は少なく、ほどなくしてベルッチ側の手に落ちた。


 来い!


 門の前で、ベルッチのソルジャーが仲間に合図を送る。

 屋敷の庭で銃撃をしていたベルッチのソルジャーたちが、続々と屋敷の中に消えて行く。

 主戦場は屋敷の中になった。

 屋敷の中では、地下通路から攻め上ってきたクラウディアがソルジャーたちを相手に、たった一人で戦っていた。


 階段の踊り場にいるクラウディアめがけて、銃弾が雨のように飛んでくる。

 壁に身を潜めているクラウディアに被弾の危険はないが、飛んでくる銃弾の多さから、廊下に出て、ガンビーナのソルジャーたちを攻撃することも容易ではない。

 じっと時を待つクラウディアの背後に、エントランスを制圧し、屋敷の中に入ってきたベルッチのソルジャーたちが、続々と集結してくる。

 今こそ、攻撃の時。

 クラウディアはそう判断した。

 クラウディアには傷を負うような戦い方は許可されていない。しかし、今回の戦いでは全力を出す事は許可されている。

 クラウディアが右腕を取り、エネルギーをレーザーに集中し始めた。

 クラウディアたちを狙う銃弾はほぼ上半身の高さに集中している。

 高い天井。上部には銃弾の無い空間が存在していた。

 レーザーの準備が整うと、クラウディアはジャンプし、その銃弾の無い空間を通って廊下に飛び出した。

 宙を舞うクラウディのレーザーの銃口は銃撃しているソルジャーたちに向けられている。

 携帯型とは言え、時間さえあれば鋼鉄をも溶かすパワーである。

 人なんか一瞬で終わりである。

 しかも、高速撮像で正確に狙いをつけるクラウディアの前では、一瞬の内にソルジャーたちは全滅させられていく。

 クラウディアが廊下に着地した頃には、廊下にいるソルジャーたちで立っている者たちはいなかった。

 銃撃がやむと、ベルッチのソルジャーたちが踊り場から飛び出し、各部屋の中を調べ出し始めた。

 一部の部屋の中には、ガンビーナ側のソルジャーたちが潜んでいて、ベルッチのソルジャーたちが入ってきたところを抹殺しようと、銃器をドアに向けてかまえている。

 ベルッチのソルジャーたちも、注意を怠ってはいない。

 ドアを銃器の先で開ける。

 その反応に中から、銃撃が開始される。

 虚しく空を切り裂くだけの銃弾に、ガンビーナのソルジャーたちのトリガーを引く指が緩まる。

 一瞬の静寂。

 お互いがタイミングを計っている。

 守るガンビーナ側は全精神を目に注ぎ込み、トリガーにかけている指の力は抜いていない。

 攻めるベルッチ側はトリガーにかけている指に全神経を集中しながら、中の気配をうかがっている

 トリガーを引きながら、ベルッチ側のソルジャーが飛び込む。

 部屋のどこに潜んでいるのか分からないまま飛び込んだソルジャーが放つ銃弾のほとんどは、部屋の調度品を破壊するだけである。

 一方、狙う先がドアと決まっているガンビーナ側のソルジャーたちが放つ銃弾は飛び込んできたソルジャーを確実にとらえている。

 身をくねらせ、血を吹き出すソルジャー。

 攻める側が劣勢である。

 そんな様子を見たクラウディアが乗り出してきた。

 ドアのところで、部屋の中に飛び込むタイミングを見計らっているソルジャーたの肩に手を置き、押しのける。

 どけ!そう言う仕草である。

 クラウディアが部屋の中に飛び込む。

 その速度は人の視力で捉える事などできない。

 クラウディアの方は一瞬の内に、部屋の中の全容を掴むことができる。

 最も攻撃しやすい位置にクラウディアが姿を現し、最初のソルジャーに拳撃を加える。

 クラウディアの拳をまともにくらったソルジャーは床に激突して血の海を作るか、吹き飛ばされて壁に血の模様を作っていく。

 部屋の中にいたソルジャーたちが、その事に気付いた時にはクラウディアの連続殺戮が始まっている。

 そして、その殺戮は一瞬の内に終了するのであるから、ガンビーナのソルジャーたちに反撃の機会などなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。