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数日後、カタラーニファミリーの支配域をコルレオーネファミリーのソルジャーたちが襲った。
コルレオーネの襲撃部隊は通りを二往復して、去って行った。
この間、カタラーニ側からの反撃も全く無く、修復が進んでいた通りに面した店の多くが被弾し、破壊されていった。
巷ではコルレオーネが怖くて手が出せなかったとか、ベルッチにやられてカタラーニには戦力が無いと言う噂が流れ、この襲撃は新聞記事にもマフィア同士の抗争として、でかでかと載った。
「コルレオーネとカタラーニファミリーが抗争!」
「カタラーニ支配下の施設に大被害!」
この記事が新聞を賑わした当日、二人の使者が放たれた。
一人はベルッチファミリーへカタラーニファミリーからの使者が。
もう一人はガンビーナファミリーからロレンツォ教会へ、一般人を装った使者が。
二人とも、救援を求めると言う点では共通の役割だった。
窓から差し込む光が白い壁に反射し、穏やかな明るさで包みこんでいる教会の中では、多くの信者たちが祈りを捧げていた。
教会のドアが開く。
信者たちはそんな事は気にも留めず、祈りを捧げ続けている。
開いたドアから入って来たのは一人の女性だった。その女性は教会の後ろの席に静かに座り、多くの信者と共に両手を合わせ、祈りを捧げ始めた。
しばらくして、神父の説教が終わると、人々は席を立ち帰って行ったが、その女性は他の信者がいなくなるのを待って、神父に近づいて行った。
神父は近づいて来る女性を見て話しかけた。
「どうしました?何かお困り事ですか?」
「助けてください。マフィアが暴れまわっているんです。お店を安心して開ける事ができません」
神父は少しうんざり顔になったようだった。
「マフィアですか?
それはここではなく、警察に行かれるべきでは?」
それはカテリーナに言ったと同じ言葉だった。
「もちろん最初に警察に言いました。
でも、相手にしてもらえず、ここを紹介されたんです」
神父はますますうんざり顔で、ため息をついた。
「聞こえていましたか?
どうも、ここに厄介事を持ってくる警官がいるようですが、いかがいたします?」
中から、もう一人のひげと眼鏡の神父が現れた。
「聞こえていました。
警察にも困ったものですね。
あとで、あなたの昔の伝手を使って、もう二度とこんな事をしないよう苦情を言っておいてください」
「分かりました。言っておきましょう。
今度はファミリーの力ではなく、彼女の力をちらつかせ、脅しておきます」
神父らしからぬ不穏当な言葉を、最初の神父が返していたが、助けを求めに来た女は聞いていないかのような素振りのまま、両手を合わせて成り行きを見守っていた。
「詳しくお聞かせいただけますか?」
二番目に現れた神父が女性にそう言った。
神父はその女性を助ける決断をしたようだった。
一方のベルッチファミリーも自らの威信を高めるため、そしてコルレオーネファミリーを叩く義を得た事で、セレンとソルジャーたちをカタラーニの支援に送り込むことを決めた。




