ルチアーナ発見
あすかが広くない通路を進み、奥に進んでいく。その先には広いホールあり、あすかがそこでで立ち止まった。
あすかが辺りを見渡す。
いくつかの部屋とドア。
いくつかの細い通路。
そんな通路の一つからは大勢の女の声が聞こえてきていて、あすかがその細い通路に入っていく。
細い通路を進んで行くと、通路に沿っていくつかの部屋があった。
あすかが人の気配のする部屋のドアの前で立ち止まり、中の気配に耳を澄ませる。
「いいだろう。今日から働いてもらおう。
しかし、お前は面もいいし、身体もいいし、最高だな。そのまま商品にするのは惜しいくらいだ」
話の内容から言って、あすかがルチアーナかと思い、その部屋のドアをこっそりと開け、中をのぞいた。
そこには全裸の女性が背中を向け立っていたが、そこに見える後ろ姿の髪型と、その色は明らかにルチアーナとは違っていた。
あすかがドアをゆっくりと閉め、さらに奥に進んでいく。
女がいる多くの小部屋、そして女たちが着替えに使用している部屋、あすかがそんな部屋を横目に進んでいく。別の部屋の中では、大きな鏡が置かれていて、その鏡で女たちが自分の姿をチェックしていた。
しかし、どれもルチアーナではなく、あすかはさらに進んでいく。
そんな時、男の怒声が聞こえてきた。
「おい!いい加減にしろ。もう時間が無いんだ。自分で脱げないなら、俺が脱がしてやる!」
「いや、止めてください。お願いします」
あすかがその怒声のする部屋のドアを開け、中に目をやると、背を向けた男が一人の女性の服を引きはがそうとしていた。まぎれもなく、その女性はルチアーナだった。
あすかが無言のままその部屋に入り、男の背後に近寄り、その手を掴んだ。
「な、何だ?」
男が驚きの声を上げ、振り向く。
あすかがその手をねじ上げながら、男の前に回った。
男はねじ上げられた腕をかばおうと、体をよじらしながら、苦痛の表情を浮かべている。
あすかがルチアーナを見つけたその頃、この店の前に何台もの車が停止した。
停車した車の中の男たちの手にはマシンガンが握られていた。




