表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
54/101

ルチアーナとあすかと、もう一人は?

 ルチアーナを探させまいと、男が威嚇するような態度であすかの前に回り込んだ。


 「そうですか。では、私が中を探してみます」


 あすかがそう言いながら、目の前に立ちはだかった男を無視するかのように、横をすり抜けて、奥に進もうとした。

 あすかの言葉と態度はマフィアのクラブの中で、普通の人間が言える言葉ではない。

 そのあまりにも無鉄砲な発言に、男はあすかの事をこいつは馬鹿なのかと疑っている。

 そんな事はお構いなしに、あすかが店の中を進んでいく。


 「待て」


 男が怒声をあげ、あすかの肩を掴みかける。

 その時、もう一人の男が、その男の肩を持って、耳元でささやいた。


 「待て。

 こいつは上玉だ。奥に入って行ったところで、引っぺがせばいいんだよ。

 これも、商品にするんだ。奥に行けば、逃げられない。

 そうなればこっちのもんだ」


 そうささやかれた男が、なるほどと言う表情で頷く。


 「お譲ちゃん、外国の人?

 その人を探しに入って行ってもいいよ」


 ついさっき怒声を上げていた男がそう言ったが、あすかはその言葉に特に反応もせず、奥に進んで行った。


 「しかし、今日は上玉の新人に恵まれているな。

 これで三人目だ」


 男たちがいやらしい笑みを浮かべながら言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ