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3話 両親

時系列は主人公が産まれる少し前のお話しです

母親 エーリカルト・マフィン視点



そろそろ子どもが産まれるらしい



男の子 女の子、アルトは産まれて来てくれるならどちらでもいいと言ってくれた



私もそうだ 産まれて来てくれるだけで十分に幸せだ



ただ、少し不安なのは今年のフットマン様の予言だ



「この年に生まれる子ども達の中から勇者と魔王が生まれる」



現にこの年に生まれる子ども達は少し変わっている

 


他の家の子もそうなんだけど、生まれて来る月日がかなり早い



普通ならたくさん月日を待たなければ子どもは産まれないはずなんだけど



今年の子は普通よりもかなり早く、しかも元気に産まれる



だから私が願うことはただ1つ



どうかこの子が元気に何事も無く産まれて欲しい









今日は朝から雷雨だった



雷の日に子どもを産むのは少し嫌だなって思った



だって雷に子どもが驚いてしまいそうだから



夕方頃、急にいつもと違う痛みが来た



何でか分からないけど直ぐに分かった



ああ………産まれるなぁ



「アルト、産まれるわ……」



「本当かい? エーリ」



「うん………産まれるわ…………!!」



アルトは本当に気が利いてくれる



私をゆっくりベットまで連れてってくれて、その間に村にお医者様を呼んでくれた



普通だったら2人で住んでいるからお医者様を呼びに行っている間は1人になるから少しは不安になると思うんだけど、アルトは召喚魔法を使えるから1人にはならなかった



パパ ママ



私もね、やっと今日ママになるよ













父親 アントシン・マフィン視点



思えば、今日の朝からエーリがそわそわしていたのは僕らの子が産まれるのが薄々分かっていたのかもしれない



どんな子が産まれるのかな



僕らの子だから周りから期待されているらしいけど僕は賢者くらいがいいかな



だって危ない目に遭って欲しくないしね



勇者とか絶対に大変だろうからさ



大変な目に遭うのは僕らだけで十分だ

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