13話 日常(5才)
朝まだ日が出る前に
家を出る
村の周辺をゆっくりと歩く
最初はウォーキング
徐々にジョーギング
段々ペースを上げる
今日も疲れてくたくたになるまで走り続ける
気が付くと朝日が出て蒸し暑い
夏が来た
家に帰る時に、井戸から壺に水を入れてそれで体を洗う
家の中に入ると母様が食事の準備をしてるから俺も手伝う
「おはようございます母様 お手伝いしますよ」
「あらアークおはよう いつもありがとう」
「母様も毎日ありがとうございます」
「ふふ アークは本当にいいお兄ちゃんね」
母様がゆりかごにいるるーちゃんとバルに話し掛ける
少し背中がむず痒い
ある程度食卓が整う
「父様を呼びに行ってきますね」
俺が生まれてから住んでいるこの家は二階建てだ
今は二階の部屋をもらっているが
まだ部屋は余っている
父様と母様の部屋も二階だ
コンコン
「父様ー ご飯ですよー」
「ああ………もう朝か」
「そうですよ 父様おはようございます」
「おはよう アーク」
ご飯を食べた後は自由時間だ
他の家なら、畑の世話や山に刈りをしに行ったりするらしいんだが
父様の使い魔がやってくれる
父様は引退した冒険者のテイマーだったそうだ
現役の頃は王都でのし上がろうとしていたらしい
この話しを長くなりそうだから、また機会に
まあともかく
暇なのだ
外で他の子供と遊べばいい?
あんな暑いなか、人見知りな俺にそれはハードルが高すぎる
だから家で本を読む
何故か魔法関係の本だけが不自然にない
きっと父様が隠したのだろう
だから今日も冒険談の本を読む
こんな冒険をしてみたいと思う反面
俺じゃあ無理だと冷静に言う俺がいる
「アークーお昼よー!」
母様に呼ばれる
美味しいご飯を食べよう
「アークはいらっしゃいますか?」
お昼ご飯を食べた後にソフィスがやって来た
もちろん、従者ポジの2人も
男の子方がオズワルト
女の子の方はテンバリー
大変だね 君達も
「はい ソフィス様」
暑くてあんまり動きたくなかったからかくれんぼを教えてあげた
テンバリーの影の薄さが凄すぎてかなり驚いた
3人で探しても見つからなかった
夕方になり、今度は私の家に来なさいと言われた
いつか行きましょう
家に帰り晩ご飯を食べる
母様と父様に今日の出来事を聞かれ
話しるーちゃんとバルの世話を手伝う
おしめとかもうばっちこいってぐらいに上手くなった
そんな感じの生活だ