36話 キャンプの終わり
キャンプ場に戻ると死んでいた男子部員は息を吹き返している。
部長の指示で片づけが始まる。1時間ほどできれいに片づけは終わる。
再びどのバスに乗るかでくじ引きが始める。玉枝は帰りも部長の隣に座る。
2台のマイクロバスは駅に向かって出発する。九郎はあやめに言う
「無事に終わったね。」「家に帰るまでがキャンプよ。」
「遠足のようだね。」「遠足みたいだったね。」
「遠足でお酒は飲まないよ。」「みんなバカみたい。」
「お酒の勝負のこと。」「そうよ。」
「あやめのキスだったら、競争するよ。」「私は酔っ払いとキスしないわよ。」
「玉枝さんより大変だ。」「そうよ。」
あやめはウインクをすると笑う。九郎はあやめにドキッとする。玉枝は部長に言う。
「部長さんは勇敢なのですね。」「化け物のことですか。」
「はい。」「俺はかないませんでしたよ。玉枝さんに助けてもらいました。」
「あれは私の仕事ですから。」「すごいですね。化け物を易々と退治するなんて。」
「私はプロですよ。」「そうでしたね。」
部長は赤くなり笑う。部長は何か言いたそうにしている。玉枝が部長に聞く。
「何かありましたか。」「いいえ、何も。」
部長は勇気が足りなかったようだ。
バスは駅について解散になる。男子が玉枝に声をかける
「玉枝さん、送らさせてください。」「いや、僕が一緒に・・・」「僕が・・・」
「気持ちだけいただきます。九郎と帰るから大丈夫ですよ。」
玉枝はやんわりと断る。九郎とあやめ、玉枝はバスに乗る。あやめが玉枝に聞く。
「キャンプどうでしたか。」「楽しかったわよ。」
九郎が玉枝に質問する。
「玉枝さん、食事できないんじゃなかったのでは。」「食べたように見せることはできるわよ。」
「なら、ショッピングモールで一緒に食事すればよかったのではないですか。」「食事代もったいないでしょ。」
本当は九郎とあやめを2人にしたかったのだが、玉枝は黙っておく。
3人はバスを降り、久沓神明社の鳥居の所まで来ると玉枝は気配を小さくして見えなくなる。
九郎とあやめがインターフォンを押すと一久が出てくる
「お帰り。九郎君夕食を食べていきなさい。」「はい、ありがとうございます。」
居間へ行くと一久はキャンプの話を聞く。九郎は玉枝のことを言うことはできないので少し脚色して話す。
夕食が始めると晩酌も始まるがあやめの目が光る。前回のようなトラブルに警戒しているのだ。
九郎は今回ほどほどに酔い帰って行く。




