↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
171/175

171話 抱きたい

 一久は、九郎と玉枝に夕食を食べていくように言う。九郎はあやめと顔を合わせづらいので早く帰りたかったが、一久の申し出は断りづらい。

 九郎と玉枝は夕食を食べていくことになる。夕食の席にはあやめもいる。あやめは九郎に言う。

 「夕食食べていくんだ。早く玉枝さんと2人きりになりたいんじゃないの。」「そんなことないよ。あやめにも会いたいと思っているよ。」

九郎は本当はあやめとこんな形では顔を合わせづらい。あやめは九郎の顔をじっと見る。九郎はうそをついたことがばれたのではないかとひやひやする。

 「ふ~ん、九郎はどうしたいわけ。」「あやめと仲直りしたいよ。」

 「玉枝さんと別れたら仲直りするわよ。」「それはできないよ。玉枝さんも大切だから。」

 「そうよね。」「・・・」

九郎とあやめの会話は途切れる。一久があやめに言う。

 「九郎君を許してあげたらどうだね。」「これは、私と九郎の問題です。」

 「私もおいしい夕食を食べたいと思っているよ。」「私の料理は口に合いませんか。」

かえでが一久に質問する。

 「口に合いますよ。おいしいです。」「ならいいけど。」

九郎は食べながらどうすればいいのか考える。彼は玉枝とは絶対に分かれるつもりはない。しかし、あやめを諦めるつもりもない。

 やはり、あやめには玉枝ごと受け入れてもらうしかない。九郎はあやめに言う。

 「食事の後、あやめの部屋に言っていいかな。」「私の部屋に来てどうするつもり。もしかして、抱くつもりじゃないでしょうね。」

 「抱きたいです。」「こ、こ、この、スケベ。」

あやめは真っ赤になって自分の部屋に戻って行く。玉枝が九郎を非難する。

 「抱きたいはないと思うわよ。」「九郎君、ナイス。」

かえでが一久を張り倒す。九郎はあやめの部屋の前に行くが、彼女は部屋に入れてくれなかった。

 アパートへ帰る途中、玉枝が九郎に言う。

 「どうしてあんなこと言ったの。」「布団の中で話せば何とかなるかなと思いました。」

 「そんなことないでしょ。スケベ。」

玉枝は笑う。彼女は怒っていないようだった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。