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135話 学祭始まる

 学祭の前日、ハイキング部は屋台の準備をする。明日から2日間、焼き鳥の屋台をするのである。

 レンタルしてきたのぼりを立て、焼き台を設置する。部室では先輩がたれを仕込んでいる。

 下ごしらえは当日に行うので打ち合わせをする。とは言っても先輩が材料の切り方や串打ちをレクチャーしてくれる。

 こうして前日の準備は終わる。九郎たちは4人で帰る。美琴はいまだに家出中である。

 九郎は玉枝を意識しながらもなんとか今までの生活を保っている。

 学祭の当日の朝、あやめと玉枝、美琴の3人に売り子の衣装が配られる。美琴が部長に抗議する。

 「部長、聞いていませんよ。」「黙っていて悪かった。かわいらしい衣装だから着てくれ、頼む。」

3人が着るとピンクのストライプ柄のウエイトレスの衣装で足は白いサイハイソックスである。

 美琴が文句を言い始めるがつよしがかわいいと感動したので黙り込む。

 あやめが九郎に聞く。

 「どお、似合っている?」「とてもかわいいよ。」

玉枝は顔を赤らめ九郎を見ている。気づいた九郎は玉枝に言う。

 「玉枝さん、似合っている。きれいですよ。」「ありがとう。」

九郎は顔を赤らめる。そんな九郎を見てあやめはちょっと嫌な気分になる。

 九郎たち男子部員は下ごしらえを部室で行うことになる。屋台での焼きは部長と2人の先輩が担当する。

 九郎たちは材料を均一に切り、まっすぐ串を打っていく。できたものはトレーに並べて屋台まで運ぶ。

 屋台の周りには人だかりができている。玉枝は人に囲まれ写真撮影会をしている。玉枝は言う。

 「写真を撮った人は買っていってくださいね。」「はーい。」

あやめと美琴は売り子で忙しい。屋台には行列ができ始めている。

 トレーを屋台に運んだ部員が言う。

 「すごく売れているぞ。串打ちを急いだほうがいいぞ。」

九郎たちはだんだん慣れて下ごしらえが速くなっていく。

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