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ムーンハイツの真実

文夫君、第10部はあなたの公休日前日、もしくは、公休日の午前中に読んで欲しい。第8部を読んだであろう先週のあなたは,あなた自身気付いてないだろうけど,大変だったのよ。あれから、ろくに会話がないよね。勿論この物語については、一言も発していない。でも、それは正解よ。この物語については私達、サイト内だけで語り合いたい。

 先週あなたのお休みの日、8部を読んだ事はすぐに分かったわ、最近、お酒飲んでなっかったのにウォッカを買ってきてた。麦茶をたいたつもりだろうけど、ティーバッグ入ってなかったよ。お湯を冷ましてどうするの?。あなたが作った高野豆腐、お砂糖が入ってなかった。しょっからい高野豆腐、平気で食べてたよね。パジャマは前後ろ反対だった。ウォッカを半分も空けて酔いつぶれた。今度はもっとすごいのよ。覚悟してね。でもこれで最後。やっと全てが明らかにできる。私が投稿するのは、これで最後よ、あとは、あなた次第。


     小高い山の中腹にある墓地からは大阪平野が一望できる。遠く大阪湾に

    掛かる港大橋の向こうに夕日が沈もうとしている。すばらしい眺めだ。

    早朝の墓参りだったのにと、つっこみを入れる雰囲気でもない。演出とい

    う事にしておこう。

   

    「言うよ全部言うよ!いいよね、綾瀬さん」

    奈緒さんは墓に手を合わせて言った。

    「文夫君の思ったとおり201号室の大原さんの奥さんは綾瀬さんよ。

     できちゃった婚らしいよ。引越しして来て、大原さんと挨拶に来た時

    彼女もびっくりしていたわ、偶然だったのよ。」

    「でも2日後、綾瀬さん救急搬送で私の勤める病院に運ばれて来たの肝硬変

     だったわ」

    病院で栄養士の仕事をしている奈緒さんは来院患者のカルテに毎日目を通し

    ていたのは聞いている。

    「一時は持ち直したの、でも治療には時間とお金が掛かる。若いしまだ保険にも入

    ってなかったらしい。彼女、大原さんに迷惑かけたくないって離婚したの。

    Againに描いてた事くらいは入院中綾瀬さんから聞いてたわ」

    「バレンタインの直後、病状が急変したの最後はあっけなかったわ」


    「霞さんからのメール見た時ものすごく腹が立った。綾瀬さんは、文夫君の

     知らない所で死んでいったのにって」

    「She、に行ったけど霞さんはもういなかった。もう一つ(マツ)ってアド

     レスあったけど最初誰だ分からなかった。千尋さんといろいろ話してると。

     パン屋さんが来るって言ってた。文夫君だって思った。サエさんって子から

     文夫君が(Again)を投稿してるって聞いた。」

    「(Again)をなぜ文夫君が投稿しているのか最初分からなかった。でも読ん

     でいるうちに文夫君が綾瀬さんとの全てを振り返ってるって気付いた。」

    「(ジャック1部)で綾瀬さんが文夫君の枕元に立ったって描いてたよね。

     綾瀬さんがあなたに投稿させてるんじゃないかって、そう思ったの」

     バレンタインの夜の事、最後に文夫君は告白した事が(Again)に描かれて

     いない事を知った時、私が描こうって思ったの。」

    「でも今思えば、それも、綾瀬さんの策略だったのよ。USBを千尋さんに託し

     たわ」

    「(ジャック)を読んでいて思ったの文夫君も綾瀬さんのこと必死で忘れよう

     としてるって、でも綾瀬さんのこと忘れちゃいけない。(ジャック第5部)

     の後書きで、綾瀬さんの所在気にしてたでしょ」

    「(ジャック)で全部伝えなきゃってそう思ったの、それで6、7,8部と描

     いたのよ。文夫君、私達でこの物語を完結しましょ。それが綾瀬さんの一番

     の供養になる。私そう思うの」

    「この次からはあなたが投稿して。あなたの手でこの物語を締めくくって欲し

     い。彼女もそれを望んでるわ」






    


   






文夫君(第10部)は物語にしてるけど、綾瀬さんの事情は事実よ、

お墓の場所、あなたなら、分かるはず、行って欲しい。そしてあのネックレスを綾瀬さんにあげて。あれは彼女が持つべき、何故かそう思うの

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