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どこからか聞こえてくる音  作者: くろくまくん
第七章 どこからか聞こえてくる音

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ステップス倶楽部の新メンバー

大伯父の行きつけの鉄板焼き屋さんで、たくさんご馳走を食べさせてもらったユウタとヒマリ。


その翌週、夏休み最後の合同納涼祭となる木曜日である。



◯登場人物


優太ゆうた

高校二年生 帰宅部

読書、ゲームが趣味


陽真理ひまり

高校二年生 怪談倶楽部

ユウタの幼馴染、明るく友達が多い


麗華れいか

高校二年生 怪談倶楽部 部長

ヒマリの一年の頃からの友達


麻衣まい

高校二年生 怪談倶楽部 副部長

レイカと同じくヒマリの一年の頃からの友達


創太そうた

高校二年生 怪談倶楽部


伊坂先生

48歳 三年生の担任

吹奏楽部と怪談倶楽部の顧問

 大伯父にステーキやら何やらをご馳走になった翌週の木曜日。


 事前にヒマリからも連絡があったんだけど、最後の合同納涼祭は(結局計六回の予定だったのを、参加人数のこともあるけど五回に変更したみたい)夜ではなくて、その日の日中に打ち上げというわけじゃないけど、出てきた怪談の総評とか、どの話をピックアップするとか、紙面に載せる内容を話し合う集まりになったようだ。


 ヒマリは相変わらずテニスの部活が午前中にあるから、それが終わってお昼過ぎに一緒に学校に行くことになった。


 八月も下旬にはなってきたが、まだまだ暑い。


 最近は気温上昇のためか、台風も多く発生したり、唐突な大雨があったりと天気予報も全くアテにならないような状況。


——ピロリロリロ ピロリロリロ


 僕はいつものコンビニにアイスを買いにきた。体が熱を持ってしまうとあまりよくないからね。


 練乳のたっぷり入ってる氷のアイスにしようかなと思ったんだけど、今日はチョコパフェのアイスにした。


 夏はあまりアイスクリーム系は食べないんだけど、たまに無性に食べたくなるんだよね。生チョコが上に乗っていて、真ん中あたりにパリパリのチョコがあって、一番底にチョコの塊がある。その底にあるチョコの塊を一口でがぶっと食べるのが好みだ。


 これをホットコーヒーを飲みながら食べるのが美味しい。


 アイスを食べていると、いつものようにヒマリから電話がかかってきた。アイス食べながらだから、いつものようにスピーカー通話にして電話に出る。


「ヒマリおつかれ〜、部活終わった?」


『うんうん、さっき終わったところだよ。一旦家に帰って服着替えてから行くね。今コンビニでアイス?』


 さすが、僕の行動をよくわかっている。


「うん、今チョコパフェのアイス食べてる。そのままコンビニで待ってるよ」



◇ ◇ ◇



 ヒマリと待ち合わせて、結局ヒマリのアイスもまた買ってあげたんだけど、そのあと一緒に学校に行った。


 今回は大伯父は仕事の都合とかで不参加だ。もう当たり前のように参加してたもんね。


 今回も三階の視聴覚室に階段を上がって行った。録音もしないのになんでかなと思ったら、元々ステップス倶楽部の部室だったようだ。特に作業やらスペースもいらない怪談倶楽部だから、専用の部室というのはないらしい。


 部屋に入ると、もうすでに顧問の伊坂先生と、レイカとマイ、ソウタと。吹奏楽部の部長のダイスケは来ていた。


「お〜、いつものお似合いカップル、ようやく来たか」


 伊坂先生が短く余計な事を言う。やはりこの先生は大伯父に似ている。


 レイカとマイもヒマリに手を振っている。


「今、みんなの作品の整理と、どう発表するかを話し合っていたところだよ」


 ステップス倶楽部のソウタが説明してくれた。


「今回、吹奏楽部の皆さんとコラボということもあって、音にまつわるステップトークという、いつもより限定的な内容になって、学校の皆さんにもアピールできるポイントが多くなったような気がするの。今後の方向性や、他の部活とのコラボ予定なんかも書いていっても面白いかなと思うんです」


 と、レイカ。


「うんうん、テニス部とコラボもしちゃう〜?」


 怪談話をし合って、下手な話をした人にヒマリの鬼のサーブ炸裂! 僕はそんな想像しかできなかった。


「まぁそんなんも含めて最終的に二学期が始まった頃に印刷物を出力出来たらと思うんだが……そうそう、ユウタ。もし暇ならステップス倶楽部を助けてやってくれないか? ご存知の通り廃部ギリギリの状態なんだよ」


 なんとなくそんな気はしていた。というか、僕もヒマリに誘われてイベントに参加し始めた時点で可能性は考えていたけど。


「僕は全然構わないですけど……あまり大したことは出来ないと思いますけど」


 僕の返事を聞いて、何故か男子一人だけだった部員のソウタが嬉しそうな顔をしている。あれ、もしかして割と酷い扱いを受けていたのかな。


「そかそか、それはありがたい。いやな、お前も知ってると思うけど幽霊部員のヒマリを除くと実質三人のステップス倶楽部だから、現在の一年生あたりを少しずつでも増やして行かないとだからな。ユウタが協力してくれたら、結構入部してくる子も増えてくるはずだからな」


 え、どういうことだ。


「あ、ユウタくん。本人があまり自覚ないようだから教えてあげると、キミ結構一年生の女の子達から人気あるんだよ〜、顔もいいし、大人しいところが高評価だって。ね? ヒマリ」


 と、副部長のマイが言う。


「なんで私にふるのよ〜! まぁユウちゃんの人気あるのはホントのことだけどね。ユウちゃん頭いいじゃん? だからこれから季節ごとのイベントとか、何か活動する時も、一緒に考えていってくれたらいいのかな、っていう感じ」


 前もヒマリは考える担当と、言っていたような気がするな。


「まぁ……なんでもできるわけじゃないけど、色々考えるのは好きだから。じゃあ……よろしくお願いします」


 僕は控え目に頭を下げる。


「こちらもよろしくお願いします。実はユウタくんが入ってくれてホントに嬉しい。普段僕ってあまり存在感もないんだけどね、なんか力仕事みたいなことがある時だけ、凄く僕だけに比重が偏るんだよ〜!」


 と、ソウタ。やはり切実なやつだったか。


 女子達は笑っているけど、たぶんソウタは本気だと思う。


最後の合同納涼祭は、夏休みの活動のまとめと、新しい部員にユウタを迎える話だった。


特に何もないユウタは伊坂先生の頼みを快諾する。


そして、地味に喜んでいたソウタ。


これからステップス倶楽部の活動はどうなっていくのかな?

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― 新着の感想 ―
ユウタはモテるんですね。 (・∀・) ソウタは仲間が欲しくて寂しいのかも? (´ε`) 同性の部員は欲しいですよね〜。 (*´ω`*)
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