混乱2
播磨
聯合艦隊司令長官が拐われた
この一報で枢軸聯合艦隊は大騒ぎになった
特に大日本帝國の聯合艦隊上層部は急いで長官を取り返すための作戦を考えていた
士官「今すぐ海兵隊をあの都市に上陸させ長官を奪還するのだ!」
士官「もしそれで長官が殺されたら貴様はどうやって責任を取るのだ!!??」
士官「じゃあ他に何か案があるのか!?」
士官「一度ウルネルトク公国のサントル氏に頼んであの都市の領主と会談をしてだな」
士官「そうしている間に長官が拷問されてたらどうするんだ!?最悪奴隷商人に売られる可能性だってあるんだぞ!!そうなったらどうするつもりだ!!??」
と過激な意見から穏健的な意見まで色々出てきた
その頃 騎士に連れてかれた聯合艦隊司令長官の吉村は
タラビラッツ 領主の屋敷の庭
吉村「(はぁ。ようやく着陸か。しかし竜の乗り心地はあまり良いもんじゃないな。ああ、腰が)」
無事なようだ
騎士「これからタラビラッツ領主のサンマル様の元に連れていく。大人しくついてこい」
そして屋敷の中に入っていった
廊下
吉村「(今手元に有るのが南部に予備の弾倉二本、短剣、無線機、受け取ったスタンガン(拳銃型)か。無事に播磨に戻るのは難しいな。無線で救援要請を出したいが下手をすると戦争になる可能性も有るからな。どうにか説得して無事に返してもらうしか無いか。後は救助の枢軸聯合軍の隠密部隊が来てくれるのを願うか)」
そして数分後目的の部屋に着いた
騎士「ここがサンマル様の居る部屋だ。くれぐれも無礼の無いように」
吉村「(人を拉致しといて何言ってるんだ。だがいきなり領主と御対面とはな、だがそれだけ事態を重く見ていると言うことか。今のうちに無線機の電源を入れとこ)」
そして吉村と騎士二人は部屋に入った
そして部屋には十人ぐらいの騎士と豪華な服を着た人が居た
サンマル「貴様があの鉄の船団の提督か?」
吉村「そうだが」
するとサンマルは席から立ち、
サンマル「私はこのタラビラッツの領主サンマルだ」
膝をついてお辞儀をした
吉村「それでその領主さまが何のご用が有って私を拉致したのですかな?」
サンマル「まあ用事と言うよりも人質として来てもらったのだよ」
吉村「人質?」
播磨 艦橋
無線『人質?』
梅原「な!?」
この時回りがざわつき始めた
吉村『なぜだ?』
サンマル『私も含め王都の連中は恐れてるのだよ』
吉村『何にだ?』
サンマル『それは貴様が率いる鉄の船団だ。島のように巨大な船がやって来たのだからな。怖くて当たり前だ。だから我々がこの大切な時期に攻撃されないように貴様を人質にする。だが安心したまえ。大人しくすれば貴様らに危害は加えない。まあ無礼ではあるが貴様を一旦、軟禁する。それでザザー』
無線が切れた
士官「梅原参謀長、どうしますか?」
士官の問に梅原は
梅原「とりあえず長官が奴隷商人に売られたり殺される可能性は低くなったが、やはり海兵隊を上陸させるべきか」
渡辺「確かに人質になると後の外交で足元をみられ我々に不利な要求を飲まされる可能性が有るしな。だが海兵隊を上陸させたら吉村の命はどうなる?それに海兵隊を上陸させたら後々ラルベニア王国との外交交渉に支障が出る」
梅原「それでは長官は?」
渡辺「サントル氏を通じて何とかしてもらう。誰かサントルを呼んでくれ。そして『司令部、こちら防空指揮所!緊急事態です!こちらに一隻の船が接近中!武装は大型のバリスタ二機』」
今度は武装した船が接近したことにより艦橋の空気が殺気立った空気となった
士官「参謀長、指示を」
梅原「もしかしたら特使とかが乗っている可能性が官ある。敵対行為をしない限りなにもするな。だが万が一の時のため空母に護衛戦闘機を発艦させろ。潜水艦は発射管に巡航ミサイルを装填しろ。各艦は別命有るまで待機」
士官「了解」