↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
錬金術師見習いです。  作者: ダグラス
33/63

ドラゴン襲来(4)

 ドラゴンの大きさはゾウとキリンを合わせたぐらいで、想像より小さく感じた。

 刺激しないように、ゆっくりと歩いて近づく、ドラゴンもこちらに気付いている様子で、こちらをチラ見している。

 武器は装備している、丸腰で近づく勇気は無い。


「おはようございます。お話があります。人間の言葉がわかりますか?」


 声をかける。その距離50㍍、かなりチキンだ。

 反応が無い。距離をつめて同じように声をかける。

 数匹のドラゴンが低い唸り声をあげている。警戒しているのか、動きを止めてこちらを見ている。


「おはようございます。お話があります。エルフ語がわかりますか?」


 今度はエルフ語で声をかける。

 以前から習っていた言葉だ、大抵の竜族はエルフ語を話せると、セシリアさんが言っていた。

 反応があった。ドラゴン達はお互いを見ながら、何か言っている。


「近くに人間の町があります。そのことで、お願いがあります」


 近づきながら話しかける。

 その時、上空にいたドラゴンが、僕の真後ろに降り立った。

 風圧で前のめりに倒れる。


「おまえは何者だ」


 エルフ語が聞こえた、倒れたまま振り返る。

 目の前にドラゴンの顔がある。


「お話が、あとお願いが・・・」


 鼻息が届く距離にドラゴンの顔がある。

 臭いを嗅いでいるのか、鼻が小刻みに動いている。


「願い?人間の願いをかなえる筋合いはない」


 ドラゴンが顔を遠ざけた。


「えーと、30年前からこの土地に人間が住んでます。食料について交渉をしたいと思いまして、代表者の方とお話しがしたいです」

「その前に、なぜお前はエルフ語を知っている」

「僕の師匠がエルフです。薬剤師と錬金術師をしていて、僕は見習いです」


 ドラゴンは僕を見ながら、低い唸り声をあげている。

 いつの間にか僕はドラゴンの群に周りを囲まれていた。


「もっともらしい話しだが、この土地からエルフが去って久しい、お前の魔力は魔族のそれに近い、古き友と古き敵の匂いがする少年よ、立ち去りなさい竜族は他種族に干渉しない」


 困ったな、個人主義者が珍しい人間に興味を持ったが、話しの内容が疑わしいと判断されたのかな。

 立ち去れと言われたけど、足が震えて立てない。

『あ、そうだ』

 僕は白夜を抜いて見せた。


「エルフの剣です。魔族との戦いの為に、師匠のセシリアさんが貸してくれました」


 ドラゴンが顔を近づけた。


「まさしくエルフの宝刀」

「あのー、食料についての交渉なので聞くだけでも、この土地の食料事情が分りますから」

「うーん・・・よかろう、しばし待て」


 そう言ってドラゴンは飛び立った。風圧が僕を襲う。

 あの大きさが空を飛ぶ為に、必要な羽ばたきの力は・・・。違うことを考えてみたが、足の震えは止まらない。

 座ったまま、ぼんやりしていると、仲間たちが走ってきた。


「ショウだ!生きてる」

「足はあるか?」


 結構な言い草だが仕方がない、自分も食われるかと思った。


「ショウ君、ケガはない?」

「モグモグされなかった?」

「大丈夫、でも恐かったぁ」


 他のドラゴンはいつの間にか離れた場所で群がって、こちらへの興味を失っている。

 僕はドラゴンの代表者と、これから話しをすると仲間に伝えた。


「え!帰って来るの」

「俺達は離れた方がいいな」

「ちょっと、話し合いだから大丈夫でしょ」

「近くでドラゴン見たいって、言ったのダーレ」

「ハハハハハ」


 笑い声が草原の風に消えていく。

 バッサ、バッサと上空から聞こえて来る、見上げると3体のドラゴンが、僕達の頭上を飛んでいる。

 今度は少し距離をとって降りてくれたので、強風の心配はなかった。


「・・・・・・・」

「大丈夫、だよな」


 数㍍先のドラゴンの迫力に、みんな固まっている。

 僕の足は回復して、立ち上がれた。

 すると、3体のドラゴンが光り始めた。その光りはドラゴン全体を包み込む。

 そして、光りの中心からそれぞれ1人づつ、人間が現われた。いや、あのとんがり耳、エルフだ。


「話しがあるのは、君達かい?」

「はい、そうですけど・・・」

「ドラゴンの大きさでは話し辛いだろ、久しぶりのエルフ語だ、古き共に敬意を払いたい」


 3体のドラゴンはエルフに変身した。

 名前はリゲル、ドグス、ワールンで本当はもっと長い名前らしい、年齢は3人とも1000歳ぐらい。

 お互いに自己紹介を終え、本題に入ろうとした。


「せっかくの機会なので、人間の町に行きたい。案内してくれ」

「はい、喜んで」


 立ち話もなんだから、みたいな感じかな。

 ドグスさんは『竜族は他種族に干渉しない』と言ってたが、リゲルさんは人間に興味がある様子で、特に女性達に質問していた。

 結婚や出産などの質問が多く、子供がいない若者が戦う事を不思議がっていた。

 エルフ語の通訳をしながら、町の酒場に向かった。


 昼時には早く、店主も煙たい顔をしている。

 8人が大量の料理と酒を注文して、前金として金貨を渡すと笑顔で厨房へ入った。


 予定外の出費と共に、竜族との交渉が始まった。





登録名 ショウ

年齢 16歳 男性

職業 弓術士

レベル 39

体力  157

魔力  188


武術スキル

弓術   80

魔弓   62

剣術   58

体術   41


魔術スキル

光魔法  70   波動  40   粒子  40

闇魔法  26   無   40

火魔法  53   熱   40

水魔法  42   木   40

風魔法  78   冷   40

土魔法  61   金   40


学術スキル

言語   84  エルフ語 43

数学   85   幾何学 66   力学  72

化学   89   薬学  56   医学  61

天文学  69

地質学  51

錬金術  67


総合能力値ランクB

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。