集った異能ーーそれぞれの役割
朝早く
関節が軋む痛みで目を覚ました紫乃は
朝食を取り駐車場に向かうと
そこには悟と蒼が待っていた
その様子を見た紫乃は
「遅れた?」と疑問を投げると
蒼は「時間通りだ」と返して
運転席に乗る
その行動に驚いた悟は
「蒼が運転なの?」と尋ねると
蒼は「私も用があるのでな」と返す
そんな二人の様子に
「移動中は寝てていい?」と尋ねると
悟は「なんで?」と聞き返す
紫乃は一瞬顔を歪め
「二人の時間を
邪魔したくないし見たくない」と答えると
その答えに蒼は
「そんな関係になってる
わけではない」と訂正する
蒼の様子を見た悟は
ニヤニヤしながら
「私はいつでもいいんだよ」と口にする
そんな様子に紫乃は
「眠いから寝るね」と
言い直し眠りについた
紫乃が眠りにいてから
何時間か過ぎたころ
悟に体を揺さぶられ目を覚ますと
車外に人の集まりを見つけ
「あの子達?」と口にすると悟は
「今回の仕事仲間だね」と言葉を返す
悟の答えに「了解」と短く返すと
車のドアを開け外に出ると
アクターは「揃ったな」と
呟いて周りを見渡すと
「まずは自己紹介でいいだろう
私が組織をまとめてる
アクターブレイクだ」と自己紹介をする
アクターの自己紹介に紫乃は
「白藤 紫乃
体の再生⋯状態の前借りができる妖怪」と
自己紹介を返す
二人の様子を見ていた
四人は顔を見合わせると
三葉が手を上げ
「私は白爪三葉」と短く
自己紹介すると
三葉の纏う雰囲気が
無機質なものへと変わる
三葉と入れ替わった二葉は
「白爪二葉
憑依能力を持つ妖怪で
普段弟の三葉と一緒にいる」と
自己紹介する
それに続くように
「俺は夜凪 黒斗
交渉役だ」と言うと
紬は「赤衣 紬
吸血をする妖怪
主に戦闘を担当してる」と口にした
五人の自己紹介を聞いていた紫乃は
この七人で動くの?
と疑問を投げかけようとしたが
紫乃の手を握る形で現れた
透花によって阻まれた
背景から浮き上がるように現れた彼女を見て
驚く紫乃に「私は朝霧 透花
隠密や奇襲が得意」と自己紹介をした




