次の一手ーー隠していた札
綾人の疑問に透花は
「妖怪を生かす組織」と
告げて認識阻害を使おうとしたが
「君の目的は
薄いように見えるけど」と呟いて
透花を止めた
様子のおかしい綾人に
違和感を覚えた透花はふと
「時間稼ぎ?」と呟く
それでも綾人に対して
警戒心や恐怖を感じてない透花に
「フフ」と笑って「そちらの
組織も楽しそうだと思っただけだ」と呟くと
「取引をしよう」と話を持ちかけた
透花は小さく息を吐くと窓際へ移動して
聞く姿勢に入った
透花の行動に目を丸くした綾人は
「君中学生だよね?」と驚き気味に呟く
そんな綾人を睨んだ透花は
「時間無いんだけど」と冷たく呟く
少し急ぎ気味な透花に
「君たちの組織が気になっている
必要なら協力をするが
俺のやることに口出ししない
そんな取引だ」と本題を口にした
綾人の言ったことを処理できずに
固まった透花は「隠世会から抜けるの?」と
疑問を投げたが綾人は
首を振って「組織の立場を維持したまま
君たちの観察をしたいんだ」と答えた
綾人の返答に透花はわずかに引きながら
「連絡手段は?」と疑問を投げかけると
綾人は笑いながら
「味方に所属してる人いるでしょ」と口にした
そんな綾人に「相談するから今は無理」と言って
今度こそ立ち去ろうと動くが
「拘束だけ解いてくれないかな?」と
言って呼びかける
透花は怪訝そうな顔で「なぜ?」と質問すると
返ってきたのは「あの子が救出するまで時間を
稼いであげる」という答えだった
綾人の解放にリスクを感じながらも
「わかった」と言って縄をほどいた
ーーーーーーーーーーーーーーーー
紬の居場所に向かう三葉の様子を見ていた
二葉は(もう二重人格だってバレてる
三葉の信用度は落としたくない
戦闘員の少なさであの数とはやりあえない)と
状況を整理する中で【フフ】と笑った二葉は
【奥の手は隠すものだけど
今回はジョーカーを切りましょう】と
楽しそうに呟いた




