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12.再会

「あれえ? 誰もいないぞ」


「何もありませんね」


 困惑するエルカとレピティ、精霊都市というからたくさんの精霊がいるかと思いきやそこには何もなかった。


「いやいや、凄い不気味だしおかしいでしょ。こんなに建物があるのに、なんで誰もいないんだ? おかしいでしょどう考えても」


「もしかしたら、私達が見ているのは、虚構の光景なのかもしれません」


「それはどういう事ですかゼ―ネシアさん」


「精霊都市ファイフォビス……人と精霊が交われるまるで幻想的な場所ですが、そう簡単に初めて立ち寄る人を歓迎するとは思えません。幻想とはその名の通り、真の姿を欺く、何か立ち入るものとしての資格を示さなければ、虚構のまま真の姿を見せてはくれないのではないでしょうか」


「成程……資格ですか……」


 流石ゼ―ネシアさんである。いつの状況でも凄い洞察力である。そして僕達にある精霊に関する資格と言えば、それはどんなものがあったのだろうか……っ!


「その表情気づいたようですねグラスさん」


「勿論です!」


「流石です」


 それじゃあ始めましょうか!


「おいおいグラスとゼ―ネシア! 何二人で意気投合してるんだ! 私にはさっぱり事情が分からんぞ」


「エルカさん、落ち着いてください! ご主人様が何かしようとしていますよ」


「うきゃあー」


 エルカが行動を起こそうとする僕の服を引っ張ろうとしてきた時、レピティが結構強い力でエルカを引きはがした。


「おい、レピティ! そんな強く引っ張らなくてもいいだろうが」


「すいませんつい……でも見てくださいエルカさん」


「ん? おおう!」


 エルカが見たのは僕とゼ―ネシアさんが神秘的な光を身体に纏って行動を起こしている場面だ。


 僕達が今行っている行為は精霊の呼び出し……そして今まで呼んでも出現する手ごたえも無かったのだが、今なら凄い手ごたえを感じる。


「ゼ―ネシアさん! これは」


「ええ、喜ばしいことが起きそうですね」


 そう話し合いながら、相槌を打ちあうと僕たちは行動を起こすのであった。


「ミルティ! 来てくれ」


「ホルテラ様! いらっしゃってください」


「ピカピカピカピカ」


 次の瞬間凄まじい光が両者から放たれた。そして神秘的な魔力が久しぶりに2人に纏うのであった。


 それと同時周囲の光景が一瞬で変化していく。


「来ましたよ。ゼ―ネシア」


「ふふ、よかった」


 ゼ―ネシアさんはホルテラ様と再会して、喜んで手を差し伸べた。そして僕の元にも光が下りてくる。


「グラスさん! お久しぶりです」


「ミルティ! 本当によかった久しぶり!」


 僕は目を輝かせて、ミルティとの久しぶりの再会を喜んだのであった。








目の前に広がるのは幻想的な精霊の都市、先ほどまでの景色とは大違いである。


光が入らない真っ暗な場所でも、視界は都市の薄紫の神秘的な光によって遮られることは無い。


 遂に僕たちは精霊都市ファイフォビスの真の姿を目撃することになるのであった。


「こ……これは凄いな」


「はぁぁ……」


 エルカとレピティは周囲の光景の変化に心から見とれていた。



「ミルティ! 久しぶり。一体いままでどういう状況だったんだ」


 僕は会って早々にずっと疑問に思っていたことを問いただしていた


「お久しぶりです! グラスさん。本当に長い間すいません。それでなのですが今回の件は私の口からでは説明することは難しいです。あの方の元へ行きましょう」


「あの方って誰だ?」


「精霊女王セレネティリア様です」




 それから僕はミルティとホルテラ様の案内の元精霊女王のいるお城へと訪れることになった。


 道端ではたくさんの精霊がいた。やはり僕たちが最初に訪れた時見た光景はゼ―ネシアさんの言う通り虚構の姿、精霊都市ファイフォビスへ入る資格とは精霊契約による精霊との対話なのであった。


「こちらになります」


 ミルティとホルテラ様は周囲の精霊達から慕われているようで、僕たちが通る間に、精霊たちは皆頭を少し下げて歓迎の意を示してくれた。

 

 そして精霊は皆上品で、とても静かであった。都市の神秘的な雰囲気を出している要因として精霊達のその立ち振る舞いも優れているのも要因の一つだといえる。


「よく来てくれました。ようこそ、ファイフォビスへ、私は精霊女王セレネティリアと申します。精霊契約という数少ない精霊と人との懸け橋を実現してくださったお二方とその御一行様を、この私は精霊女王として歓迎いたします」



「面白かった、続きが読みたい!」


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