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不死が死にまくりとは何ぞ?  作者: 我何画何我
1 行動は気まぐれに
5/15

「 邪 魔 」

一章完結まであと1話予定です

 王は人型のドラゴンへと変貌した。



『ヴヴヴヴヴヴ・・・』


「総員退避だ!巻き添え喰らう前にさっさと逃げるぞ!」

「うわぁぁ!王様!まだ逃げ切れておりません!」「くっ飛び降りるぞ!」「うわぁ人の山ができてる!」「王子様と王妃様と王女様は避難させてあるな!?」「ああ!安心しろ!とにかく逃げるぞ!」


「やれやれなぁ・・・ネクロさんに聞いてなかったら対応困っただろうけどさ。まあ知っている以上困ることは無いね。偽神具『』ってうお尻尾ぉぉぉぉぉおおお!名乗らせてよ!」



 全身真っ黒なドラゴンは二足歩行で尻尾を使ってバランスを整えている。羽は無く、両腕には篭手が着いていた。



『ヴォォォォォ!』

 ゴォォォォ!


 篭手が燃え上がった。



「神喰い人爆発の新敵ですかバカヤロー」



 発言の部分、英語に直さないように。

 化神は尻尾をバネにして勢いよくヒリューに殴り掛かった。



「っ!」

 ガキイイィィィン!

『ヴォォォ・・・』



 拳を剣で薙ぎ払いました。どんな力だよ。



「ああもう!以下略!【神殺ゴッドスレイヤーし】!」



 剣がそれに呼応するかのように輝いた。



『ガァァァァアアア!』



 化神は右手の篭手に炎を灯し、強靭な両足を地面にめり込むほど踏ん張り先ほどよりも力強く殴りつけた。

 その勢いで衝撃波が発生し床を捲り上げながら目の前に居る人物を殺さんと拳を放った。



「 邪 魔 」

 シュィィィィィン・・・

『!?』



 腕はそれはもうきれいに(汚いけど)肩まで二つに斬り分かれていた。



『ア”ア”ア”ア”ア”ア”!!』



 切れていない方の腕に再び炎を灯して飛び上がった。天井に穴を空けて凄まじい速さで殴り掛かった。また斬られて終わりだろ低脳め。



「遅い遅すぎ遅えよの三段活用!時術系最強のスキルを使ってあげますよ。【時絶クロッカー】100分の1スロー」

『ア”                                                                                                                                                                                                                  「【時絶クロッカー】解除」 ア”?』

 ガララララララズザァッ・・・



 微塵切りにされて化神は崩れ落ちた。え~っと、何があったんでしょうか?一瞬でヒリューが化神の背後に回って?それと同時に化神が崩れたと?



「まあそんなところです。ってかあんた(作者)は知ってるでしょ?」



 メタ発言おやめください。聞こえる方がおかしいし。







 そうすること僅か30分。たった一人にしてはあまりに速すぎる解決。傷一つついていなく、あたかも完成したばかりかのようにきれいな城、その外の城門前には山積みになった兵士。気がついた人々が集まりだした。人伝にそれは広まって人の山の前に大勢の人が膨れ上がったことを確認したヒリューは王冠を拾い上げ自分の頭に乗せた。



「これでいいんだろ?ネクロ?」

「うん、そうだね。お疲れさまヒリュー君☆」

「うわ!来たのかよ!」



 真っ白な腰まである長い髪を背中の真ん中あたりで大きなリボン一つで留めている真っ黒なワンピースに身を包んだ少女が現れた。見た目からして年齢は10歳くらいだろう。



「そうだね、来てみたよ。

 というか地の文ひどいなぁ。これでも10万年は生きているんだから。それよりこれでボクからの依頼が終わるね。さっさと名乗って来なよ。『今日から僕がおーさまだー』ってさ」

「きょーからこのぼくがおーさまだー(棒読み)」


 バキィッ ズザァァァッ


いっててて・・・」

「さぁ行ってきなさい。それさえ終われば手伝いをやってあげるんだからさ」

「やれやれ・・・迷惑な神様に目を付けられたもんだな・・・」

「それじゃあボクの今日の出番はここまで。やるべきことはやってくれていることを期待しておくよ」


「・・・《鳳凰ブレード》セット」



 少女は文字通り消えていなくなり、ヒリューは隣接するテラスより町衆の前に現れた。



 すー・・・はー・・・

「王は倒した!そこにある兵の山を見てもお気づきであろう!今日此れより! ここザグナンド国はこのヒリュー・コーエイが統治する!

 まずアピールとして行うのはこの国の高い税率を下げようではないか!

 そして国の最終決定権と独断権の2つは常にこの僕が持ち合わせるものとする!

 異論のあるものは前に出よ!今この場で正しいものを決めようではないか!」



 高らかに宣言する黒髪の少年。少なくない人が「あんな若造が」と思ったかもしれない。しかし改めて兵の山を見てそう考えるのを大半はやめた。


 直後、ヒリューの右斜め後ろ側の塔の上から弓矢の狙撃があった。距離にして50m、気がついて反応するには厳しい距離だ。


 が、その矢はヒリューの身に届くことが無く弾き返された。キン!と甲高い音が生じる。


『『『!?』』』


 ビュン!ドサッ・・・


 ヒリューは向きを変えること無く前を見ていた。謎の狙撃手は表に登場すること無くこの世からログアウト。お疲れさまでした。



「な・・・なんだったんだ?」「弓矢が飛んできてあの『王様』の少年に当たる所で弾き返されて?」「向こうの塔から撃たれたんでしょう?あ、正確には討とうとしたのでしょう?」「で、気がついたら向こうが逆に今倒されたってわけ?」「敵うわけが無いだろ」「ねえねえあの子どこの子?」「なあ、あの兵の山に俺の旧友居るんだけど」「え!?まじで!?」


 ざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわざわ



 そして誰も前に出ることがなく王様が切り替わった。





 以上、半年前の出来事。兵士の山は2時間後には皆動き出した。


 そして、この出来事から3日後、ヒリューは一時期姿を消した。





 □ ■ □ ■ □



「よ、いらっしゃい!にーちゃんここ最近よく来るな!」

「まあそうですね。僕もここ周辺を気に入ってますし」



 ザグナンド城の西区角のとあるお菓子屋。黒髪黒目のチェックの上着を着た(髪の毛と目も黒と言うこと以外は)一般的な少年はテーブルを席にして座ってクッキーを食べていた。



「ところで疑問があるんだが・・・」

「ええ、答えられる範囲なら何でも」

「まずはなんで店の前にはあんなに兵士が居るんだ?」



 店の暖簾の外にはザグナンドの鎧を着た・・・ではなく普通の鉄の鎧を着た兵士が5人も待機していた。中の様子は見えないようにはなっているが、少年が居ることは覚られている。



「くそっ・・・アイツら・・・」

「なんだ知ってんのかい。今すぐに邪魔する気はないんだろうけどねぇ。命でも狙われてんのかい?」

「僕に用事があることは確かですけど。まあ、あなたの言う通り今すぐに用事はないでしょう。え〜っとその、大丈夫です」

「そう言うならいいけどな」

「お、そうだ。おっちゃん。クレープ追加で。あ、あと抜け道無いですか?」

「あるぜ。それといつも注文してくもんだから 用意もしてあるぜ」

「サンキューおっちゃん」

「おうよ!


 ほい!また来いよな!」

「絶対来ますよ」



 クレープを片手に少年は兵士の居ない裏口へと抜けていった。


化神の秘密はストーリーがもう少し進んでから登場予定です。


【神殺し】ゴッドスレイヤー

攻撃系スキル


『神』と名の付くものに対して特攻効果を発揮し、尚且つ死に至らせることのできる能力。

化神や邪神、偽神などと呼ばれる部類の神はもともと殺すことは可能であるが、このスキルでは全ての神が対象である。

神界第一級危険スキル。


【時絶】クロッカー

時術系スキル


時間のスピードを操るスキル?まだ詳しくは発表されず。

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