「安心しなよ」
更新が遅れましたがこの先もっと忙しくなるので安定投稿は厳しいです。
申し訳ありません。暖かい目で見守ってください。
ヒリューが一度鎗に貫かれた頃。
「王様!逃げる用意を!」
「侵入者の小僧がもうすぐ下の階へ!」
「何を騒ぐ!あのグラナスが相手だ。たとえどんな相手だろうと勝てるわけがあるまい。いざとなればこのワシ直々に戦うまでだ。禁書を出すのだ」
「そのようなことをなさってはなおさら御命が・・・」
「黙れ。直ちに用意をしておけ。念には念を、だ。それにここまで来なかったらやられた兵の兵士長共に処罰を自ら与えるからな」
「はっ。直ちに!」
がたんっ!
「報告いたします!グラナスが倒されました!」
どがしゃーん。
ありがちなタイミングですね。っておいおい。人が飛んでったぞ。天井に衝突して・・・あー落ちてきた。
□ ■ □ ■ □
そこからの動きは完全に別物だった。レベル差は15まではゴリ押しで埋まるという。
それが全く通用しないような状態。
先ほどまで一方的に攻撃していたグラナスは完全に状況がひっくり返っていた。レーザーを放つ隙すら与えられない剣の連撃。一撃でも喰らうと確実に致命傷。右へ左へ攻撃を受け流し、攻撃を喰らわないようにして必死の状態だ。壁に当たった剣の威力がそれを実証している。どんな切り方をしたらそうなるのか、壁には大きく、それも触れていない部分から既に切れ始まっており、一番太い所で幅1mの高さ3mの切れ込みが入っていた。思わず冷や汗がほおを伝った。抑えている剣ごとヒリューを弾き飛ばすことに成功したグラナスは再び鎗を投げる体制に入る・・・がどこから手に入れたのであろう、先ほど投げ飛ばしたはずの刀がもう手元に、いや、新しく手元にあった。地面には先ほどの刀が未だに地面に刺さっていた。
「!!!」
投げ飛ばされた刀が肩を壁に縫い付けた。
「ふっ!」
続けざまに同じ刀が5本飛ばされた。全身を壁に貼付けられ動きが取れなくなった。
「がはっ・・・」
「安心しなよ。命までは取らない・・・ってな。気を失ってたらしょーがないですけど一応言っときます。これで死ぬことはありません」
「・・・ぐはぁっ!はぁ・・・はぁ・・・うぐぅ!なぜ・・・トドメを刺さない・・・」
「お、意識ありましたか。僕の欲しいのは国そのもの。よけいに兵を減らすことは国の価値が下がるようなものです」
「・・・」
「意識だけ奪いますね。次に目が覚めたらダメージは回復したあとですから」
「ふっ・・・完敗・・・か」
振り下ろされた7本目の刀を目に映したのを最後に視界は真っ暗になった。
「さて、どうやったらインパクトある登場できるかな・・・あ、そうだ。グラナスを使って天井を破るか」
□ ■ □ ■ □
「いきさつはざっとそんな所ですね。さて、この僕に国を明け渡してください。最強の兵士でしたっけ?まあこの方がやられた以上は勝ち目ないと思いますよ。あ、そうそう。グラナスさん以外の兵士は全て城の外に投げ飛ばしておきましたよ。城門前に山積み」
「馬鹿な・・・いつの間にだ!」
「時間がかからない、というよりも時間が必要ないですからね。それしきのことは」
それしきのことは
怒りのあまりに王は最後の方の言葉を聞いていなかった。
もし王はこのとき、最後の言葉を聞いたら『諦める』選択肢があっただろう。
「刃向かったことを後悔するがいい!禁書【化神】!」
王はーーー
主人公が死んでなかった理由→後ほど
禁書【化神】バケガミ→次回




