episode1 【転生】
「ここ…どこだ?」
俺は鈴風信華15歳。なんか気づいたら知らない場所に立って?いや、浮いていた。床がないのだ。ただ単に真っ白。自分がどこにいるのかもわからない。虚無空間。
「お、信華君気が付いたみたいだね~」
声の方向を見てみるとハイテクなジャケットを身に纏った一人の少年のような人物が同じように浮いていた。ただ男にしては髪が白くて綺麗で長い。首くらいまであるか?まあどっちでもいいがとても余裕のある雰囲気だ。なんだろう。人間じゃないような…てかなんで俺の名前知ってんだよ。怖いんだが?
「僕はロール。一応世界神。よろしくね~」
「…神にしてはなんか軽くない?というかなんで神様が俺の前にいるんだよ」
「君死んじゃったんだよ?覚えてない?あ、シュークリームあげる~」
マジで軽いな…とまあどっから出したかもわからないシュークリームを貰い、記憶を辿ってみる。ああ、そうだ。俺本屋で買い物してる時に自動ドアからトラックが突っ込んできて跳ねられたんだ…うん。今考えてもおかしいな。本屋でトラックに跳ねられた人間俺が初だろ。死んだとしたら確かに今の状況に納得できるな。この場所絶対天界とかそういう感じだろ。あ、このシュークリーム美味しい。僕が甘党なのもあるかもだけど。
「僕これからどうなるんです?」
「ん?そりゃ事故なんだから天国行きが普通なんだけど…ちょっと困ったことがあってね」
…嫌な予感がする!というかこういう時ね。当たらないことなんてほぼないんだから!人間そういう風にできてるんだから!
「ちょっと困った世界があってね。具体的に言うと滅びそうなんだよね」
「えっと…なんで滅びそうなんです?」
「魔獣とか悪魔とかがね。ちょっと強すぎちゃったんだよね☆」
…この神本当に大丈夫か?
「ということでちょっくら異世界転生でもしてくれない?」
「は?」
…いやいやいや。まあ千歩くらい譲って異世界転生はまあいいとしよう。いや転生もだいぶおかしいけどさ。こんな軽いノリなのはそれ以上におかしいと思うんだよね。
「いやまあ…いいんですけどね。いいんですけど別に戦いには行かないですよ??」
「いやまあそこは一工夫加えるからさ☆」
「スキル発動【ライフコントロール】」
なんかやられたんだが…?これ訴えたら余裕で勝てると思うんだが…
「身体能力強化と~全属性持ちと~スキルはどうしよっかな。【創造】と【メモリアルファイル】当たりにしておこっかな」
「説明を求めるよ?」
「ああ、ごめんごめん。スキルってのはあれだよ。使えるのが限られてる便利魔法。【創造】は疑問を思い浮かべたら模範解答がわかる。あと魔法も作れるよ。あんまぶっ壊れだとエラーになるけどね~」
…テキトーだな。まあ…伊達に小説とコミカライズ読み漁ってないからな。わかる俺が悔しいぜ。
「んで【メモリアルファイル】ってのは?」
「番号つけて大体のものを大きさ関係なく収納できるの。整理もしやすいし便利だよ~」
マジックバッグとかアイテムボックスとかインベントリとか四次元のポケットみたいなもんか…
「了解。大体わかった。あとなんかさっきしれっと全部の魔法打てるようにしてなかったか…?」
「correcto!」
「なぜにスペイン語…?」
「細かいことは気にしないの。魔法は使えたほう便利だと思うしね。損はないよ多分」
この多分ほど怖いことはないんだが…
「そんじゃ、この辺で。頑張ってね~」
「あ、ちょっと待っ…」
「…頑張ってね?僕の仕事が増えちゃうんだから」




