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幸せ方程式  作者: 馬英傑
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第四話:抱えたもの

妹の姿を見えなくなった後、自分の足も歩き出す。目的はいつも通り、図書館の別室。


『ただいま来ました』

『ようこそ、オリアン、今日も時間通り、立派な心掛けです』

『慣れただけです、今日は何を学ぶですか?先生』

『先走りで悪いが、今日は、少し歴史でしよう』

『はい』


やや小さいお部屋に始まっているのは、この大陸、アトラン大陸の話題。

アトラン大陸、地図にある大陸はとってもわかりやすくように、一つの線でちょうど半分ぐらい北と南を分けた。南は人族、北は魔族、そう、この大陸の歴史は戦火のみ。人族は四国を分けて大陸の南部に寄せ集まってる、最南部の商国アリアン、そして、すぐ隣の王国リペア。残り2つは魔族領と接触している帝国ベルンと聖国ビアナ。

長年戦火続けた大陸ですが、約5年前、魔族の侵略が収まったため、やや平和な時代になりました。ちょっとだけ腹立つことですが、魔族の国について、国名はアトラン、そう、アトラン大陸と同じ名前でした、どうやら魔王にとってはこの大陸は全て自分のものらしい。人族は不服当然、今も魔族領を魔族領のまま読み続けている。


『オリアン、もう知っているだが、君はここから卒業したら、聖国ビアナの前線学園、セレン学園に通うことになる、決定事項です、ご理解を』

『だから私の成績はどうでもいいってことですか?』

『そう、あえて良い成績を避け、名前を出ずにしている、君と言う存在は王国リペアの貴族といる以上に、わが国、聖国ビアナの秘密でもある。目立たない方が都合が良い、不服ですか?』

『赤点を出ず、合格ギリギリの点数で過ごす、毎回、毎回都合の良いことだけを言うね』

『それで都合が良い、不公平だと思ったか?』


思うに決まっている、忘れるはずがない、毎回、毎回、妹からの疑う目線。今回は、連続9回の1位、つまり、連続9回妹を騙した。

妹へ問題教える時、心がずっと悩んでいる、教えるべきなのか、それとも避けるべきだろうかと。

だけど、あの子の笑顔が見たい、たとえ今は変質したとしても、見たい。


『いいえ、これが私の使命ですから』


結局、いつもの通りのセリフを出すしかなかった

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