幕裏:ジュリエの悩み
私の名前はジュリエ。剣術道場の娘として、実戦成績トップの成績でルシッツ学園に入学しました。
入学以来、たくさんの友達ができたが、その中でも特に印象に残っているのはやはりあの姉妹だ。
妹のシェリアは正義感が強く、行動において時として結果を顧みないこともあるが、信頼できる人物だ。
一方、姉のヴァレリアは、私がこれまで出会った中で最も「天才」という言葉にふさわしい人物であり、彼女の実戦経験の豊富さには、自分の成績が実力に見合っていないとさえ感じさせられるほどだった。
もし彼女が「魔力無し」であることを知らなければ、迷わず彼女を真の実戦ナンバーワンとして扱っていただろう。
それに、外部の者である私から見ても、姉妹二人の関係はかなり曖昧で、羨ましいほど仲が良い。
しかし、たとえ友人同士であっても、この学校では競争関係が存在しており、その関係に私はしばしば不安を覚える。
平民である私が、この名門校で実戦経験に裏打ちされた自信を失った時、いつ誰かに取って代わられてもおかしくないという不安に駆られる。
今日もやはり、不安な気持ちで授業に参加した。
しかし、今日はいつものようにあっさりと終わるようには思えなかった。下校途中、思いがけない人物に出くわしたのだ。
高貴な銀色の髪と神秘的な紫色の瞳を持つ、王国の人々に広く知られた血統の象徴、シュライン・アインタル王子。
「ごきげんよう、シュライン殿下」
「ジュリエか、ごきげんよう、今帰るですか」
「はい、シュライン殿下こそ、帰らないですか」
「ちょっとね、そういえば、ちょっとお時間をいただけますか」
「はい、構いませんが」
「よかった。こちらに」
私はシュライン殿下について庭園へと向かった。今の時間帯、ここには誰もいない。
私とシュライン殿下が席に着くと、彼は話し始めた。
「君を呼んだのは、この学校を君の目線から見てほしかったからだ」
「どういう意味ですか?」
「あなたが剣術道場の娘だと聞いたのですが、この学校の教育についてどう思いますか?」
「すごくいいですよ。特に野外訓練に関しては、文句のつけようがないと思います」
「やっぱりそうだったんだね。学校のトレーニングは確かにしっかりしていると思うけど、私が聞きたいのは別のことなんだ」
「おっしゃりたいこととは?」
「例えば、この学校を卒業した後の進路について考えたことはありますか」
「これは…」
シュライン殿下の言葉を全く考えていなかったわけではありませんが、平民出身の私が卒業した後、入ることのできるのは騎士団くらいでしょう。
「学校での教育は受けますが、ジュリエさんなら、卒業後はきっと騎士団に入って修行するでしょうね」
どうやらシュライン殿下は、私にこの選択しか残されていないことをお察しのようでした。
「はい、他に選択肢は思いつきません。騎士団に入らなければ、道場に戻るしかありませんから」
「結局のところ、この学校は単なる通過点に過ぎない。同じ教育を受けていても、この段階を過ぎれば、それぞれの選択は異なるものになるだろう」
「はい」
「私の妹はこの点でとても上手で、お茶会を直接活用して早い段階で支持を集めた。卒業する頃には、かなりの人脈ができているだろうね」
「そうでしょうか」
エイル家の姉妹とは何かが違うような気がする。同じ双子であるシュライン殿下とアリス姫の関係は、それほど良好ではないようだ。
「ジュリエさん、あなたの実戦能力にはとても期待しています。もしよろしければ、あなたのために一つ違う選択肢を用意してもいいのですが、いかがでしょうか」
異なる選択ですか…
「聴かせてください」
シュライン殿下は、まるで魔法のようなその言葉を口にした。
「近衛騎士って聞いたことある?」




