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孤島奮起  作者: つふら
エルフがあらわれた
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エメラルドの能力


まずは砂浜と土の混合場。



最近の日課、バナナとパパイア捕り。


バナナは1房、パパイアを2つ。


パパイアの木はそんなに高くない。3m くらいかな?そのパパイアの実は垂れ下がっているから捕りやすい。


バナナはジャンプして葉にぶら下がり、低くなって手が届く位置で実をもいでいる。




次に岩場。



俺、知識としては潮が満ち引きするの知ってたし、日によって変わるのも一般教養としては理解してた。


ここに来て9日目くらいかな。11:00くらいに岩場についたけど、岩場が全くなかったの。海だよ海。


そこで、初めて理解したんだ。


そうか、日によって潮加減は変わるんだ、と。


俺の田舎(おきなわ)、内陸部だったし、親の転勤で小学校から東京に住んでるから、海を身近に感じることなんかなくてさ。



正確にはわけらないけど潮の引く時間は毎日30~50分ほど遅くなっていくってことがわかったんだ。偉そうに言うことでもないけど。


で、今日は9:00くらいにはまだ岩場があることを知っていたから、この時間にきたんだ。


「サファイア、エメラルド、いくぞー」


2匹とも尻尾を振りながら俺の呼び掛けに反応、駆け寄ってくる。


「ダイヤ、ルビー、頼んだぞー」


2匹は尻尾を振りながらそれぞれ別の方向へ。


まあ、サファイアは呼ばなくても勝手についてくるんだけど、エメラルドは必ず岩場探索に連れていくことにしている。


エメラルド、凄いんだよ。毒の有無がわかるっぽい。


最初の頃、エメラルドが咥えて持っていく貝があったから、好きなんだろうなと思っていっぱいとっていたんだ。その後、みてしまったんだ。貝をエメラルドが地面に埋めているところを。


その時にもまだ、エメラルドは誰にも取られたくなくて隠してるんだな、くらいにしか思ってなかったんだ。


次の日、サファイアがその穴を掘っているところをみてしまった。キョロキョロしながら食べてる所もバッチリ見た。



サファイアは、食に意地汚いところがあるから仕方がない。バレて喧嘩するなよ、この時もその程度のもんだった。


その日の夜、サファイアは嘔吐と下痢で苦しんだ。


もちろん水分補給や体温調整なんかの看護はした。あの時はサファイアが死ぬと思ったもんな。


サファイアから出てきた吐瀉物と便は地中に埋めた。感染症の危険性があったから。


生まれて初めてバナナの葉とツタで簡易マスクを作成したよ。


そのエメラルドの行動所見から、『この子は毒性のものがわかるのではないか?』という仮説になった。


その日以降から、食糧を採取する際にはエメラルドに見せるという行動をしている。


大丈夫なら尻尾を振り、アウトなら首を背けるという至ってシンプルな判別方向だ。


食べられる種類はなんとなくわかってきたが、いかんせん天然の貝はコケやらプランクトンやらがついてカラフルになっているものが多い。


念のため、エメラルドに確認してもらっているという訳だ。


その間、サファイアは好き勝手してます。


エメラルドに確認しながら貝をエコバッグに入れていく。


おい、サファイア、お前が今加えている蟹はエメラルドがプイッってしたからダメなやつだ。捨ててこい。いや、そんな顔してもダメだ。捨ててこい。


渋々捨てている。お前は少し過去の経験から学んでほしい。



からのウツボ。


サファイアは本当に食べ物に関しては貪欲だ。




砂場に戻る。



ルビーは海鳥、ダイヤは大きな青いヤドカリを加えている。


エメラルド判定はクリア。


よし、ルルさんのところへ帰ろうか。

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