† 七の罪――劫火、日輪をも灼き尽くし(弌)
† † † † † † †
異次元の戦場を離れた二人は、同僚を追って行政省へと急行していた。
「隊長、あれは……!」
いまだ信雄は二本足で茅原と正対していたが、その様子は遠目でも何らかの異常が彼に起きつつあると伝えている。
「んな近くて高い壁ぐらい……とっくに見えてるわ」
彼がふらついているのが、ダメージによるものだけではないことは、痙攣のような震えと、見開かれて紫に変色してゆく瞳から一目瞭然だった。
「だがな――それぐらいで……止まる……よう……なら……」
息も絶え絶えに、膝を突く信雄。
「最初から……挑戦なんて、しね……よ…………」
ついに這いつくばったが、今なお闘志は溢れ出している。
「寄るな! まだ、終わっていない」
茅原は倒れ伏した彼から目を離さぬまま、駆け寄ろうとする桜花を一喝した。
(極みを目指す武人同士の激突――だれにも邪魔できないことはわかってる……でもこのままじゃ、もっとたいへんなことに……!)
多聞に制止された彼女が食い入るように見守っている最中、信雄が上体を仰け反らせて、悶え苦しみだす。
「うおおあうわああぅおおおおッ!」
一際その絶叫が大きくなると同時に、
「なっ……!?」
網膜を焼かんばかりの紫電が奔った。
「――此の者は弱者に非ず。無知の知とはよく云ったものよ。弱者とは、弱きを自認している者でない。己が弱さより目を背ける者だ」
明滅の中より、常闇を纏った痩躯が浮かび上がる。
「斯様な形で再び相見えるとはな」
意識を失った信雄の上に佇立する、黒衣に赤ローブの美青年は呟いた。
ツイ○ッター名について週1ぐらいでツッコミもらいますが、元々botで中の人が飽きたってだけで、現在は本人のアカウントです。
botがツイートした過去の分だけを削除する方法が謎……たぶん中の人も忘れているだろうし、放置したままwww
https://twitter.com/satanrising
何年か前は私自身が知っているだけでbot確か3件あったなあ…………
※)全て知人によるものであり、私も承知しているので、別に通報などはせずに結構です。




