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† 四の罪――現世(うつしよ)の邂逅(拾)
(単発のローなんて実戦じゃ……これはムエタイの崩しか!?)
軽々と叩きつけられ、壁の厚さを思い知らされた。俺が倒れている間に、三条もミドルキックの連打を浴びて、ペースを握られてゆく。ついに、口の開いた彼女に一突き。
「か……は……ッ!」
どんな人間でも鍛えられない親知らずを狙う、多聞さんの得意技が炸裂した。悶絶する三条に、右ストレートを寸止め。今日も、あっさりと決着がついてしまった。
「……さすが多聞さん! 親知らず打ち、効きました」
涙目で苦笑する三条。
「いや、ミドル連打から殴るだけでいいじゃん。口に手を突っ込めるぐらい怯ませたらストレート決まんだろ……俺には通用しませんよ」
息を整え、俺は起き上がった。
「いい目だ。何も考えずに転がっていたというわけじゃなさそうだな!」
打ち合いが再開する。
(この体格差の上、こうも守りが堅いんじゃストレートで崩しきれねーな……ならば)
ガードの脇から、フックを――――
「中二病」より「厨弐病」か「厨Ⅱ病」って書いた方が、こじらせてる感あって気に入ってます。




