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異世界建築無双《BLUE COLORS》〜BIMとCADが使える俺、美少女領主に雇われ、伝説の職人たちを率いて理想の街を爆速で竣工させる〜  作者: beens
最終章:世界再構築(リビルド)編

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第3話:一ノ瀬建設、引き渡し完了! ――新しい大地の「竣工検査」

 白い設計空間の中で、俺は世界の「元・設計者」と対峙していた。足元には、俺たちが手を入れた新しい世界のホログラムが、血管のように光り輝くインフラを巡らせて回っている。

「……さて、一ノ瀬。世界は救われた。だが、プロの建築師として、最後にするべきことがあるのではないか?」

老人の問いに、俺はニヤリと笑って腰の道具袋を締め直した。

「当たり前だ。どんな小規模な物置から、こんな惑星規模の工事まで、俺たちの仕事は『作って終わり』じゃない。……『竣工検査しゅんこうけんさ』だ。エレナ、書類を準備しろ!」

 俺たちは、新しく書き換えられた世界を一つずつ巡った。

• アトランティスの海流: 正常。バルブの開度は100%、異音なし。

• 火山の地熱プラント: 安定。余剰電力は全大陸の街灯へ供給中。

• 領地の移動レール: 異常なし。スポット(スライム)による潤滑も良好。

「一ノ瀬様、各部位の精度、および魔導回路の導通テスト、すべて合格ですわ。設計上の『瑕疵(かし:欠陥)』は一切認められません」

首席検査官であるエレナが、分厚い検査済証に魔法のスタンプをドン、と押した。

 領地の中心。かつて崩落しかけたあの石橋のたもとに、フルメンバーが集まった。

リアナ、ベルタ、フィア、ミーナ、そしてガッツや金属蟹、スポットたち。

「リアナ。これが新しくなった君の領地、そしてこの世界の『完成図』だ」

俺は、黄金に輝く『定礎ていそ』のプレートを地面に埋め込んだ。そこには「一ノ瀬建設 施工」の文字が刻まれている。

「ありがとうございます、所長! 私、この素晴らしい世界を、命をかけて守り、育てていきますわ!」

リアナの目に涙が浮かぶ。住人たちの歓声が地響きのように鳴り響いた。

 うたげの夜。俺たちは領主の館の屋上に集まっていた。

「……さて、ベルタ。領地の管理は、またお前に任せてもいいか?」

「当たり前だよ、所長! 今度はこの『動く領地』を、もっとデカい移動要塞に魔改造して待ってるからね!」

ベルタが頼もしく拳を叩く。

「一ノ瀬様、次の『案件』が届いておりますわ。……どうやらこの世界の裏側、まだ地図にも載っていない未開の大陸で、『重力が逆転して建物が空に落ちる』という深刻な不具合が発生しているようです」

エレナがニヤリと笑いながら、新しい図面を広げた。

「……重力逆転か。面白い、次は空中に『逆さまの基礎』を打つことになりそうだな。フィア、空中輸送の準備を! ミーナ、水陸両用の重機を回せ! スポット、お前も新天地で掃除の続きだ!」

「おうよ!」「任せて!」「プルプル!」

俺たちは、朝日が昇る水平線の向こうへ、新しい魔導重機と共に馬車を走らせた。

俺の名前は一ノ瀬聖。一ノ瀬建設、現場監督だ。

この世界に「直せない不具合」がある限り、俺たちの工期に終わりはない。


一ノ瀬建設の冒険は、まだ始まったばかりだ。

「所長! 次の現場、お弁当に『大王イカのステーキ』を100人前用意したわよ!」

「ミーナ、それは多すぎだ……。まあいい、現場は腹が減るからな。……よし、全員、安全第一で出発だ!」


今回の建築・土木用語解説

竣工検査しゅんこうけんさ: 工事がすべて終わった際、設計図通りにできているか、欠陥がないかを厳しくチェックする最終検査。

瑕疵かし: 本来備わっているべき機能や品質が欠けていること。要するに「不具合」。

定礎ていそ: 建物の完成を記念して、建物の名前や日付を刻んだプレートを埋め込むこと。

• 引き渡し: 施工業者が完成した物を注文者に手渡し、管理権を移すこと。

施工せこう: 実際に工事を行うこと。

ここまでお読みいただきありがとうございます!

読者の皆様の応援のおかげで、ここまで書き進めることができました。

もし「続編が気になる!」「次回作も応援してるぞ!」と思っていただけましたら、ぜひブックマークや、星での評価で応援をいただけないでしょうか。

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