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その二 人の話を聞かない女 友達は滅茶苦茶いい事言ってたのに!

サブタイトルの通りです。

闘病中にお友達を通して知り合った方にいただいたアドバイス。

とてもその通りでした!


身近な人はとてもいい事を言っていた!

挿絵(By みてみん)



この二人には常日頃からああしたらいい、こうしたらいいという事を言われていたけれど、私は、ハイハイと言いながらも、そんな事言われたって……と思っていたのでした。


 夫の方は、毎日寝ていない、イライラしている私を見ては、もっと寝なよ、とか健康診断たまには行こうよと言っていましたが、聞き流しておりました。 


 そして、なにかにつけて人目を気にしたり、本当はこうしたいけれど色々とごちゃごちゃ言ってそれをしない私に対して、コタロウ君は「好きに生きたらいいんだよ!!」といつも言っていました。


 闘病中は籠っていたのだけれど、色々と一段落してからコタロウ君と連絡を取り始めるとまぁ、色々といい事を言っているのです。

 

 友人のコタロウ君にチャットで送ってもらった文章を貼る許可をいただきましたので、是非シェアさせてください。 


 一話目でも書きましたが、例えばSNSのアカウント一つにしても、私はいつも他人基準で考えていました。

「好きなシチュエーションがあるけど、これを呟いたらフォロワーの○○さんの地雷かも」「イラストが描けたから見てほしいけど、フォロワーにこのカップリングを嫌いな人がいたかな?」と、自分の好きなものよりも他人の嗜好が気になって、結局言いたいことを言えないことも多々ありました。


 それに対してコタロウ君は、


「見たくない人は自分でブロックなりミュートなりして自衛するので、サクさんは自分の好きなもんを自由に呟いたら良いと思う。人にはそれぞれ、生きやすい(居心地が良い)環境ってある。サクさんが作るべきなのはサクさん自身が生きやすい環境であって、他の人が生きやすい環境は、サクさんがつくってあげなくとも、その人が自分でつくるよ」


 これ、病気する前から何度も言われた記憶があります(汗)

 それに対して私は、まぁそれはそうなんだけども、でもやっぱりできるだけ人に不快な思いはさせたくないじゃん??みたいな事を思っていました。


 でも……、そんなの無理なのでした。

『自分がどのような人間であっても、他人の二割はあなたが好き、六割はあなたがどうでもいい、後の二割はあなたが嫌い』というのを本で読んだのを思い出し……。

 誰かに合わせれば他の誰かが嫌だと思う事をしているかもしれないし、結局誰にも不快な思いをさせずに生きていくなんて無理なんだから自分が生きやすいようにすればよかったんだ……と、やっと納得をしたのでした(遅い)。



ちなみにコタロウくんはその後、

「それぞれが自分で生きやすい環境を作った結果、お互いにしあわせな効果があったらもっと良いと思う」

って付け足してて、いつもめちゃくちゃかっこいいことを言います。



 それから、私は「自分を認める大事さ」にも気が付きました。


 これまでの私はとにかく自己肯定感が低く、何をやっても自分はダメだと思いがちでした。

 病気になって、いろいろと考えて、やっと最近、自分も頑張ってる、えらい。と認めてあげることができるようになってきました。

「えらい」というのは、難しい事じゃなくてもいい。 今日洗濯物を干した、ご飯を作った、朝起きる事ができた、呼吸ができた、でもいい。

 そう考えるようになって、「以前コタロウくんも同じことを言ってた」というのを思い出し、その話を伝えると、こう言われました。


「それな。健康な人なら、呼吸なんて”だれでもできる”は事実なんだけどさ。誰でもできることがえらくないわけじゃなくて、「みんなえらい!!!!!!!!!!!!!!」なんだと思う。突然他人に”呼吸できてえらいですね!”とか言っても、”気は確かか???”って疑われるけど。 そんくらい、呼吸だけでじゅうぶんえらいって実感すんのは難しい。ガチで死ぬかもっていう体験しないと、一生実感のないままの人もいるかもしれない。実感できてよかったと言っていいのかは分からないけど、これからのサクさんの人生のハードルが下がって、楽しい気持ちのものになったら僕はうれしいよ。無理すんなよ」



 かっこよすぎませんか。惚れます。

 病気になる前から「トイレ行けるだけでえらい」とか「ご飯たべてえらい」とかコタロウ君は言っていたけど、私は冗談のように受け取っていました。 でも冗談じゃなかった……。 コタロウ君は大真面目に言ってて、とても大事な話だったッ!!!


 どれもこれも病気をする前から何度も言われてたんだけど…… 結局私は死ぬかもしれない病気という状況まで追い詰められないと、聞く耳を持てなかったのでした。


 特に日本人は私のように考える人の方が多い気がします。 でもこれって癌に限らず、健康を害する思考の仕方なんじゃないかなって病気になって痛感しました。



 そしてやっとこさ、私が幸せな方が家族や周りの人に良い影響を与えられるのでは?と当たり前のようだけど、病気するまで本気で実感する事が出来なかったところにたどりつきそれをコタロウ君に言うと、コタロウ君はこう言いました 


「僕はわりと我が道を行く、道が無ければ作りましょうタイプだから、ともすれば出る杭的に反感を買ったりしてバチバチにシバかれてもおかしくないと思うんだけど、でも逆にその、やりたいことやってる部分に関して、”楽しそうでいっすね!”って好意的な言葉をかけてくれる人とかもいる。


賛否両論あるし、好意的な言葉はもしかしたら、お世辞とか、勘違いとか、揶揄とか、錯覚かもしれないけど、(突然の客観性)

でもわざわざ悪い方向に考えるメリットも無いので、「いいね!」って言ってもらえたときは、素直に感謝して受け取るようにしてる。そのほうがしあわせ。


なのでサクさんも「私なんてだめ」って悲しい顔してないで、好きなことやって、「いいね」って言ってくれる人のこと信じたらいい。「みんな私のこと大好きだし私がカワイイ服きたらカワイイと思ってくれてるし子供もかわいいし私がいないと世界がうまくいかなくて地球が滅びる!!!!! 私、世界救ってる!!」くらいの自信もったらいいと思う。


そうやってしあわせそうにしてるサクさんを見て、同じ悩みを抱えた人が「私も真似してサクさんみたいに生きよう」って元気になってくれる的な影響があるかもしれない。それはなんか……良きです(いいとこで語彙が死んだ)」





 君、本当滅茶苦茶いい事言ってるやないか…… 

 早くそれ言ってくれよ……  

 いやずっと言ってたな……(何回目?) 



 これからはちゃんと身近な人の言う事聞こうって思うのでありました。





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