表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
そのホログラムで敵を穿て  作者: フィング
1/10

備えろ敵に、迎えよ適宜に

 はいはいーひっさしぶりにー投稿するのー、小説をー。通信速度制限とかで長らく書けてなかったのよね

ー。手なわけでご笑覧あれ、少し不気味な未来のお話。



 理想が再現された。


 現実は霞んでしまった。


 相反する。ただ、それだけで。

 世はデジタル化されてきた。文字をデータに収め、量を数値化し、人々に楽をもたらしては堕落させた。

 それでもなお、有り余った技術は神の頂きへ上り詰めたと言っても過言ではない。


 もし世界を創造した存在を神と呼ぶなら、同じく世界を創造しうる技術を持った我々は神と同義ではないか。


 こうした技術は瞬く間に民衆へと広まり、過去に見ない経済好景気を産んだ。


 これは、そんな世界で暮らす数少ないスラムの少年ことアルフェ・ノーラ。とある信念を胸に、アルフェはこの世を生きる。そんな、そんな物語。


 =☆☆=☆☆=☆☆=


 ビルは見る所全てにそそり立ち、夜空に照らされてなお明るさを絶やすことがない。

 ただし例外もある。その中の一角としてあげられる場所とは、経済の波に押し流され倒産し放棄されたビル群跡地。過去の経済中枢だった悲しき場所が、今や行き場のない人々の集うスラム街となり変わっていた。


 その街の中心部には、目立って高いビルが建っていた。それこそ、電気が止まり階段しか移動する術が残されていない様な場所で、人気を感じさせる光が見えた。


「アーリーコア……接続、プロセス……インストール」


 欄列するコードとモニター、キーボードがそれぞれ乱雑に並べられていた。そこでは、ブツブツと口にしながらこれらを操作する人影がある。


 場所も相まって、怪しいほかない。


 なのに、拭えぬ違和感がある。操作する手は痩せこけてこそいるが、それでもなお小さく見え。背は丸く沿ってはいるが、それでもなお小柄に思えた。


 つまるところ、彼は年の満たぬ少年であった。名をアルフェ・ノーラ。人にはアルフェかアルと呼ばれている。


「経過は……45%……あ、容量不足。まだ足りんのか!」


 そんな言葉を叫び、弱々しい拳が宙を舞う。何かしらうまく行かず態度に出てしまうのは、感情を制御できていない証拠。やはり子供と言って相違ないよだ。


「これから、また……スクラップ集め。最近じゃぁ、ケータイも捨てられない。レアメタルも手に入らない。つらい」


 見上げる天井は亀裂が入り、今にでも崩れてしまうかもしれない。窓の外では明るい街が見えるも、ここは暗い。


 アルフェの表情もまた暗く、それでいて壊れてしまいそうな危うさも感じさせる。こんなにも過酷な環境の中で、なぜこんな子供が暮らす羽目になったのか。


 そんな彼の身に差し込む眩い光。ただし、それは決して希望を見出す事のできない、肌を刺すような赤い光。


「………………客?」


 突如赤く点滅したモニターに映し出されるは、近くにあるこれまた廃れたビル郡であり、その屋上で繰り広げられるは過酷な逃走劇。そのうち、追いかける存在は人ではない異型の形をしていた。


「こいつらは、たしかアストラル社のとこのモデルか。てことは追われてる人、何かやらかした……って、はず」


 アルフェは立ち上がり、階段を使って屋上に駆け上がる。道中、どこから取り出したのかボロ臭いマントを羽織り、その手に大きなライフルが握られる。


 さらに、意味深な言葉を口ずさむ。


「地理へアクセス……座標表示……勢力分布……排除プログラムをレットへ移行。対象をマーク」


 階段を登りきり屋上へたどり着くや、目標へ迷わず銃口を向けた。その際、アルフェの周りに複数モニターが出現し、先程赤く点滅していた、あの映像も表示される。


「装填……ブレイクコマンド……選択バージョン:02」


 そのライフルからは音もなく光もなく、先にキラーと定めた目標を一つ撃ち抜いた。


「クリア……次弾装填……」


 一体、また一体と目標を撃ち抜いていく。このまま、蹂躙していくかと思いきや、攻撃が一つかわされた。


「……もう対策された」


 キラーの眼光は赤く、その光がモニター越しにこちらへ向けられた。すると群れが二つに別れ、その片割れが今いるビルの屋上に迫りくる。


「あー、もう当たんない。改造モデルだったか。となると、最新型のK型。通称(キラー)だったかな」


 使い物にならないライフを捨て、モニターを操作する。弾丸による迎撃は諦め、持ちょ楽な方法で仕留める気だ。


「トラップ、ナンバー4。全方位展開」


 アルフェは呟やいた。その直後、(キラー)が数体、衝撃波を放って切断された。残った者は立ち止まるが、それも意に返さずまた切断される。


 動けば切断、止まれど切断。奴らに血は通わぬが、かなり酷い散り様と言えようか。


「…………あ、一体抜けた」


 狙撃にトラップと、あらゆる攻撃をかいくぐり。残る一体が、ついにこの屋上へとたどり着いたようだ。


 近づかれればなおのこと、その姿が鮮明に見える。それは二メートルほどあるだろう黒い体に鋭利な角と一つ目の赤い目が目立つ。その姿はまさしく鬼。


「想像以上の性能だな」


 ここまで追い詰められたというのに、アルフェの表情には変化が見られない。むしろキラーから目を離さず、その間器用に、モニターを操作し続けていた。


「………………バトルベース、起動」


 未だトラップを警戒してか、キラーは動かなかったがそれもつかの間のこと。アルフェの呟きと共に、緊張した空気は打ち砕かれた。


 (キラー)は鋭利な触手を伸ばして取り囲み、目から赤いレーザーも放った。近づかずとも確実に殺す、合理的な動きだろう。対するアルフェはまだ動かない。その様子から、勝負に結果は見え透いたものに思えた。


 事実、勝負の決着は一瞬で終わりを迎えた。結果は、アルフェの勝利。周りを取り囲む攻撃を交わしたどころか、まるで過程が切り取られたかのような早い動きで、アルフェは勝ったのだ。


「終わりか? 終わりだな、よし終わった。追われてた奴らも、無事だな。向こうも向こうで、上手いこと迎撃してたようで」


 倒れ込み、光となって消えゆく(キラー)を見送りながら、アルフェはモニター越しに状況を確認する。それでいて、ため息をついた。


「ヤブから棒に手を貸したのは自分だけど、来るよなコイツら。できれば帰ってほしいけど、来るよなー。絶対」


 アルフェはもう一度、気の抜けたため息をついた。


「プロセス終了、警戒レベルを2に移行……あとは、様子見だな」


 だれもが寝静まるだろうこの時間に、人知れず行われた戦闘。それでいて、この町の日常。


 人が人知れず何かを創造し、理論上全てを得られるようになった世界で皆は何を望むのか。少なくとも、そんな世になれども奪い合いは無くならぬようだった。


 これを人の愚かさと言えようか。だがそう思うのは、神でもない他ならぬ人自身である。


 そんな現実に、自分に、嫌気が差せども少年アルフェは今日も生きる。その証拠にあくびが出る。

 んー、せめてもう一話だけ同時に出そうとしたけどやめた。世界観は伝われど、不完全燃焼感に悶えた。書き貯めてるけどだめだ。


 特に決まってないルールに従い、次回作までちゃんと待て!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ